マスカレード・ゲーム の商品レビュー
シリーズ3作目にも関わらず新しい切り口で飽きさせない内容がさすが東野圭吾さん。木村拓哉さんと長澤まさみさんを重ねながら読めるのも面白さの秘訣。当たり前では終わらせない意表を突かれる結末に脱帽。
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「ホテルを訪れるお客様は、皆さん仮面を被っておられます。その仮面を守るのが私たちの務めだと思っています。それは同時に、仮面の下の顔を信じることでもあります」(250p) このシリーズ読んでいつも思うのは、このようなしっかりした態勢で迎えてくれるホテルには、私は数えるぐらいしか泊...
「ホテルを訪れるお客様は、皆さん仮面を被っておられます。その仮面を守るのが私たちの務めだと思っています。それは同時に、仮面の下の顔を信じることでもあります」(250p) このシリーズ読んでいつも思うのは、このようなしっかりした態勢で迎えてくれるホテルには、私は数えるぐらいしか泊まっていないだろうな、という事です。ホテル・コルテシア東京は素晴らしい。 前日譚を除いて、「新シリーズ」という帯文句にずっといちゃもんを付けて来ました。ホテルへの刑事の潜入捜査など、超イレギュラーなのだから、シリーズ化するのは出版社の売らんかな為の戦術以外の何者でもない、と。でも一冊目をするすると読まされてしまった以上、次も次も次も紐解いてしまうのは、東野圭吾の手腕以外の何もでもない。今回もするすると読んでしまいました。 勿論、新田たちが最初想定した殺人トリックは、ミステリ常道ならば違うということは明らかで(←推理したんじゃないんかい!)、ではどう違うのか、ずっと考えていたのだけど、ちゃんと二転して解決しました。結局わかりませんでした。三転までしなかったのは、東野圭吾の「上品さ」という事なのでしょう。 面白かったのは、かつて山岸尚美が担ったホテルの常識を指南する役割を、今回は新田が同僚に対して担ったということ。過去2回もホテルマンになれば、もはやホテル側の信頼も厚く、何がなんでも犯人を捕まえようとする刑事と衝突することは明らか。このジレンマ観察が案外楽しい読書でした。 それと、東野圭吾がずっと追求していく来た「罪と罰」テーマを、今回はかなりわかりやすく展開していました。 だけど、ラスト展開、もうこれ以上続編は作られないでしょう。絶対無理に違いない。そうでしょ?
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これまでのシリーズだと 新田山岸の名コンビの 存在が楽しみだったのに なかなか山岸さんが出て来てくれなくて しかも梓警部が嫌なやつすぎて 前半は少し読み進めるのに苦労した。 あと、新田警部がこれまでのシリーズだと なんか違和感あるな…となった時に ちゃんと立ち止まって、答えに辿り着けていたのに 彼の役職があがって立場が変わって 組織の一員になってしまって、 こっちまでモヤモヤし続けなきゃいけなくて これまでのシリーズとはちょっと違う感じだな、 と思いなら読んだ。 でも、山岸さんが登場してから 突然安定感が増した感じになり 物語もどんどん展開していってから 早く次を読みたい!って思って一気読み。 事件の結末はもちろん、 物語の結末も、そうきたかー!って感じで、 やはり東野圭吾作品の安定感たるや。 どれを読んでもはずれクジなしなの凄すぎる。
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図書館で借りた本 知らない間に4作目が出ていて、文庫本が書店に並んでいた。図書館では単行本が順番を待たずに借りれる状態。 出遅れたー! 今回は山岸尚美は出てこないのかな?と思いつつ読み進める。と、思ったら山岸尚美帰国。やはりこの2人が揃うのか。(笑) 以前の2作は同じような展開だったけど、今回は少し違った展開で話が進む。似たような展開だと飽きるからね。それでいて、きちんと読ませるストーリーになっている。無理もない。さすが人気作家さん。 日本の刑法は刑罰が軽い。人を死なせたのであれば、刑罰はには死刑を!わかりやすいハンムラビ法典的な感情を抱く人は多いだろう。今回の小説で取り扱っているテーマにもなっている。 確かに日本ももっと長い拘禁刑を科して良いように思う。複数の罪を犯した時、アメリカでは単純に刑期は足し算になると聞く。しかし、日本では単純な足し算ではなく、一番長い刑期の1.5倍に制限される(刑法第47条)。1.5倍にする理由があるとは思えない。単純計算に修正すべきだろう。 1人殺しただけでは死刑にならないという最高裁の判例も、場合によっては死刑にすべき事例はある。改正すべきだろう。 小説から話がそれてしまった。ストーリー自体はとても楽しめたのだけど、ラストがやっぱりな、という思いと、残念だな~!という思いが交錯。ちょっと複雑だった。
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久しぶりのマスカレードシリーズ。 相変わらず面白かったです。 一気に読んでしまいました。 新田と山岸のコンビはよかったです。 ファントムの会のメンバーの過去は救われないものでしたが、 殺された入江が土曜日に2時間歩いていた理由で少し救われました。 梓警部のやり方はあまり好きではなかったので、因果応報を期待していたのですが、特になく残念です。 警部としての新田はおしまいですが、次を期待しています。
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マスカレードシリーズ4作目。 本当にこのシリーズが大好きで、とても楽しみにしていた。 今回は事件性の面白さだけではなく、それぞれが思う正義、許す↔︎償うについて考えさせられる作品だった。 神谷良美の「憎しみなんかはただの重たい荷物だけど、それを下ろす方法は一つしかない。許すということ。」と言う言葉が心に残った。ただ、この許すと言うことができないからこそ、被害者遺族はずっと苦しいのである。 今回は未成年の刑罰がテーマであったが、東野圭吾の作品の中には、今現在問題提起されている事が関わっていることが多く、そこについて考えるのも楽しみの一つである。 警部でありながらホテルマンの資質能力も備わっている新田警部の正義と、どんな手を使ってでも捕まえようとする強気な梓警部の正義とは、大きく違う。そのため、捜査を進める中で何度も衝突しているところも、見どころである。 今作で新田と山岸の信頼関係が更に深まったので、今後が楽しみである。
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事件の大詰めはホテル・コルテシア東京で またもホテルマンに扮する潜入捜査 えっ?良いの?? 警察側は新田、ホテル側は山岸 彼は疑うことが仕事 彼女は信じることが仕事 自負があって他を認めることの出来る二人は 良いコンビだと思う 罪とは 罰とは 救いとは …… 加害者と被害...
事件の大詰めはホテル・コルテシア東京で またもホテルマンに扮する潜入捜査 えっ?良いの?? 警察側は新田、ホテル側は山岸 彼は疑うことが仕事 彼女は信じることが仕事 自負があって他を認めることの出来る二人は 良いコンビだと思う 罪とは 罰とは 救いとは …… 加害者と被害者 複雑で難しい気持ちがいろいろ見えた
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ホテル・コルテシア東京が殺人事件の舞台に選ばれるこのシリーズも4作目。 物語を通して何度か語られる 犯した罪の大きさと受ける罰の小ささという比較、 大切な人を失ってしまった被害者遺族の続いていく人生の葛藤、罪を償ったあとの加害者の人生の難しさ。 事件を境に変わってしまう人生とは...
ホテル・コルテシア東京が殺人事件の舞台に選ばれるこのシリーズも4作目。 物語を通して何度か語られる 犯した罪の大きさと受ける罰の小ささという比較、 大切な人を失ってしまった被害者遺族の続いていく人生の葛藤、罪を償ったあとの加害者の人生の難しさ。 事件を境に変わってしまう人生とは何と残酷なことなのかと、思い知らされた。 クライマックスに向けて加速していく展開に 頭の中の相関図と照らし合わせながら一気に読み終えた。 私がこのシリーズを読む醍醐味として、ホテルを訪れた人たちが「ああ、ここに繋がる人物だったのね」と答え合わせをすることがあるので、とても楽しめた。 新田刑事と山岸さんのコンビの信頼関係もさりげなく強固なものになっていき、2人が揃うと何だか安心する。 次にも期待しつつ、高級ホテルで素敵な時間を過ごしてみたいと、そちらにも胸を膨らませてしまう1冊だった。
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マスカレードシリーズ第4弾。 今度は都内で発生した連続殺人。その被害者達はかつて罪を犯したものの軽い量刑で出所してきた者達ばかりであった。その以前の事件の被害者遺族達がホテル・コルテシア東京に同時に宿泊するという情報が入る。警部へと昇進した新田は他の刑事とともに次なる連続殺人を防ぐために潜入捜査を行う事になる。 3度目の潜入と言うこともあり、ホテル側の事情と警察の捜査倫理の狭間で揺れ動きながら公務を行う新田に対して、職務に対して忠実で時には違法捜査もかまわないという梓警部との対比がとても面白かったです。罪を償うこと、許すことがテーマとなっており加害者の犯罪後の苦しみ被害者家族の怒りややりきれなさ。罪が軽いからといって本当に加害者の償いは終わりなのか、どんな罪でも家族の気持ちの澱は消えない。そんな哀しい感情のすれ違いがとても切なかったです。 またこのシリーズで“刑事”としての新田の物語が終わったのがとても面白かったです。続編もあるようなので読んでいきたいです。ホテル側の人間として活躍する新田と尚美の活躍が非常に楽しみです。 この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。 新田浩介:宮野真守 山岸尚美:水樹奈々 能勢:高戸靖広 関根:小林裕介 梓真尋:小清水亜美 神谷良美:林原めぐみ 森元雅司:梶裕貴 前島隆明:森川智之 大畑信郎:菅生隆之 沢崎弓江/長谷部奈央:水瀬いのり 三輪葉月:沢城みゆき 久我:青山譲 本宮:津田健次郎 稲垣:大塚明夫 藤木:大塚芳忠
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マスカレードシリーズ4作目。ホテルの世界観が好きで欠かさず読んでます。めちゃくちゃ事件現場になりますねコルテシア東京!って始まり、今回もそう来たか!って終わっていきました(私の推理力が無いだけかもしれませんが)。次回作にも期待しています。
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