新しい恋愛 の商品レビュー
新しい恋愛はかなり心に刺さったかもしれない。 冷笑文化(スカすのがかっこいい)の流行に翳りが見えてきて、青春、恋愛を全肯定する時代に流れが傾いて来たが、それも行き過ぎると違和感を生む。 でも、誰にもその境界線を正しく引くことはできない。結局は世間というふわっとしたものに受け入れ...
新しい恋愛はかなり心に刺さったかもしれない。 冷笑文化(スカすのがかっこいい)の流行に翳りが見えてきて、青春、恋愛を全肯定する時代に流れが傾いて来たが、それも行き過ぎると違和感を生む。 でも、誰にもその境界線を正しく引くことはできない。結局は世間というふわっとしたものに受け入れられるかどうかで、正しい恋愛なんてないのだと気付かされる。
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相変わらず高瀬さんの文章は すっきりと無駄がなく、そしてぞわぞわと気持ちが悪い。(褒めている) 少し今村夏子さんと似た系統にも思う。 我を忘れた暴走、とかではなく、 恋愛に対する根本の、認知の歪みや問いかけを 淡々と短編で綴る本書。 とてもよかった。 どの話もなんとなく分か...
相変わらず高瀬さんの文章は すっきりと無駄がなく、そしてぞわぞわと気持ちが悪い。(褒めている) 少し今村夏子さんと似た系統にも思う。 我を忘れた暴走、とかではなく、 恋愛に対する根本の、認知の歪みや問いかけを 淡々と短編で綴る本書。 とてもよかった。 どの話もなんとなく分かるような気がして 興味深く読み進めたけど、 「新しい恋愛」内、美寧々の斜め上発想にはかき乱された。 歪んでいないってなんだ。 それすら分からなくなり、自分に問いかける。
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みんなの恋愛模様〜短編5話。 恋愛って人それぞれだなあと感じる。 ひりひりするような神経のすり減る恋愛やふわふわと流れるように浅い恋愛。 それを恋とか愛とか呼ぶのか?呼ばないのか? これだって恋愛…なのが5話。 花束の夜〜迷いながらなるようになったが…最後にドア前に置いて帰っ...
みんなの恋愛模様〜短編5話。 恋愛って人それぞれだなあと感じる。 ひりひりするような神経のすり減る恋愛やふわふわと流れるように浅い恋愛。 それを恋とか愛とか呼ぶのか?呼ばないのか? これだって恋愛…なのが5話。 花束の夜〜迷いながらなるようになったが…最後にドア前に置いて帰った花束で先が見えた。 お返し〜小4から貰ったバレンタインのチョコの結末も過去の思い出。 新しい恋愛〜ロマンチックな恋愛は苦手だわと思っていたら姪がお父さんの恋を語るとは…。 あしたの待ち合わせ〜かな子、それはないわと言いたい。 いくつも数える〜年の差って気になるのか…いくつまでなら気にならないのか…。
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5つの短編集。 特に新しいとも感じなかった。 恋愛の形は人それぞれで、感じ方も違うと思う。 歳の差については結構厳しいな。
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はじめの方の章は恋愛のバリエーションを純粋に楽しめる感じ。 後半の章に行くにつれてだんだんと恋愛の危うさみたいなものが出てきて難しいのに面白いと感じた。 登場人物たちの感覚が理解できないことに面白みを感じるのかな。
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⚪︎お返し 記憶ってまじで1番の愛で喜びで呪いで苦しみだと思う 今になってあの記憶を思っては胸が張り裂けそうになる ⚪︎あしたの待ち合わせ これこそ高瀬隼子らしいゾクゾクする話!終わってるキャラクターにちょっと共感しちゃうように、まともに書くのがうますぎる このリズムの良さに唸...
⚪︎お返し 記憶ってまじで1番の愛で喜びで呪いで苦しみだと思う 今になってあの記憶を思っては胸が張り裂けそうになる ⚪︎あしたの待ち合わせ これこそ高瀬隼子らしいゾクゾクする話!終わってるキャラクターにちょっと共感しちゃうように、まともに書くのがうますぎる このリズムの良さに唸って寝た 「-自分の心の中にどうしたってあたたまらない冷えた部分がしこりのようにあることも自覚しているし、時々夜中に叫んで目が覚め、目が覚めたら叫んでなどいなかったことが分かり、叫びすらしない自分が苦しいのに涙も出なくて、代わりにごはんの味がしなくなったし、ごはんの味は、しないけど食べられるから、生きてはいけるし、-」
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恋愛したことないからわからない。 恋愛っていったいなんなんだろう。 一度でいいからしてみたかったな。
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どれもなんだかスッキリしなかったな。 恋愛ってなんだ? 恋愛ってこんなだった? 恋愛ってどんなだっけ? あそっか。一筋縄ではいかない、って作品だったっけ。 どこまで共感できますか?って。 それなら納得。
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5つ恋を描く短篇集。 特に好きだったのは『お返し』。 「ずっとわたしのことを覚えていてくれるっていう、お返し」この言葉が心にずっしりと響きました。
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表紙のゆる系イラストはブルー系、本の表紙は蛍光黄緑、見返しはむちゃピンク。このアンバランスさが、この恋愛小説集のイメージということか。ふわふわした恋の甘やかさがほぼない。胸を焦がす恋愛の情熱もどこにもない。そもそも恋愛小説なのか?? でも何だかわかる。今回の高瀬作品はわかる。 送...
表紙のゆる系イラストはブルー系、本の表紙は蛍光黄緑、見返しはむちゃピンク。このアンバランスさが、この恋愛小説集のイメージということか。ふわふわした恋の甘やかさがほぼない。胸を焦がす恋愛の情熱もどこにもない。そもそも恋愛小説なのか?? でも何だかわかる。今回の高瀬作品はわかる。 送別会の花束はバケツで返す。ちゃんと水も入れるなんて親切。いつまでも好かれていると思うのは、自意識過剰なのか、プライドを保つための思い込みなのか、滑稽だけれどそんなこともあるかもと思う。 必ずしも共感するというわけではないのだけれど、わかるなと思いながら読んだ。
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