マーブル館殺人事件(下) の商品レビュー
こちらのシリーズは、とにかく主人公がパワフル! パワフルすぎて、どんどん自分で立場を悪くする! 危ないよ?やめときな? ほらー、言わんこっちゃないー! の連続。 でも、相変わらず、この二重トリックの構成は圧巻。 頭をフル稼働して、読み応え抜群でした。 登場人物が2倍でしかも外国...
こちらのシリーズは、とにかく主人公がパワフル! パワフルすぎて、どんどん自分で立場を悪くする! 危ないよ?やめときな? ほらー、言わんこっちゃないー! の連続。 でも、相変わらず、この二重トリックの構成は圧巻。 頭をフル稼働して、読み応え抜群でした。 登場人物が2倍でしかも外国人… 何度登場人物一覧を見返したことか…w
Posted by
犯人は、予想通りだった。 でも、ガッカリしなかった。 スーザンの親友の立場で読んでいる自分。 本に惹き込まれるってこういうことなんだ、って感じたぜ。
Posted by
ハピエンはいいけど、そのジョブチェンはなぁ。。。というところでの星4 事件そのものはとても面白かったです。 作中作のエンディングがおいおいおい、って感じだったから余計にまさかーそうくるかー、と思いました 2025.11.1 199
Posted by
下巻はボリューミー!面白かった!いつも思うがスーザンの鈍臭い事。何でそんないらん事言うかなぁといつも思います。 そしてアランコンウェイでないアティカスビュント楽しかった。登場人物が作中の人物とリンクしているのでいつも頭がこんがらがりますが、あっという間に読了です。次回作2027年...
下巻はボリューミー!面白かった!いつも思うがスーザンの鈍臭い事。何でそんないらん事言うかなぁといつも思います。 そしてアランコンウェイでないアティカスビュント楽しかった。登場人物が作中の人物とリンクしているのでいつも頭がこんがらがりますが、あっという間に読了です。次回作2027年から執筆!何ですと〜今から楽しみだし、テレビシリーズのカササギシリーズ日本でもやってくれませんか?
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『ピュント最後の事件』に若手作家が仕掛けた企みとは? 驚きに次ぐ驚きが待つ、 〈カササギ殺人事件〉シリーズ最新刊! 若手作家エリオット・クレイスが書き継ぐことになった〈アティカス・ピュント〉シリーズの新作『ピュント最後の事件』。編集者のわたし、スーザン・ライランドは、作品世界とエリオットの生い立ちの間に多くの類似点があるのを知る。エリオットは途中まで書かれたこの新作で何をたくらんでいるのか? 世界的な児童文学作家だった、彼の祖母の死に何かがあったのか? 『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』に続く、傑作犯人当てミステリ!解説=吉野仁 下巻もやっぱり面白かったー!なんというか、これまで以上にスーザンが大変な目に遭ってた。もう私なら泣いてるし諦めてる。でも、スーザンは毅然とした態度で困難に立ち向かってすごかった。 ピュントの事件は、余命が僅かな老婆を殺したのが誰なのか、本当に気になった。全然、犯人は分からないし、動機も不明だった。そして、お抱え弁護士の助手が行方不明になって、マジでどうなってしまうの!ってなった。 その「どうなってしまうの!」な状態のままスーザンの事件に戻り、スーザンはスーザンで大変だった。なんかエリオットは荒れ出すし、その理由が妻が他の男の子を妊娠しただし、その男がエリオットの兄のロバートだし、そしてスーザンの元上司のチャールズも出てくるしで大変だった。 チャールズは、刑務所に入って今までの世界と全く違うところに来てしまって大変だったと思う。同じ人とは思えないぐらいの代わりようも分かる。だけど、なんでスーザンを恨んでるのか分からん。確かに、スーザンが何もしなければスーザンは仕事も失わずに、チャールズも老後を幸せに過ごしたと思うけど、それは違くないか?エリオットの父親もスーザンが、チャールズが刑務所に行くことになった原因だと知ると怒り出すし、怒りたいのはこっちだよ!ってなった。 さらに、スーザンに殺人の容疑がかけられ、電車で来てるし、駅の防犯カメラを確認しろって下りで、駅の防犯カメラが故障してて確認が取れないって警部が言っての日本では考えられなくない???ってなった。駅ってたくさんの防犯カメラがあるイメージだし、海外なんて日本以上にあると思ったからある意味カルチャーショックだった。 そして、その捜査に来た警部のブレイクニーはともかく、ワードロウ巡査がムカついた。なんだアイツ!ってなったし、ブレイクニー警部がスーザンに優しいのがムカついたんだろうなぁ。嫉妬かよ、って思った。しかし、ブレイクニー警部の思わぬ才能はすごかった。アラン・コンウェイとエリオットのあとを継いで最後までピュントを仕上げてくれてありがたかった。最後の解決編はなんというかまさかの結果だったし、かなり面白かった。 なんか今回はスーザンがかなり可哀想だった。被害者なのにまるで加害者みたいな扱い。そして、どんどんスーザンが不利になる状況。もうヒヤヒヤだった。もうアランとは関わらない的な感じだけど、関わらないとピュントと出会えないんだよなぁ。どうにかして関わってくれないかなスーザン 2025.10.31 読了
Posted by
今作はアティカス・ピュントシリーズを別の作家が書き継ぐという趣向が新しい。抜擢されたのはちっちゃな家族シリーズで世界的人気を誇る児童文学作家ミリアム・クレイスの孫のエリオット・クレイスだ。スーザンは彼の「ピュント最後の事件」の原稿をもらうのだが、そこにはクレイス家の人間を戯画化...
今作はアティカス・ピュントシリーズを別の作家が書き継ぐという趣向が新しい。抜擢されたのはちっちゃな家族シリーズで世界的人気を誇る児童文学作家ミリアム・クレイスの孫のエリオット・クレイスだ。スーザンは彼の「ピュント最後の事件」の原稿をもらうのだが、そこにはクレイス家の人間を戯画化したようなキャラクターたちが描かれていた。過去にアランがシリーズの中に隠していた悪趣味な秘密を思い出したスーザンは、すぐにエリオットに家族のことを問いただす。すると、彼の口から語られるのはミリアムと「ちっちゃな家族」に支配された哀れな家族の姿だった。さらにはミリアムの死についても秘密があることを仄めかすエリオットは、あろうことかその真相を「ピュント最後の事件」の中に隠したというのだ。はたしてクレイス家の秘密とは何か、「ピュント最後の事件」に隠された真相とは。 今作はスーザンの新しい編集者生活が描かれる点も興味深い。過去に勤めたクローヴァーリーフ・ブックスで起きた惨劇から、業界での彼女の評判が悪くなってしまった。さらにはクレタ島からロンドンに戻って再スタートを始めたスーザンには、新たに雇ってくれる出版社を探さなくてはならなかった。そこにきてアティカス・ピュントシリーズの新作企画は、彼女にとって因縁の相手であると同時にチャンスでもあった。それにもかかわらず担当作家が何か悪い企みを実行しようとしているときては気の毒と言う他ない。そして案の定事件に巻き込まれていく。彼女の編集者生活がどんな展開を迎えるかもぜひ注目してほしい。
Posted by
2026/10/26読了。 予想通りどころか、予想以上のトラブルに巻き込まれ、過去最大級の窮地に立たされるスーザン。ブレイクニー警部がミステリのファンで本当に良かった。作中作の事件の真相は、そのまま作中世界の事件の真相を反映している訳でないけど……と捻っている所も、意地でも同じ歌...
2026/10/26読了。 予想通りどころか、予想以上のトラブルに巻き込まれ、過去最大級の窮地に立たされるスーザン。ブレイクニー警部がミステリのファンで本当に良かった。作中作の事件の真相は、そのまま作中世界の事件の真相を反映している訳でないけど……と捻っている所も、意地でも同じ歌は歌わないというか素直じゃない感じ(注;褒めてます)が伝わってきた。そもそも、シリーズ化の予定が無かったとかいいながらの続編、また続編。巻末解説によると、'27年執筆予定の”Mile End Murders”という更なる続編を構想しているそうな。しかし、本作(“Marble Hall Murders”)といい、『カササギ』(Magpie Murders)、『ヨルガオ』(Moonflower Murders)といい、原題を“Mで始まる単語 Murders”で統一している所、何かしらの作品間に跨がる“仕掛け”を勘繰ってしまう。「いや、そんな意図なんか無いです」と言われても、最早信用なりません。 ――そんな、ハイペースで凄いミステリを書き続けてくれる、ホロヴィッツ。数十年先、まだミステリを嗜む程度の文明が存在していたら、未来に向けて意地の悪い謎を残したり、「21世紀が舞台の歴史ミステリ」の探偵役になったりで、後代のミステリ作家が自作に登場させるに違いない、と妄想してしまう。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
エリオットは作品の中に、自分の家族に関する秘密を入れていたのか、ベストセラー作家の祖母の死と重なる内容にしているのか。エリオットの担当編集者のスーザンの身に次々と危険がふりかかる。 そののちはブレイクニー警部がかなり助けになってくれる。そしてこの警部、プロ並みに小説を書くのがうまくて、エリオットの書いた続きを2日で書き上げる。警察の仕事もあるのに早すぎるでしょ!とツッコミたくなるが、そこはまあ良しとしよう。 結局のところ、『なぜ、余命わずかな老婦人を殺そうなどと思うのか』が最大のポイントだった。
Posted by
下巻もすごかった! 特にクリスティ好きな自分には、もうたまらない体験だった。 最終章で大広間に一族が全員揃う、この古典的なシチュエーションには、なぜこんなにもワクワクしてしまうんだろう。 私も一族の一人になって物語に潜入して、じっくり、ゆっくり楽しんだ。 そして今回はなんと!…...
下巻もすごかった! 特にクリスティ好きな自分には、もうたまらない体験だった。 最終章で大広間に一族が全員揃う、この古典的なシチュエーションには、なぜこんなにもワクワクしてしまうんだろう。 私も一族の一人になって物語に潜入して、じっくり、ゆっくり楽しんだ。 そして今回はなんと!……書きたいけど、これは読んでからのお楽しみで( ・×・)チャック スーザンについては、もう……学習能力ゼロすぎて笑うしかない。 「どうしていつも望んでもいない場所に送りこまれるはめになるのだろう?」 いやいや、いつも自分から前のめりで行ってるじゃない!笑 「いつになったら私は学ぶのだろうか?」 一応反省はしてるみたいで安心したよ。 でも、探偵能力の高いスーザンではつまらないので、今後もこのままポンコツでいてほしい。 探偵としてはイライラするけど、編集者としてのスーザンは有能。編集者の目線から物語を読む方法も示してくれて、とても興味深かった。 ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ『死はすぐそばに』でも想像を超えて驚いたけど、 カササギシリーズでも同じ衝撃を受けるとは。 たいていのシリーズは最初が面白くて次第に尻すぼみになるけれど、ホロヴィッツは常に最新作が最高だと思う。 こんな発想を生み出せるホロヴィッツの頭の中は一体どうなっているのだろう。 いつも本は高いなと思うけど、ホロヴィッツ作品を体験した感動を思えば、こんなに安くていいの?と思えてくる。 こんなに緻密で複雑なプロットを作るのには、想像もつかない時間と労力を費やしているんだろうな。 クリスティへのリスペクトを感じるオマージュ、複雑で巧妙な作中作の構造、そして斜め上を行く発想。 こんなことができるのはホロヴィッツだけだ。 リアルタイムでクリスティを読むことはできなかったけど、ホロヴィッツと同じ時代に生まれて、その驚きと感動を体験できて良かった。 現在70歳のホロヴィッツ、どうか健康で長生きして、たくさんの作品を残してほしい。 毎作品どこかに「日本」のキーワードを入れてくれる、ホロヴィッツの日本へのファンサービスも嬉しい。 「そもそも、わたしは別の作家が書き継ぐ続編というものが、まったく好きではない。」 ホロヴィッツのこういう自虐ネタも本当大好き。 もうこれ以上の発想はないだろうな、という予想を軽やかに超えてくる天才。 次作もきっと、私の想像の遥か上を行くんだろうな。 その衝撃をまた体験できる日が待ち遠しい。 ★10
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ちっちゃな家族」心温まる大人気のベストセラー児童書シリーズ。 その著者が自分の家族にはとても酷い仕打ちをしていた事実。 様々な辛さを抱えていたエリオットの死は切なかったし、今作でピュントの事件が最後となっているのもやっぱり切ない。 ピュントとヴォルテールの間に生まれた絆が最高に良かったなー。 アンドレアスとの別れはちょっと悲しかったけどブレイク二ーとの出会いはスーザンにとって必要だったと思う。 やっぱりクレタ島でのホテル経営より編集者のスーザンの方が何倍も輝いてる✨ 続編があるみたいで楽しみ⸜(*˙꒳˙*)⸝
Posted by
