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カント 世界の限界を経験することは可能か シリーズ・哲学のエッセンス

熊野純彦(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本放送出版協会/
発売年月日 2002/11/25
JAN 9784140093030

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商品レビュー

3.8

11件のお客様レビュー

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2021/07/04

純粋理性批判を読む前に読みました。 理解できない部分が多かったですが、全体像をつかむには良かったです。

Posted by ブクログ

2016/02/25

全体的に書き口が魅力的。世界、経験的遡源、神、崇高(端的に大きい)など、ホーッと唸らされる。ストンと腑に落ちる。深淵をのぞき込む経験ができた。 最後の「崇高」概念の解説が示唆的だった。彼岸が此岸にあらわれる。そこに本来はありえない絶対的存在が感じられる。不在の呈示というかたちで...

全体的に書き口が魅力的。世界、経験的遡源、神、崇高(端的に大きい)など、ホーッと唸らされる。ストンと腑に落ちる。深淵をのぞき込む経験ができた。 最後の「崇高」概念の解説が示唆的だった。彼岸が此岸にあらわれる。そこに本来はありえない絶対的存在が感じられる。不在の呈示というかたちで。 巻末の小史、読書案内もありがたい。

Posted by ブクログ

2013/03/13

難解にそびえたつ巨塔のように考えられることの多いカントだが、実は彼は、人間にとってごく当たり前に思える事柄について、徹底的に丁寧に考えただけである。…とは、学部時代の哲学の先生もずっと言っていたことだ。ある意味においてカントほど、身近な哲学を繰り広げた人もいないだろう。 本著も...

難解にそびえたつ巨塔のように考えられることの多いカントだが、実は彼は、人間にとってごく当たり前に思える事柄について、徹底的に丁寧に考えただけである。…とは、学部時代の哲学の先生もずっと言っていたことだ。ある意味においてカントほど、身近な哲学を繰り広げた人もいないだろう。 本著も例にもれず、アンティノミー論を中心として神の存在のありかや世界の限界について、カントの思考を丁寧になぞっている。全く、難解ではない。当たり前のものごとが、再び咀嚼されて腑に落ちていくのが分かる。 熊野先生の文体は、やはり純粋哲学というより詩人のそれに近く、その意味で初めて読む人には浮遊感と多少の取っつきにくさを覚えるであろう。しかし、カントのエッセンス集として、偏りのない、非常に誠実な抽出をされていると思う。100ページほどであるし、早く読みこなせる。

Posted by ブクログ

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