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マーブル館殺人事件(下) の商品レビュー

4.5

43件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

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2025/10/01
  • ネタバレ

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このシリーズ恒例で気分ではなく実際そうなのだけどひと作品なのに2作読んだ気分。上巻も面白かったが下巻からの展開は輪をかけて面白く一気読み。 物語の進行上しかたないとはいえ毎回スーザンは気の毒になと思うばかりである

Posted byブクログ

2025/09/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

マーブル館の殺人 作中作であるアディカス・ピュントの物語と現実に起きているスーザンの事件を同時並列的に体験する作品。過去作においても危ない橋を渡っていたスーザンだが、今回もかなりの危険を迎える。 少なからず、上巻で疑問に思う部分は多く、今回もエリオットとの契約を守る為かなりの危険に進んでいく。性格的な違いはあるかもしれないが、読者として見ていてヒヤヒヤする主人公であり、もしかすると国民性考え方が違う部分があるのかもしれない。ある意味前作で自身を殺害しようとした被害者の妻と改めてコミュニケーションを取ろうとは考えられないし、ましてや収監されているマイケルに会いに行くなど言語道断のような気がする。結局は予想通りにマイケルの妻の逆恨みに遭い、かなり悲惨な状況に追い込まれるわけだが、何とか危機を脱する。これが過去作カササギ事件の時のように若い人たちならわかるのだが、50過ぎた大人がこのような行動に出るのはナンセンスのような気がする。 作品のトリックについては、とても面白いものだった。アディカス・ピュントのシリーズは見事に完結し、とても面白いミステリーだったと思う。 現実世界のミステリーも、予想外の犯人をきちんと表現し、とても面白い内容だった。ただ結末も作中作と同じような真相になっていたら、さらに面白かったのかもしれない。今作はクレイス一族という、強大な影響力を持つ作品を生み出した、女性作家の一族がテーマだが、女性作家含めてろくな人間がおらず、犯人としては最適な一族だった。 ミステリにおいては、1番犯人ではないと思われる人物こそ犯人にしてほしいわけだが、加えて彼ないし、彼女が犯人であることに納得出来る事も重要だと思っている。なので、作中作の様に一族全員が実は結託していた、全員が犯人になったと言う落ちもかなり面白かったのではと感じてしまう。この部分は少し残念だった。  工作の主人公であるスーザンはあまり好きな主人公ではない。過去作の初見時の印象は忘れてしまったが知り合いにいたら、嫌なタイプと思ってしまうだろう。

Posted byブクログ

2025/09/22

カササギ、ヨルガオを読み返してから読みました。 2作と比べると読んでいて長いなー、と途中少し中弛みしましたが、あるところからジェットコースターのような展開で特に下の途中からは一気読みしてしまいました。 このシリーズはあと一作続くようで2027年から執筆予定とのこと(現在はホーソー...

カササギ、ヨルガオを読み返してから読みました。 2作と比べると読んでいて長いなー、と途中少し中弛みしましたが、あるところからジェットコースターのような展開で特に下の途中からは一気読みしてしまいました。 このシリーズはあと一作続くようで2027年から執筆予定とのこと(現在はホーソーンシリーズ執筆中)。 スーザンのプライベートもこれから楽しみです。

Posted byブクログ

2025/09/21

もう、これは面白かった。 とにかく作中作のクリスティ味とオチの嫌な読後感と現実の戻ってきてしまったから起こる事件のスピード感。 とにかく最高だった。 3017冊 今年245冊目

Posted byブクログ

2025/09/21

上からほとんど寝食を忘れの一気読み。 ホロビッツの仕掛けが畳み掛けるような勢いでこちらもまたすごい。 はじめの二作、読み直したいほど。

Posted byブクログ

2025/09/21

今回も前作『ヨルガオ殺人事件』に引き続き、スーザン・ライランドが主人公となり物語が展開していく。 このシリーズの特徴である物語の中にもう一つの物語が仕込まれている、いわゆる作中作という形式は今回も採用されている。 前作を読んだ方は、「次回作はどのようにして進めていくのだろう」...

今回も前作『ヨルガオ殺人事件』に引き続き、スーザン・ライランドが主人公となり物語が展開していく。 このシリーズの特徴である物語の中にもう一つの物語が仕込まれている、いわゆる作中作という形式は今回も採用されている。 前作を読んだ方は、「次回作はどのようにして進めていくのだろう」と疑問に思う方もいるかもしれないが、今回は前作・前々作とは少々異なる流れで物語が進む。 そのような流れの中で前回までと同様、いやそれ以上に作中作が効果的に活かされており、この著者の特徴である数十人に上る多様な登場人物たちがテンポよく、特にはユーモアを交えたトークを交えながら、複数の謎に迫っていく。 これまでのシリーズの中で最も登場人物が多く、最も複雑に作られたことで非常に読み応えを感じることができる一方、難解さも同時に少々生まれてきたことも否めない。 完結予定であったこのシリーズは、どうやら次回作の構想があるのだという。スーザンがさまざまな事件に巻き込まれながら事件を解決していく、このシリーズの今後に注目していきたい。

Posted byブクログ

2025/09/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

アラン・コンウェイの『アティカス・ピュント』シリーズの続編を書くことになった作家エリオット・クレイスと、編集者のスーザン。 スーザンはエリオットが書いた作品を読み進めるうちに、これはエリオット自身が幼少期を過ごした祖母ミリアム・クレイスの屋敷「マーブル館」での出来事をモチーフにしているのではないかと思い当たる。作品の中での老婦人の死は、エリオットの祖母ミリアムの死に酷似していたからだ。そして作品そのものが、エリオットの祖母は単なる自然死ではなかったということを示唆していた。 作品をめぐりスーザンとエリオットが対立を深める中、エリオットが何者かに轢き殺されるという事件が発生する。しかも、エリオットの血のついた衣服がスーザンの愛車から発見されるなど、疑惑がスーザンに向いてしまう。 エリオットを殺したのは、かつてマーブル館でミリアムを殺した人物だと睨んだスーザンは、エリオットが書こうとしていた物語の中からそれを見つけだすことにする。だが、エリオットはプロットを残して死んでしまっているので、続きはミステリ好きのブレイクニー警部が書くことに。 警部の手による終章で事件の真相を突き止めたスーザンは、マーブル館にて関係者を集めた推理ショーを行う。 どんなに偉大な人物でも、それが真の姿とは限らない。特に家族に見せる姿は全く異なるもの、ということは往々にしてある。鬱屈したエリオットの思いを考えると、これは祖母の象徴でもある「物語」をとおした復讐でもある。虚構と現実が入り混じり、次第に現実がじわじわと侵食されていく感じが心地よい。 またしても大ピンチを迎えるスーザンに、「懲りないなあ」と苦笑する。 作中でスーザンが「続編小説は嫌い」と言いつつ、それはホームズシリーズを手掛けているホロヴィッツ自身にも当てはまるのが何とも皮肉が効いている。

Posted byブクログ

2025/09/19

プロローグ 時として、人は無条件に受け入れてしまう瞬間 (トキ)がある! それは理屈ではなく本能的にだ 人が一瞬にして恋に落ちるように そこに理由は存在しない なんでこの女性(ヒト)と出逢ったのだろうと 自問自答しても、答えは一向に出ないのと一緒だ ある人は、それを運命と言うか...

プロローグ 時として、人は無条件に受け入れてしまう瞬間 (トキ)がある! それは理屈ではなく本能的にだ 人が一瞬にして恋に落ちるように そこに理由は存在しない なんでこの女性(ヒト)と出逢ったのだろうと 自問自答しても、答えは一向に出ないのと一緒だ ある人は、それを運命と言うかもしれない 私にとって、本書は正にそれだ!!! 本章 『マーブル館殺人事件 下』★鬼5 上手い、上手過ぎる 思わず膝を打ちたくなる なんて自身にフィットするんだろう 極上のミステリー小説だ もう四の五の言いたくない 言いたくはないが、作中作と現実とで起こる 入れ子構造のミステリーを是非体現いただきたい! これは、今年もこのミス獲りますな!!! エピローグ 本書は、軽井沢からの帰りの新幹線 E7系“はくたか”で読み終えた 新幹線は、確実に進化している 東海道・山陽新幹線の最新型N700Sよりも 更に静寂性は高いのではなかろうか!? そのくらい、読書には最適な空間だ ただ、ミステリーに関しては、王道の古典的な ミステリーが本当に身体に合っている そして、我が国でもこの作家は絶大な支持を受けている やはり、ミステリーは英国が保守本流なのか もしかしたら、運命の人(女性)は、 イギリス人なのかもしれない、、、(¯―¯٥)!!!                     完

Posted byブクログ

2025/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スーザン、毎度余計なことをしよる……。 結末を知れば、ミステリ的にはありふれた動機。しかし、クリスティの要素あり、作中作という入れ子構造ありと、本当に面白すぎる。 ワードロウはあまりにもいけ好かないやつだが、ブレイクリーの素晴らしさとの対立として大目に見ておこう。

Posted byブクログ

2025/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

エレインが最初からスーザンをターゲットにしてたなら、彼女にとって不意だったエリオットの死がなかったらどうやってスーザンに復習するつもりで近づいてきたのだ? 不要に思えるという大戦の話やオランジーナはエリオットの未熟さということで片付いたのか? アンドレアスと別れさせて新しい恋人に警部を据えることに意味あるのか?(2度も命を救っているアンドレアスと別れさせるのはイギリスに帰らせるためだけ?) そもそもスーザンてこんなに無神経だったっけ?親族に新聞記者かと思わせるような故意に怒らせるような質問したり、そんなつもりはなかったと言ってはいるけど無神経にも程がある言い方や質問したり(エリオットにお婆さんのようになりたくて作家を目指したのかなんてどうしたら口を滑らせられるのだ)、誰にも歓迎されないどころか非難されることが分かってるパーティに、見込みもなく乗り込むのも読んでて人物として受け入れにくい抵抗を感じてしまう。 猫出してきて傷つける必要あった?エレインと猫は不自然で話の向かう方向が読めてしまうのに(愛する旦那を刑務所に送って家庭を崩壊させた女性を好意的に友人として歓迎するなんてありえないし、ましてやいい暮らしをしてたのだから)なんで登場させたのだ。 ということで全て今後の伏線か?続編が出るということなのか、、、? しかしホロヴィッツって出版界というのか作家のことをリスペクトしているのか批判したいのか社会問題を入れ込みたいのか。なんでどれにも同じような暗黒面を入れてくるんだ。。。トルストイやルイス・キャロル持ち出す必要あったか?事実がどうかなんてわからないのに。

Posted byブクログ