禁忌の子 の商品レビュー
心を浄化された小説。 冒頭から一氣にのめり込み、続きが氣になってどんどんと読み進めた。 主人公ではない登場人物に幼き日の自分が重なり、心の奥の奥の奥に刺さっていた棘をおしえてくれた。自分がこんな風に思っていたとは!驚きと共に長年耐え続けてきた自分自身への労いの気持ちが溢れ出し...
心を浄化された小説。 冒頭から一氣にのめり込み、続きが氣になってどんどんと読み進めた。 主人公ではない登場人物に幼き日の自分が重なり、心の奥の奥の奥に刺さっていた棘をおしえてくれた。自分がこんな風に思っていたとは!驚きと共に長年耐え続けてきた自分自身への労いの気持ちが溢れ出した。 フィクション作品がリアルな自分の心に響いた貴重な体験をさせてもらえた。 後半からの展開によって、読了後は少しのもやもやとずっしりとした気分で星4に。 読む方の生き方によって、全く異なる感想になるのではないだろうか。
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世の中には知らなければいい事がたくさんあるのかもしれない。 知らなければ天国。知ってしまったら地獄。 この本とは関係ないが今の世の中は他人に干渉しすぎている気がする。それはこの情報社会がもたらす事であってしょうがない事なのかもしれないけれど、すごく辟易する。 すいません、ただのボ...
世の中には知らなければいい事がたくさんあるのかもしれない。 知らなければ天国。知ってしまったら地獄。 この本とは関係ないが今の世の中は他人に干渉しすぎている気がする。それはこの情報社会がもたらす事であってしょうがない事なのかもしれないけれど、すごく辟易する。 すいません、ただのボヤキです。 本は読みやすくとてもオススメです!
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魅力的な謎で読者を惹きつけ、読みやすい文章でラストまで読ませ、最後に強烈なメッセージがあり、大満足の作品でした。 手放しで褒められるかといえば、パズルとしての面白さには欠けましたし、主人公と妻がなぜ出会ったのかという点が偶然に頼り過ぎている気もしますが、そういうところを気にしなくて良いくらいに、ラストのメッセージが大好物でした。
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ミステリー書評 読書レベル 中級 ボリューム 307頁 ストーリー ★★★★★★! 読みやすさ ★★★★★ トリック ★★ 伏線・展開 ★★★★★ 理解度 ★★★ 読後の余韻 ★★★ 2025本屋大賞ノミネート作 一言書評:これは重いなぁ〜、ズシリときた、、、。タイトルからして重い雰囲気はあったけど、主人公の陽気なキャラとのギャップで更にやられた。ちなみに主人公の武田の純粋な心と陽気な性格(キャラ)は最高。 本作、本当に面白かったからこそ、いろいろ言いたくなってしまう、、、★5にならなかった理由を4つ。 1つめは、探偵役は殺人自体を許して欲しくなかったなーと。これは鉄則と信じたい。 2つめは、密室トリック。容疑者の時系列の動きと間取り図まで出しておいて、結論◯◯はないなーと。めちゃ考えたのにハシゴを外された。 3つめは、本当に◯◯夫婦の結婚って無効になるの?と。微妙な気がする。 4つめは、殺人事件について作中に犯人だと気付けるような伏線ってあった?と。金山の登場もだけど唐突感が否めません。 いろいろ感想を言いましたが、やっぱり面白かった!(笑
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デビュー作と聞いて驚くほど、安定して読ませる文章。章ごとに展開があって先が気になり一気読みしてしまった。 病院勤務経験がちょこっとあるので、救命センターの様子などなんとなく雰囲気は分かってるつもり。医師の働きぶりや専門知識などもリアリティ満載なので興味深く読める。医療従事者が遺体...
デビュー作と聞いて驚くほど、安定して読ませる文章。章ごとに展開があって先が気になり一気読みしてしまった。 病院勤務経験がちょこっとあるので、救命センターの様子などなんとなく雰囲気は分かってるつもり。医師の働きぶりや専門知識などもリアリティ満載なので興味深く読める。医療従事者が遺体を発見するとどうするかというシーン、この本ではじめて見た。
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本屋大賞ノミネート作品に選ばれて めちゃくちゃ嬉しいです!! 読み始めてすぐに 読者を没入させる ストーリー展開… 救急搬送されてきた男の顔が医師として 立ち会った主人公になぜか瓜二つ… その冒頭の謎から心を鷲掴みにされましたー!! 謎を解くために訪れた先での密...
本屋大賞ノミネート作品に選ばれて めちゃくちゃ嬉しいです!! 読み始めてすぐに 読者を没入させる ストーリー展開… 救急搬送されてきた男の顔が医師として 立ち会った主人公になぜか瓜二つ… その冒頭の謎から心を鷲掴みにされましたー!! 謎を解くために訪れた先での密室殺人… 章が終わるごとに えぇぇー!と 衝撃を誘う演出があり ラストまでどんな結末になるのか 全く予想すらできなかったー!! これがデビュー作だなんて驚きです 満場一致で 鮎川哲也賞を受賞されたのも 納得…!! 続編の作品も発売されるようで 今から楽しみで仕方のない作家さんです!
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寝る前にちょっとだけと思ったつもりが、あまりに面白くて2時間ちょっとくらいかけて一気に読みきってしまった。 掴みが魅力的な作品はそれだけですでに10のうち6くらい満足ゲージがたまったような気持ちになってしまう。 本作がまさにそれ。 ここから何が起こるんだろうとワクワクドキドキしながら読むことができた。 医療的なテーマが主題となっており、それゆえに専門的な単語や話が頻出するが、くどくない良い塩梅でうまくかみ砕いて説明をしてくれるので、読んでいて特にひっかかって集中が途切れるようなこともなく最後まで物語に没頭したままスムーズに読み進めることができた。 推理パートでは非常に順序だてて論理的に推理を展開してあり、美しい推理披露だと感じた。 思考や説明がごちゃごちゃすることが一切なく、まるでエクセル上できれいに整頓された思考マップを上から順番に眺めているような、そんな光景が脳裏に映し出されていて、とても良かった(語彙力) 城崎の選択に関しては個人的には納得がいっていない。 ただ、そこについての深い考察や掘り下げはあまりされていないので、ここは過去のエピソードを汲んで、こういうことになったのだと読者に飲み込んでほしいのかなと感じた。 どのような選択をしても大団円とはいかず、誰かが悲しみを背負うか、十字架を背負うことになると考えると、 一番闇が薄い結末を選ぶことで物語として一応のハッピーエンドにしたかったのだろうと思う。し、 城崎は非情なキレモノのようにみえて、実は繊細で優しいということを文中で何度もしつこいくらいに色々な方法で表現されていたわけで、描かれているキャラクターとしてもたしかにそれが一番似合いな気もする。 (ただやっぱり個人的にはどこまでもモヤモヤは残る) あと少し気になったのは、あくまでも地の分は三人称で書かれていたが、ほぼ主人公の目線で全てが表現されていたため、「武田は」と表現されている文章を見るたびにひっかかりをおぼえた。 もうここまでがっつりと主人公目線で全てが表現されている世界なのであれば、思い切って私という書き方でもよかったんじゃないかなと思ったり思わなかったり。。 作品としてはとても好きだなと思うし、とても面白かった。 次回作も決定しているみたいなので、次回作もぜひ読みたいです。
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なんだろう。あまりハマらなかったかな。 テーマとか、話の展開は面白いんだけど、登場人物が全然魅力的じゃない。関西弁のセリフも、しっくりこなくて、なんか白けた。 1番のツッコミ所は『おいおい、殺人事件の犯人、許しちゃうのかいっ』てとこ。見逃す理由も友情なんだか愛情なんだかわからないけど、全然納得いかない。気持ち悪い。 期待値が高過ぎたからかな、ごめんなさい、好みじゃなかったです。
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医学ミステリ 本屋大賞って感じの内容ではないけど、2024の新書では1つ抜けて面白い。最後がとにかく圧巻でした。
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面白くて一気読み! 武田と全く同じ顔の死体って双子やんって読む前から思ってたけど案の定その通り。(厳密には三つ子やけど) ただ単に医療ミステリーってだけじゃなく生まれてきた子の知る権利にも焦点が当てられてて良かった。
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