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葬送 第2部(下) 新潮文庫
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葬送 第2部(下) 新潮文庫

平野啓一郎(著者)

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葬送 第2部(下) 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2005/09/01
JAN 9784101290362

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葬送 第2部(下)

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商品レビュー

4.5

31件のお客様レビュー

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2024/01/18

「人生は大きな不協和音だ」 これを20代で書ききった作者に感銘を覚えました。 こんな描き物をされている最中、作者はすごい濃密な空間にいたんだろうなと、想像すると畏怖を覚えました。 人は死ぬ、という事をこの2部ではずっと突き付けられた時間になりました。 死が身の回りから現代的...

「人生は大きな不協和音だ」 これを20代で書ききった作者に感銘を覚えました。 こんな描き物をされている最中、作者はすごい濃密な空間にいたんだろうなと、想像すると畏怖を覚えました。 人は死ぬ、という事をこの2部ではずっと突き付けられた時間になりました。 死が身の回りから現代的に忌避されている中、こんな形でしか段々と人へ伝えられなくなってきている気もします。 天才ショパンを通して人生の歩み方を、凡人ショパンを通して死ぬ過程とは何かを問いかける。 読んでいる途中より、読み終えた後の今の方が、頭の中でメロディーを奏でているのがすごく不思議。 思考から他の事が消え去るくらい、いい時間になりました。

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2023/12/01

ジョンジュサンドの気持ちには、あまり共感しなかった。最後くらいは会いに来て欲しかった。 善良な個が集まって奏でられる不協和音。私たちを取り巻く現実世界をうまく表現しているなぁと思った。 曖昧な物が重なって出来上がってる個と共同体。印象派の絵画のような文体を意識して書いたって、平野...

ジョンジュサンドの気持ちには、あまり共感しなかった。最後くらいは会いに来て欲しかった。 善良な個が集まって奏でられる不協和音。私たちを取り巻く現実世界をうまく表現しているなぁと思った。 曖昧な物が重なって出来上がってる個と共同体。印象派の絵画のような文体を意識して書いたって、平野さんが天才すぎる。 クラシック含め音楽の知識が不十分で、ショパンの演奏会を想像の世界で実感できなかったのが悔しく、今後も勉強していきたい。

Posted by ブクログ

2023/09/19

「葬送 第二部(下)」平野啓一郎著、新潮文庫、2005.09.01 476p ¥660 C0193 (2023.09.19読了)(2014.01.18購入) イギリスから戻ったショパンは、少しずつ病状が悪化してゆきます。著者は、その様子を克明につづってゆきます。喀血の様子などは、...

「葬送 第二部(下)」平野啓一郎著、新潮文庫、2005.09.01 476p ¥660 C0193 (2023.09.19読了)(2014.01.18購入) イギリスから戻ったショパンは、少しずつ病状が悪化してゆきます。著者は、その様子を克明につづってゆきます。喀血の様子などは、目の前で繰り広げられているかのように錯覚してしまいます。最後には、とうとうこと切れてしまいます。題名になっている「葬送」の模様も綴られ、遺産の処分の模様も綴られています。祖国ポーランドは、ロシアに占領された状態で、遺産をまとめて保存することは、かなわなかったようです。 読み切るのが、結構大変だったけど、読み終えてよかったです。 【目次】(なし) 十三~二十七 主要参考文献 解説  星野知子 ☆関連図書(既読) 「ショパンとサンド 新版」小沼ますみ著、音楽之友社、2010.05.10 「ショパン奇蹟の一瞬」高樹のぶ子著、PHP研究所、2010.05.10 「愛の妖精」ジョルジュ・サンド著、岩波文庫、1936.09.05 「ショパン」遠山一行著、新潮文庫、1988.07.25 「ドラクロワ」富永惣一著、新潮美術文庫、1975.01.25 「葬送 第一部(上)」平野啓一郎著、新潮文庫、2005.08.01 「葬送 第一部(下)」平野啓一郎著、新潮文庫、2005.08.01 「葬送 第二部(上)」平野啓一郎著、新潮文庫、2005.09.01 「ウェブ人間論」梅田望夫・平野啓一郎著、新潮新書、2006.12.20 「三島由紀夫『金閣寺』」平野啓一郎著、NHK出版、2021.05.01 (アマゾンより) 病躯を引きずるように英国から戻ったショパンは、折からのコレラの大流行を避けてパリ郊外へ移った。起きあがることもままならぬショパンを訪なう様々な見舞客。長期にわたる病臥、激しい衰弱、喀血。死期を悟ったショパンは、集まった人々に限りなく美しく優しい言葉を遺す。「小説」という形式が完成したとされる十九世紀。その小説手法に正面から挑んだ稀代の雄編。堂々の完結。 ショパン生誕200年のメモリアルイヤーを彩る、美と感動の長編小説

Posted by ブクログ