マーブル館殺人事件(下) の商品レビュー
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下巻もニヤニヤしながら読み終えた。 スーザンの最後の台詞につっこんだ人、 めちゃくちゃいそう。 この複雑なスタイル、多すぎる登場人物、 そんなに何回も騙されませんよ!と用心しつつも、 オセロの盤がきれいにひっくり返されるように見事に騙され苦笑い。 あ、でも 現実世界でスーザンを陥れた人物は わかりましたよ。 え、みんな気づいてたって? うーん、自慢にならないか。。 物語の途中、事件が起こり ああ、もうピュントの続き読めないのかー! と思った場面で現れた救世主には拍手を送った。 読者を楽しませる術を知ってる すごい作家さんだ。
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2つの物語の人物比較とモノグラム。 いろいろな思惑が隠されていて、謎解きが楽しく進んだ。 しかし、禍根はここまで残るシリーズならではだ。 スーザンの人間臭さがいい味出してる。 なにより、ハッピーエンドで良かった。 第4弾もあるとのこと。スーザンは幸せなままでいられるのだろうか・・・ちょっと心配。
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若手作家エリオット•クレイスが書き継ぐ『アティカス•ピュント』の新作は、彼自身の暗い過去を投影していることに気づいた編集者のスーザン。クレイス家の人々に会い話を聴くうちに抜き差しならぬ状況に陥っていくのですが…。 結末は、いつものように納得の終末となります。すごい。よくこんなこ...
若手作家エリオット•クレイスが書き継ぐ『アティカス•ピュント』の新作は、彼自身の暗い過去を投影していることに気づいた編集者のスーザン。クレイス家の人々に会い話を聴くうちに抜き差しならぬ状況に陥っていくのですが…。 結末は、いつものように納得の終末となります。すごい。よくこんなこんがらがった状況を考えたもんだと感心します。 それと、毎回思うことは、ホロヴィッツの著作は創元推理文庫のこの作りじゃないと読み通すのは無理じゃない?ってこと。 巻頭にご丁寧に登場人物紹介がつくけど、作品が入れ子なので人物紹介が2種類付いてる。更に本作では系図まで。読む方もいちいち照らし合わせないと混乱する。ありがたいです。 今回もいい読書ができました。満足です。
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「それでも、今度こそ、二度とそれをくつがえすつもりはない。二度と。そうけっして。」 下巻ラストのラストでこう断言的に書いていますが、いやぁ~、あるんじゃない??ピュントとの出会いが~!、といきなり大きな期待を持ってしまった。 今作もこうきて、ああなって、更にこんな展開が!とめま...
「それでも、今度こそ、二度とそれをくつがえすつもりはない。二度と。そうけっして。」 下巻ラストのラストでこう断言的に書いていますが、いやぁ~、あるんじゃない??ピュントとの出会いが~!、といきなり大きな期待を持ってしまった。 今作もこうきて、ああなって、更にこんな展開が!とめまぐるしく動き大きく魅了されました。 レスリー・マンヴィルは大好きな女優さんの一人だけど、スーザンの役には少し年齢が、、、って気もする。まぁでもね(^_^)早くドラマも観たいです~
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やっぱりホロビッツは面白い! いつもの作中作もバッチリでした。 アティカス・ピュントシリーズ新作を、ホロビッツ自身がやっているように、コンウェイ以外の別の作家が続篇を書くことになるが、まさか最後はこんな展開になるとは。 よくこんなこと考えつくなあ。びっくり。 作中作「ピュント最後...
やっぱりホロビッツは面白い! いつもの作中作もバッチリでした。 アティカス・ピュントシリーズ新作を、ホロビッツ自身がやっているように、コンウェイ以外の別の作家が続篇を書くことになるが、まさか最後はこんな展開になるとは。 よくこんなこと考えつくなあ。びっくり。 作中作「ピュント最後の事件」の犯人は途中でそうかなあとは思ったが、その動機には驚かされた。 今回は、スーザンの新たなロマンスにほっこりしました。 最後に、いつもそうだが、ホロビッツ作品の登場人物については、実在の人物もいれば、創作したものもあり、時々、気になってスマホで調べたりするのもまたおもしろいですね。
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上下、一気に読み終えました。スーザンに幸あれ。また マーブル館の面々にも。 解説に、2025年6月、ロサンゼルス・パブリック・ライブラリーのサイトに掲載された、ホロヴィッツのインタビューの一部が紹介されている。 https://www.lapl.org/collections...
上下、一気に読み終えました。スーザンに幸あれ。また マーブル館の面々にも。 解説に、2025年6月、ロサンゼルス・パブリック・ライブラリーのサイトに掲載された、ホロヴィッツのインタビューの一部が紹介されている。 https://www.lapl.org/collections-resources/blogs/lapl/interview-author-anthony-horowitz-1 〇「カササギ殺人事件」を書くきっかけは? コナン・ドイルはホームズ物で大きな成功をおさめながら「探偵小説なんて自分の価値にふさわしくない」と思っていて、ホームズをライヘンバッハの滝に落としてしまった。そこから着想を得て「かささぎ殺人事件」を生み出した。スーザンがダメ出ししたコンウェイの小説「滑降」がそれ。 〇連作にしたわけ 妻でプロデューサーのジル・グリーン(ホロヴィッツ脚本の『刑事フォイル』のプロデューサー)が、TVシリーズ化するには続編があったほうがもっとやりやすくなる、との言葉から第二作「ヨルガオ殺人事件」を書いた。 またスーザン役のレスリー・マンヴィルがもう一度この場に戻ってきたい、と撮影最終日に言ったことから「マーブル館殺人事件」を書いた。 〇今回の作品の着想は、 「文化遺産」にある。世界中で愛された有名作家が祖母や祖父にいるとしたら、その影のなかで一生を生きる家族はどんな思いなのだろう。ホロヴィッツはドイル、クリスティ、イアン・フレミングの遺産管理団体と関わってきた。 〇さらに、ホロヴィッツは 「もし、自分の祖父母が世間が信じているような素晴らしい人ではなく、実は(怪物のように残酷)だったとしたら? これが本作のテーマだ。」と述べている。 さらに、続編も予定されているようだ。 「Mile End Murders」やはり作中作の形式を持つが、全編が現代を舞台にしたもので、2027年から執筆を開始する予定らしい、とある。 現在は<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズの新作に取り組んでいる、とある。 TVドラマ どちらもスーザン役はレスリー・マンヴィル 「カササギ殺人事件」 アメリカで制作 日本ではWOWOWで2022.7/9-10で全6回放送 「ヨルガオ殺人事件」2024 BBCOne制作 全6回 2025発表 2025.9.22初版 図書館
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相変わらずすごいミステリー。アンソニーホロビッツは本当の天才だろう。あとがきに書かれている解説も分かりやすくて良い。オススメ。
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全くもってスーザンと同じ感想を持たされる。 エリオット・クレイスの描くピュントにやきもきさせられる。おい、この先どうなるんだ!と思ったときに現実に引き戻される。 最後まで読み終え、ピュント最後の事件、マーブル館殺人事件の両方解決し、2作品分楽しめた。 今回もこの作品にやられ...
全くもってスーザンと同じ感想を持たされる。 エリオット・クレイスの描くピュントにやきもきさせられる。おい、この先どうなるんだ!と思ったときに現実に引き戻される。 最後まで読み終え、ピュント最後の事件、マーブル館殺人事件の両方解決し、2作品分楽しめた。 今回もこの作品にやられてます。
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シリーズ久々の新作 もったいないから少しづつ読み進めて でももう読み終わっちゃった 2重構造のミステリが今回も見事に成立しててどっちの話も面白くて あぁっもうっ ってなる 作中の重要なパーツである「ちっちゃくっても」シリーズの話もあぁさもありなんでよかったし アティカス・ピ...
シリーズ久々の新作 もったいないから少しづつ読み進めて でももう読み終わっちゃった 2重構造のミステリが今回も見事に成立しててどっちの話も面白くて あぁっもうっ ってなる 作中の重要なパーツである「ちっちゃくっても」シリーズの話もあぁさもありなんでよかったし アティカス・ピュントの章をアランの遺作じゃなく新人が続編を書くって展開もなるほどって感じ この手を使えば無限に話ができそうですよね 巻末の解説に実際次の話も鋭意執筆中ってあったからね まあパワフルな主人公スーザンも社長になっちゃったし御歳も召してこられたから でもそれならそれで新展開もできそうだし 読み終わった瞬間から次回作が楽しみな作品でした
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毎回 の作品に飽きたという声がきこえないのが不思議だったが、気持ちわかる。読んでいて、つい自分もアリバイを考えてみたりとか、全く作品の中の出来事に入り込んでる。それが今作の強みかな、ずっとシリーズを読みたいな。
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