マスカレード・ゲーム の商品レビュー
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3件の連続殺人事件が発生。被害者はいずれも前科があり、それぞれの事件では被害者の関係者が疑われたものの、全員に確固たるアリバイが存在した。果たして3件は同一犯による犯行なのか、それとも計画的な連続殺人なのか。 そして、被害者の関係者たちが同じ日に「ホテル・コルテシア東京」へ宿泊することが判明。警察はホテルで4件目の事件が起こると見て、新田浩介は再びフロントクラークとして潜入捜査を開始する。さらに、現在はコルテシア・ロサンゼルスに勤務する山岸尚美も急遽呼び戻された。 軽微な懲罰しか受けなかった犯罪者たちが、次々と殺されていくが、被害者遺族にはアリバイがある。この繰り返しが3件。警察は交換殺人ならぬローテーション殺人と推理するが…といった物語。ひとつ注意したいのが、殺人者・被害者遺族含め登場人物がやや多いので把握しながら読み進めたほうが面白いと思います。 全体的にはスピード感あり、描写も丁寧で無駄がなく、万人に受ける作品ですね。 新田と山岸の絆が感じられて、その点も魅力のひとつです。あえて言うならば、最後梓がコロッと気持ちが変わったがちょっと違和感があったかな。綺麗すぎた。 ラストは「おお~こうなるのね」と、出来すぎ感もありつつ感動しました。
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高校生の時、居場所がなく、暗い日々を過ごす中で、私にドキドキとワクワクをくれたのが一作目のマスカレード・ホテルでした。本を読んで、すぐに映画を見て、ミステリーの素晴らしさはもちろんですが、新田警部と山岸さんの正義に憧れを抱いたことを鮮明に覚えています。 今回はシリーズ4作目のマ...
高校生の時、居場所がなく、暗い日々を過ごす中で、私にドキドキとワクワクをくれたのが一作目のマスカレード・ホテルでした。本を読んで、すぐに映画を見て、ミステリーの素晴らしさはもちろんですが、新田警部と山岸さんの正義に憧れを抱いたことを鮮明に覚えています。 今回はシリーズ4作目のマスカレード・ゲームなわけですが、忙しい日々の中で、この本を読むために頑張ってました!ただ、少しずつしか読み進める時間がなかったので、登場人物の把握が曖昧な部分もあって、一気に読んだ方が格段と面白かっただろうなと反省してます。 新田さんがホテルマンとしての振る舞いだけでなく、ホテルマンとしての信念も確立されていて、なんだか感動しました。 多くの登場人物の想いに触れることができ、とても刺激になりました。
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読了後の満足感がすごい…。 これまでとは異なり、許すとは何か、罪を償うとは何か、というサブテーマがあったことで、ミステリーとしての面白さに少し心が重たくなるくらいの満足感のようなものが加わっている気がした。 梓と新田の衝突も、女性警部として生きる梓の苦悩と、ホテルの事情と捜査の折り合いをうまくつけていく新田の姿勢が表現されていてよかった。 過去4作品の中で1番好きかもしれない。犯人がわかったことの爽快な気持ちだけではなく、今の刑法システムについても考えさせられた。
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シリーズものですが、読むのはこれが初めてでした。登場人物が多くて名前が覚えられず大変でしたが楽しくすいすい読むことができました。
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パイセン本。シリーズ第4弾として、これまでの作品を踏まえた深みのある展開がとても魅力的でした。新田と山岸の信頼関係がさらに強まり、人間ドラマとしても感情移入しやすく心を鷲掴みにされた。連続殺人事件を通じて被害者遺族の復讐心や、加害者が軽い刑罰で社会復帰することへの疑問が描かれる。...
パイセン本。シリーズ第4弾として、これまでの作品を踏まえた深みのある展開がとても魅力的でした。新田と山岸の信頼関係がさらに強まり、人間ドラマとしても感情移入しやすく心を鷲掴みにされた。連続殺人事件を通じて被害者遺族の復讐心や、加害者が軽い刑罰で社会復帰することへの疑問が描かれる。「罪と罰」「憎しみと許し」といった重いテーマが物語の中心に据えられ、深い問いをこちらへ投げかける。新キャラクター・梓の登場により物語に新鮮さが加わり、意外性のある結末まで一気に読ませる力がありました。
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やっと文庫本が出て読めた〜 面白かった!!!の一言。 最後のどんでん返しからのどんでん返しで、まさかの犯人でした。 そして新田さんがまさかの、で、続きがあるのかな。
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一気読みしてしまった〜 またもコルテシア・ホテル東京が舞台になる展開。キムタクと長澤まさみさんの声で台詞が脳内再生され、動きも映像で見えるかのよう。 沢山の人物を登場させながら、最後まで読めない展開を作り出し伏線を回収していく東野圭吾さんは見事だなぁ。どこかのドラマで観たような、ニュース報道でもあるような、今っぽさも取り入れられていた。第5作も決まっているようなので楽しみ!
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東野圭吾さんのシリーズものは、読みながら主役の俳優さんが頭の中で活躍してる、そんな読み方でいいんだろうな。湯川や加賀はもちろん、新田や山岸もね。ただ微妙にキムタクじゃない気もする。 もともと、犯罪被害者と犯罪加害者の話は何度もテーマになってて、今回はその両方がテーマって気もします...
東野圭吾さんのシリーズものは、読みながら主役の俳優さんが頭の中で活躍してる、そんな読み方でいいんだろうな。湯川や加賀はもちろん、新田や山岸もね。ただ微妙にキムタクじゃない気もする。 もともと、犯罪被害者と犯罪加害者の話は何度もテーマになってて、今回はその両方がテーマって気もします。面白かった。一気読みしました。 次もあるんでしょうか?
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ホテル・コルテシア東京を舞台としたマスカレードシリーズ4作目。 捜査一課の新田とホテル・コルテシアの山岸コンビの復活を待ち望んでいた。マスカレードシリーズを読み始めてから、2人のコンビ仲が次第に深まり、互いの領域を尊重しながらも支え合う関係性を観ていると不思議な感情が湧いてくる...
ホテル・コルテシア東京を舞台としたマスカレードシリーズ4作目。 捜査一課の新田とホテル・コルテシアの山岸コンビの復活を待ち望んでいた。マスカレードシリーズを読み始めてから、2人のコンビ仲が次第に深まり、互いの領域を尊重しながらも支え合う関係性を観ていると不思議な感情が湧いてくる。 東野圭吾ワールドが繰り広げられる本書で、事件全体の複雑さや登場人物の背景、繋がりなど絡み合った糸が徐々に解けていく様は一級品と言えるだろう。ミステリーとしての完成度が高すぎる。 次作、マスカレード・ライフが発売予定とのこと。新田と山岸コンビの新しいホテル・コルテシアでのやり取りを楽しみにしたい。
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新田警部の責任感とプロフェッショナルさが光る一冊。 不本意や理不尽なことも受け入れ、すべてのことに責任を取る覚悟。 刑事とホテルマンの二刀流としてどちらもプロフェッショナルにこなしつつ、双方の考え方を理解し、今最善だと思う策を自分の判断で意志決定して行動に移す。 そんな在り方に刺...
新田警部の責任感とプロフェッショナルさが光る一冊。 不本意や理不尽なことも受け入れ、すべてのことに責任を取る覚悟。 刑事とホテルマンの二刀流としてどちらもプロフェッショナルにこなしつつ、双方の考え方を理解し、今最善だと思う策を自分の判断で意志決定して行動に移す。 そんな在り方に刺激を受けた。 もちろんミステリーの内容も最高。
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