禁忌の子 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
非常に面白くあっという間に読みました。 文体がとても読みやすく、どんどん惹き込まれました。 このようなテーマを扱うものが鮎川哲也賞を受賞するのは良くも悪くも時代は変わったんだなあと思いました。 非常にセンシティブな内容です。 育ての親か。産みのか。 簡単に言ってしまうとよく聞くような上のフレーズが頭に浮かびますが、この本はその根本に焦点を当てていて自分にはとても新鮮に感じました。 そして自分も子を持つ親として、育った環境によって人は形成されていくという当たり前の事実を突きつけられたような気もします。 最後の結末は今だからあり得る(「赦される」ではなく)ものかと思いますが、ただの一小説として読み終わることが出来ないほどのものでした。 いろんな感情が湧き上がる読後感でした。
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確かに一気に読んだ。読みやすいけれど、一人称から急に三人称になって、え?主語は?となる部分が結構あった気がする。客観視というより、読むスピードがそこで一旦落ちてしまう。 出てくる内容については そもそもミステリーやサスペンスにはつきものなのかもしれないけれど、この要素がない作品...
確かに一気に読んだ。読みやすいけれど、一人称から急に三人称になって、え?主語は?となる部分が結構あった気がする。客観視というより、読むスピードがそこで一旦落ちてしまう。 出てくる内容については そもそもミステリーやサスペンスにはつきものなのかもしれないけれど、この要素がない作品を読みたい。
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本屋大賞ノミネートにノミネートされたので読んでみた。医療とミステリーの掛け合わせ。医者でもある著者だから描ける内容のように感じた。専門用語もあるが読みやすい。 社会問題も扱っており、考えさせられる。
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救急医の主人公の元に自分と瓜二つの顔を持つ溺死体が運ばれてくるところから始まる医療ミステリー。どんどんいろんな展開があってぐんぐん引き込まれて一気読み。最後の最後まで楽しめた。 たっぷり時間を取って一気に読むのをおすすめしたい。 妄想実写化キャスト 武田航→濱田岳 武田絵里香→...
救急医の主人公の元に自分と瓜二つの顔を持つ溺死体が運ばれてくるところから始まる医療ミステリー。どんどんいろんな展開があってぐんぐん引き込まれて一気読み。最後の最後まで楽しめた。 たっぷり時間を取って一気に読むのをおすすめしたい。 妄想実写化キャスト 武田航→濱田岳 武田絵里香→松岡茉優 城崎→岡田将生 生島京子→キムラ緑子 生島蒼平→玉山鉄二 黄→ディーンフジオカ 緑川→佐津川愛美 黒田→伊藤健太郎 金山→江口のりこ 赤坂→野添義弘
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評判通り、確かな作品。 本屋大賞にノミネートされたので、読んでみました。 この小説を読む際は「禁忌」という意味をしっかり理解したうえで読んだ方が何十倍も楽しめると思いました。 まあ、大抵の人は理解していると思いますが、ぼんやりではなくしっかり理解した方がいいのでね。 ネットで...
評判通り、確かな作品。 本屋大賞にノミネートされたので、読んでみました。 この小説を読む際は「禁忌」という意味をしっかり理解したうえで読んだ方が何十倍も楽しめると思いました。 まあ、大抵の人は理解していると思いますが、ぼんやりではなくしっかり理解した方がいいのでね。 ネットで調べました。 **************** 「禁忌」 ある特定の行為や言葉、物事が「してはいけないもの」「避けるべきもの」とされることを意味します。 宗教的、文化的な意味、道徳的な価値観、医学的な観点から「タブー」とされる場合が多い。 **************** 冒頭からミステリ色濃いめです。 「こんなことあり得るのか?!」と、興奮気味に本に食いついてしまいました。 キュウキュウ十二、一体誰なの?! 主人公との関係性は?? 1つの謎を追求していくストーリー展開に無駄がなく、素晴らしいとしか言えません!! しかも、その一つの謎から派生する秘密・・・。 ひとつ、また一つと明らかになるそれぞれの素性。 読んでいくと分かるのですが、一つひとつの謎に「禁忌」がかかっているのです。 何重にも重ねられた「禁忌」の扉。 (もう、鳥肌ものです!) 私はこのような「禁忌」が隠されていると読み解きました。 ・家族的禁忌 ・道徳的禁忌 ・社会的禁忌 ・医学的禁忌 ・遺伝子的禁忌 一つのストーリーによくこれだけの「禁忌」の意味合いを含めましたね。 すごすぎる。。。 久しぶりに読書で興奮しました。 これ、映像化して欲しい。。。 勝手な希望ですが、主演は松山ケンイチさんで・・・。
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「我々は、子供を持ちたいという夫婦の願いを叶えることばかりに気をとられていて、産まれてくる子供たちの権利を、人権を、あまりにも蔑ろにしてきたのではないか。」 圧倒された。自然の摂理に背いて子どもを持とうとするのはエゴなのだろうか。こういうことになるから、ルールが厳しく定められて...
「我々は、子供を持ちたいという夫婦の願いを叶えることばかりに気をとられていて、産まれてくる子供たちの権利を、人権を、あまりにも蔑ろにしてきたのではないか。」 圧倒された。自然の摂理に背いて子どもを持とうとするのはエゴなのだろうか。こういうことになるから、ルールが厳しく定められているのだな。 生命の誕生は、人間が踏み入れすぎてはいけない領域なんだなと改めて思ったし、これだけ技術やネットワークが発達した世界では、どんどん危険な道が出てくるんだろうなと思った。 禁忌の子って、そういう意味か。
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面白い。 医者である主人公の元に運ばれてきた患者。それは主人公と全く一緒の顔であった。自分には双子はいないのに何故?蘇生不能だったため患者は亡くなり身元も不明。同僚の医者と共に調べると不妊手術のなかで何かが行われていた。 専門用語も出てくるがキチンと解説されており物語を理解する上...
面白い。 医者である主人公の元に運ばれてきた患者。それは主人公と全く一緒の顔であった。自分には双子はいないのに何故?蘇生不能だったため患者は亡くなり身元も不明。同僚の医者と共に調べると不妊手術のなかで何かが行われていた。 専門用語も出てくるがキチンと解説されており物語を理解する上では支障はない。テンポも良いためドンドン読み進む。 オチも納得のストーリーで綺麗に終わっていた。タイトルの意味も分かり読了感は良い。 次作も読んでみたい。
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いやぁ面白かった^_^ 最初の掴みから最後まで飽きずに一気読み! 密室のところのトリックは………………だけど 医療ミステリーとして俺は最高でした。 動機や犯人は………………ちょい重ためですが 本屋大賞是非取って欲しいですね。。。。。 (本屋大賞候補現在4作目読破)
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※このレビューにはネタバレを含みます
序盤で妻の外見に対する描写(色が白くて〜みたいな)や、やや唐突にはじまる性的シーンが苦手だな…と思っていたけど、そんなことはすぐにどうでも良くなるほど一気に読めるし、最後にはその苦手だった部分もすべて「だからか………」と回収されて見事だった。 そして本を閉じたあと表紙を見て「ていうか最初からタイトルが全て教えてくれてたやん………」と思って唸った。 次回作があるみたいなので楽しみ。
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初めの数ページで、引き込まれた! 城崎の安心感が半端ない。冷静に物事を分割していく思考法は、参考にしたいと思った。 子供を持ちたいという夫婦の願いと、生まれてくる子供の権利。自分が知らない世界の苦しみが描かれていた。
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