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東野圭吾(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 1998/09/07
JAN 9784163179209

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商品レビュー

4.1

196件のお客様レビュー

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2023/03/25

夫婦の永遠の秘密

この作品は単なる「よみがえり」小説ではない。主人公の妻と娘の肉体と精神が入れ替わるという奇想天外な設定を通して、夫婦とは、そして親子とは何かという重い問いを突き付けてくる。最後に妻が決意する秘密の選択と、それを「永遠の秘密」として黙って受け入れる夫の涙が、途方もなく切なく胸に迫る...

この作品は単なる「よみがえり」小説ではない。主人公の妻と娘の肉体と精神が入れ替わるという奇想天外な設定を通して、夫婦とは、そして親子とは何かという重い問いを突き付けてくる。最後に妻が決意する秘密の選択と、それを「永遠の秘密」として黙って受け入れる夫の涙が、途方もなく切なく胸に迫る。

fugyogyo

2024/08/01

東野圭吾さん「秘密」 約25年前の初期東野圭吾作品の名作であり代表作。書店に寄り文庫を購入しこのアプリにも文庫本の方で最初は登録し読んでいたら、妻に当時買った単行本が家にあり「秘密」に関しては絶対に単行本を読んだ方がいい、隠された秘密があるからと言われ途中から単行本に切り替え読み...

東野圭吾さん「秘密」 約25年前の初期東野圭吾作品の名作であり代表作。書店に寄り文庫を購入しこのアプリにも文庫本の方で最初は登録し読んでいたら、妻に当時買った単行本が家にあり「秘密」に関しては絶対に単行本を読んだ方がいい、隠された秘密があるからと言われ途中から単行本に切り替え読み進めた。 この「秘密」という作品… 凄すぎる。 こんなにも相手を思いやるが為の悲しい秘密なんて今までの自分の人生で無かったと思われる。この苦しくて堪らない秘密、平介が藻奈美と呼んだその時から直子の中で覚悟の秘密の道筋がたち、家族の為に直子の悲しい秘密実行が始まる。最後にその真相が分かった時、胸の上に何か重たい物をのせられたかのような息苦しさが押し寄せた。 とにかく平介と藻奈美の体の直子の夫婦関係が常に切なく苦しく感じていた。平介を思えば思うほど直子の出せる答えは一つしかなく、家族という枠組みでは妻ではなく娘として平介との未来を選択するしかなかっただろう。 よくよく考えればとてつもない残酷な物話にも感じる、奇跡とはそういう反面も含んでいるものなのかもしれない。 奇跡によってもたらされた喜びの裏側にはあまりにも酸鼻を極める現実と未来があり、それを終わらせる為にも直子自らが秘密を計画し秘密を抱えたまま終止符を打たねばならなかっただろう。 平介との思い出の詰まった横浜埠頭での別れを告げるシーン、最初は直子との別れだと感じたがあれは妻としての別れを意味し親子として生きていく決意だったとしか今は思えない。 あまりにも残酷で酸鼻で悲しすぎるラブストーリーだった。 物語を読み終えた後に妻に単行本の表紙のカバーを剥がすように言われ剥がしてみればそこには藻奈美の部屋が描かれていた。平介と直子の最初の秘密、直子の結婚指輪を入れたテディベアも描かれている。こんな秘密をこんな風に隠しているとは、恐るべき作品だ。妻が単行本で読むことを薦めてきた理由がこれだったとは。この秘密も含めこの作品の満足度は100%をはるかに超えてしまった。 文庫本の方はどうだったのだろうかと思い最初に読んでいた文庫のカバーを捲ってみたのだがそこには単行本にあった秘密は隠されていなかった。 50歳手前にしてこの作品を読み深い味わいが残っている。発刊当初の20代前半の独身の時分でこの作品を読むのと、結婚して20年経過した今読むのでは同じ作品でも違った感想を抱くのは当然だと思うし、この年になって読んだことで深い余韻を得ているのだと思う。 夫婦間で築いた年月を重ねたからこその噛みしめ方や受けとめ方があるからだろう。今現在、自分も妻の夫として直子が平介を、平介が直子を想ったような夫になろうと素直に思わされている。 今まで読んだ数ある東野圭吾作品の中でも断トツの作品だった。そして今まで自分が読んできた全ての中でも断トツだと感じている。 とんでもなく素晴らしかった。

Posted by ブクログ

2024/02/11

「愛する人が一番幸せになる選択をする」を夫婦二人ともしていることが、ものすごく純粋で、切ないと思いました。 没入感があり、感情移入しやすいが、ラストは人により感じ方が違うかも知れない。 私は少しモヤモヤしました。

Posted by ブクログ

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