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禁忌の子 の商品レビュー

4.5

51件のお客様レビュー

  1. 5つ

    27

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

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2024/10/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリとしてもすごくよかったし、とにかく文章が秀逸でひきこまれたのですが、テーマが重くて途中で泣いたり震えたり忙しかったです。感情を揺さぶられるミステリ今年ダントツです。 「双子」ではないことを何となく匂わせてくれたり、後半が気になって気になって最後は一気読みでした。 「禁忌の子」の本当の意味にたどり着いたとき、フィクションだとわかっていても辛かった。 最後はやっぱり泣いてしまいました。 デビュー作がこれってめちゃくちゃすごいんですが もう来年二作目が予定されているということで今から楽しみにしています。

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2024/10/28

#読書記録 #禁忌の子 評判通り一気読み。 フーダニット、ハウダニット、ホワイダニットの謎解きの王道と、リアルな医療現場ミステリが見事に両立。答えを予想すると上を行かれ、さらに予想するとさらにその上を行かれる。そして最後のタイトル伏線回収。 心地よい「やられた」を味わえる。人...

#読書記録 #禁忌の子 評判通り一気読み。 フーダニット、ハウダニット、ホワイダニットの謎解きの王道と、リアルな医療現場ミステリが見事に両立。答えを予想すると上を行かれ、さらに予想するとさらにその上を行かれる。そして最後のタイトル伏線回収。 心地よい「やられた」を味わえる。人に勧めたくなる一冊。来年には続編が出るとのこと。楽しみ。 #読書好きな人と繋がりたい #読了

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2024/10/28

結末まで私好みだった。 ミステリとしても良いし、生まれてくる、生み出すということの意味を考えさせてくれる話でもあった。作者の伝えたいことが後半にぎゅっと詰まっている。作者からのメッセージが確かにあるけど、くどくなく物語として楽しめる。

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2024/10/28

読書記録73. 『#禁忌の子』 数ある積読を飛び越え、他の読書記録もすっ飛ばし 今、読み終えて記す 普段あまり読まないミステリ- しかも現役女性医師による医療ミステリ- 後半の展開は関心を持って読むことが多いテーマで親子関係や生殖医療について 側面から語られる「その後」が悲し...

読書記録73. 『#禁忌の子』 数ある積読を飛び越え、他の読書記録もすっ飛ばし 今、読み終えて記す 普段あまり読まないミステリ- しかも現役女性医師による医療ミステリ- 後半の展開は関心を持って読むことが多いテーマで親子関係や生殖医療について 側面から語られる「その後」が悲しくて辛く、環境というものを深く考える 犯人に繋がる件も、読み手の思い込みと、その展開 タイトルに繋がるラストも圧巻 これ以上はネタバレしそうなので以下自粛 追記 鮎川哲也賞受書の言葉として作者が記した 「小説を再び描き始めた契機」を読み、改めて敬服 "男性から見ても彫刻のように整った美貌で謎を解き明かしていく" 『医師・城崎響介のケースファイル』 ミステリー界に新たなシリーズ誕生 今後の作品が今から待ち遠しい

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2024/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 読んで良かった。本作は、2つの要素で倫理観を大きく逸脱している。この手のテーマにありがちな生ぬるい展開を超越しているのが新鮮で本当に良い。  医療ミステリは動機メインになったり、1トリック依存になりがちだが、これは違った(しっかり本格ミステリ)。さすが話題になっているだけある(在庫がないので本を入手するのも難しかった)。逆にここまですると賛否分かれるのでは...と思ったが、評価が高くてびっくりしている。 [sub] ・2つの倫理観を逸脱したトピック 「近親相姦により生じた子供を出してそのまま終る」 「主人公(探偵役)が犯罪を放置してそのまま終る」 (プラス気味で終る) ・京極夏彦の「姑獲鳥の夏」と同じ読後感になっている(気がする)が、そちらのストーリーのオチをほぼ忘却しているのでまた読み返したい。 ・作者の頭が良い(狭義)と読んでいて楽しいから良い。本作は「背理法」、ストーリーの意外な真相(財布の話)が前半で示唆されている。"受験"数学的な推理も特異性があって良いなと。(「分数」も。ただ、そのせいで少し受験生が書いたみたいな小説(?)になっている。5分の3だなとか普通の人は言わないし、60%と3/5を繋げるのは確率分布的に少しおかしい。二項分布を考えると5回中3回になるのは34%くらいだし(非本質すぎる指摘)) ただ、時間的矛盾で特定するのは個人的にパズルすぎてあまり好きじゃないなと言う感想はいまだに変わらない(魔眼の筐の殺人でも書いた気がする)。 ・キュウキュウ12が、武田の妻を強姦したと城崎が口にしたとき。これをストーリーの補強に使用しているのが少し気持ち悪い。一卵性双生児設定で、どちらの遺伝子かがわからないというのはミステリで"ネタ"にできる。これを使いたい気持ちはわかるが、確信にあまり本質ではなく、利用して倫理的に無理やり歪めるの少し靄る。詰め込みすぎという感じでもある。つまり、城崎が口に出す発想(倫理観との釣り合い)はどこからきているのかが不明。(学生時代に障碍者を孕ませたエピソードはあるのだが...。)人の心を読めるとかではない(は?)し、強姦されたからキュウキュウ12を殺しましたと推理する発想が謎。普通に言い合いになったとか、バラされるのが怖いから殺したと推理するのが妥当で、百歩譲っても本人にそれを真っ先に確認しない。主人公が人の感情を理屈では理解しきれていないところが垣間みれて良いとは言える。(まぁ、それを裏付けるのが交通事故の話と、電車飛び込みの話なんだろうけども。) ただ、本当に面白かったので続編が出たら絶対に買う。(本作は何年もかけて考え、何回も改稿したと書いていた気がするので短いスパンで出版されると少し残念になりそうな気はする(失礼すぎる)) あと、どうでも良いが没頭するためにも、受賞後のコメントは最後に載せてほしい... 追記 しかし思い返すと、メイントリック以外はかなり微妙だったような気がしてきて...

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2024/10/27

素晴らしい本格ミステリを久しぶりに読めた気がした。内容的に少し難しいのかな〜という先入観があったがちゃんと略語や専門用語はわかりやすく表現してくれるのもありがたい。納得の鮎川哲也賞受賞作品。

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2024/10/27

鮎川哲也賞には毎回期待をして読んでいるが、今作の「禁忌の子」は自分が読んできた作品の中で上位に入る傑作でした。 ちょうど自分に一歳の子供がいる状況が、この作品のテーマと重なる箇所があり、大変心を揺さぶられてしまった。 本格ミステリとしても読み応えがあるが、魅力的な登場人物のおかげ...

鮎川哲也賞には毎回期待をして読んでいるが、今作の「禁忌の子」は自分が読んできた作品の中で上位に入る傑作でした。 ちょうど自分に一歳の子供がいる状況が、この作品のテーマと重なる箇所があり、大変心を揺さぶられてしまった。 本格ミステリとしても読み応えがあるが、魅力的な登場人物のおかげと、場面の切り替えが秀逸なのか止まることなく一気に読み終えてしまった。間違いなく近年の鮎川哲也賞の中で、群を抜いての傑作でした。

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2024/10/23

ネタバレも事前情報も無しに真っさらな状態で読んで、自分の感情がどう動くかを心に留め置きたくなる1冊でした 医療ミステリならではの専門用語も分かりやすく提示されていて没頭しての一気読み …次作を早くも読みたいです…!

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2024/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろい〜! タイトル通りの禁忌を犯した人達の話。 最後の犯人が来るよ……からの展開はまさか!そっちの禁忌か!と冷や汗( ᷇ᯅ◝) 禁忌ものなら浦賀さんの小説によく出てるし このタイトルなら予想して当たる人は多そう。 タイトルを他のにしても良かったかも? スピーディーに展開してあっという間だし、キャラの描写が上手! どういう人かすぐ覚えられる特徴付けをしてくれるから混乱しないのがうれしい! 2025年に続編予定らしい、主人公は続投しないで、城崎が主人公になるのかな。 面白いシリーズが始まって最高!

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2024/10/20

満場一致、頭ひとつ飛び抜けた作品の選評通りの作品でした。 ラストの個人感想は賛否分かれるかもしれませんが、それは感想だから否があって然りだけど本格ミステリかつ医療ミステリ作品としてミステリーが好きな人は読むべき一冊です。これミステリー好きな人で嫌いな人いないでしょ! 医療に関す...

満場一致、頭ひとつ飛び抜けた作品の選評通りの作品でした。 ラストの個人感想は賛否分かれるかもしれませんが、それは感想だから否があって然りだけど本格ミステリかつ医療ミステリ作品としてミステリーが好きな人は読むべき一冊です。これミステリー好きな人で嫌いな人いないでしょ! 医療に関する情報がリアルなのはもちろん、揺れる感情と人の脆さ、倫理観などの描写が秀逸。文章のリズムと物語のスピード感が推進力になってページを捲る手が止まりませんでした。 帯の続編発表とあとがきでの発表との違いにも配慮があって、ぜひ巻末を先に捲らずに読んで欲しいです。

Posted byブクログ