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クルド人もうひとつの中東問題 集英社新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2002/07/22 |
| JAN | 9784087201499 |

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クルド人もうひとつの中東問題
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クルド人もうひとつの中東問題
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商品レビュー
3.9
19件のお客様レビュー
国を持たない最大の民族といわれるクルド人 オスマン帝国崩壊後の欧米列強の思惑と重なる 恣意的な国境線のために分断されてしまった。 自治権・独立を目指すゲリラ的活動も頻繁にあるが 部族主義的要素が強い面から 『敵の敵は味方』といったような内ゲバ闘争にしか見えない部分もある。 その...
国を持たない最大の民族といわれるクルド人 オスマン帝国崩壊後の欧米列強の思惑と重なる 恣意的な国境線のために分断されてしまった。 自治権・独立を目指すゲリラ的活動も頻繁にあるが 部族主義的要素が強い面から 『敵の敵は味方』といったような内ゲバ闘争にしか見えない部分もある。 その一面を該当地域各国や欧米諸国に利用されてしまったのではないか。 いずれにせよ、現代においても極めてデリケートな 地政学的位置に在住しているクルド人が多く、 根本的な解決は見出せないように思う。
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つい最近『日本の異国――在日外国人の知られざる日常』という本を読んだら、埼玉県の蕨あたりにクルド人が多く住んでいて云々ということが書いてあった。そして彼らを疎ましく扱うようなこともときどき見聞きする。いったい、そもそもクルド人ってどういう人たちなんだろうと思い、何か参考になる読み...
つい最近『日本の異国――在日外国人の知られざる日常』という本を読んだら、埼玉県の蕨あたりにクルド人が多く住んでいて云々ということが書いてあった。そして彼らを疎ましく扱うようなこともときどき見聞きする。いったい、そもそもクルド人ってどういう人たちなんだろうと思い、何か参考になる読みものを地元の図書館で探して見つけたのがこの本だった。2002年刊行だからだいぶ古い。でも地元の図書館にはこの本以外に、クルド人を概説してそうな本がなかった。つまり、クルド人って日本にとってはそのくらいマイナーな存在ということか。 この本から知ったクルド人とは、古くから中東、トルコ、イラン、イラクあたりに住んでいて、最近だと移民してドイツあたりにも一定数が住んでいるのだとか。クルド人という民族としてよりもっと小単位の部族間での結束と他部族との小競り合いが多く、近代まではそれほど「クルド人」としての民族意識は希薄だったようにも読めた。一方で、クルド人の国は古来からなく、各国内の一民族として時によっては厚遇、冷遇されてきた。近代になって独立や自治を求める動きが出てきても、各国の事情や為政者の無責任な言葉に翻弄されてきたといった感じのよう。 この本は書きぶりが淡々としていて事実を書き連ねているばかりで解説が少ないと思う。もっと起こった事実の背景とかが知りたかった。そして自分のそもそもの疑問としての、なぜ日本にいるクルド人が疎まれているのかはわからず。おそらくこの本に書いてあるような古くからの中東での扱いが影響しているのではなく、新参者のくせに騒動起こすみたいなことが理由なんだろうけど。
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クルド人には祖国が無い。最近ハマスのイスラエル砲撃に端を発したイスラエルのガザ侵攻。パレスチナ人も特定地域に封じ込められ虐げられている現状があるが、その数は凡そ1000万人、クルド人はその4倍以上の4600万人程居るそうである。どちらも世界中に散らばっており、数としては前者が半数...
クルド人には祖国が無い。最近ハマスのイスラエル砲撃に端を発したイスラエルのガザ侵攻。パレスチナ人も特定地域に封じ込められ虐げられている現状があるが、その数は凡そ1000万人、クルド人はその4倍以上の4600万人程居るそうである。どちらも世界中に散らばっており、数としては前者が半数以上がガザに居住するもののパレスチナ国として国家が存在する。後者クルド人には国が存在しない。彼らも世界中に居住地を求めるが、移民受け入れに積極的なドイツやフランスに多く、中東近隣ではトルコが最大の受け入れ先となっている。その数2500万人近くに上っている。だがそれも移住者の扱いに変わりなく、クルド人は国を持たない最大の民族と言われる所以だ。 ニュースでイスラエルとパレスチナ人の戦いが流れる度にクルド人の事が頭に思い浮かぶので本書を手に取り、その歴史に触れてみた。内容としては期待通りクルド人の歴史から現状までを新書という少ないページながらもコンパクトに纏まっており、一挙に概要を掴むには丁度良い。 読んでいて常に思い浮かぶのは何故人は争うのかという根本的な部分に尽きる。クルド人は確かに国という安定した居住地を持たず歴史を過ごしてきた。それは大半外部との戦いであるなら納得できるが、複雑なアラブ諸国の中にあり、彼らは同じ民族同士でも争う。各国の利害にまき込まれるだけでなく、同じ民族同士でも宗派の違いや、利益関係のもつれ、主義主張の違いにより争いが絶えない。こうなると国を持つ以前に民族の統一すらも困難な状況になってくる。そしてそれは民族とは別次元の問題になってしまい、本質的に人が争う性質であることを体現しているように思えてくる。 彼らが国を持つ日がやってくるのか、それとも民族内の対立を続け世界に散らばり続けるのか、それは彼ら自身の選択でしか無い。因みに日本では埼玉県の川口市に大きなコミュニティを築いているようである。どの様な考え方を持っているのかいつかインタビューしてみたくなる。そうした気持ちになる一冊である。
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