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新しい恋愛 の商品レビュー

3.7

176件のお客様レビュー

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2026/04/15

花束の夜の、「ミスで納品が遅れた取引先の中学校に対してよりも、目の前でビールを飲む倉岡にかけた迷惑の方が水本の心には重たかった」というところに共感した。自分も目の前の人の顔色を必要以上に伺うところがある。自分の心を素直に整理できるきっかけになった言葉。 あと、蛙化現象って言い換え...

花束の夜の、「ミスで納品が遅れた取引先の中学校に対してよりも、目の前でビールを飲む倉岡にかけた迷惑の方が水本の心には重たかった」というところに共感した。自分も目の前の人の顔色を必要以上に伺うところがある。自分の心を素直に整理できるきっかけになった言葉。 あと、蛙化現象って言い換えると、41ページの「自分が好きだと思った人の仕事上の他者評価を耳にして、それは自分が直接感じていることではないのにそう思っている他者がいる事実だけでほんのり好きが削られていく。」という表現になるのか。表現が素敵。 あしたの待ち合わせの、「これは不安になるところだ、これは怖いと思うところだ、筋が通らないと外部に設定された筋に従うのは楽だがもうできない。」という言葉も、自分もこういうところあるなと想った。自分の思いに素直になりたい。

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2026/04/12

若い子の恋愛事情に関して綴る短編集で共感できる話、ちょっと理解出来ない話等有りさらっと読めた。 ・花束の夜 新卒会社勤めで彼女の居る良い先輩と社内恋愛をするも万人が皆んな先輩に良い感情を持っていない事を知る。そんな先輩が移動となる送別会での花束をお開き後、いらね〜と言って渡され...

若い子の恋愛事情に関して綴る短編集で共感できる話、ちょっと理解出来ない話等有りさらっと読めた。 ・花束の夜 新卒会社勤めで彼女の居る良い先輩と社内恋愛をするも万人が皆んな先輩に良い感情を持っていない事を知る。そんな先輩が移動となる送別会での花束をお開き後、いらね〜と言って渡されるも捨てるに捨てられず結局花瓶を買って先輩宅の玄関先に戻って置いてくる。 うむ〜軽いノリでの交際での別れで譲られた花束を無言で返す冷めた別れを描く。 ・お返し 母友の繋がりで幼少時代から知り合った異性から母親の意のもとバレンタインチョコを貰い続け、大学受験の思春期時代最後となるチョコを貰い告白される。その後、お互い会う機会も無く月日は流れ社内結婚する前にフィアンセから物理的なチョコよりもその行動による永遠の記憶にこそ意味があると告げられる。その後、結婚後も時折バレンタインの思い出彼女のを夢に見る。 うむ〜確かに思春期のバレンタインチョコは、行動こそに恋愛の意味がありそうだ。 ・新しい恋愛 大学時代にストーカ紛いの行動をとっていて彼氏と付き合い続けプロポーズの空気を感じながら何故か興味が失せている倦怠感?の中、姪との恋バナを通して色々と考える。結局、自分から彼氏に結婚の申出をする。 うむ〜追われる恋愛より追う恋愛を好むと言うことなのかなぁ? ・あしたの待ち合わせ 学生時代から偶然を装い現れる(ストーカ?)男に嫌悪感も抱かずある意味楽しむ女性。不倫相手の慰謝料を払い別れるも数年後に別れた男の娘に過去の黒歴史の恨みからか?面会を打診される。この面会をも真摯に受け止めず好意を寄せる偶然男を天秤にかけて面会場所に餌を撒き出方を楽しむ女性。。 うむ〜この女性の悪趣味恋愛観が怖い。。 ・いくつも考える 職場でお世話になっている仕事の出来る先輩男性が24歳下の女性と結婚する事になるも職場では、良き上司だった男性が何故か?歳の差婚に対して「気持ち悪い」と噂が立ち何故か?違和感を感じながらも気持ち悪さに同調する。自分は12歳年上の先輩女性に好かれて飲みに一緒に生きながら同僚から不倫と噂されるが、潔白な関係から意に介さず、マッチングアプリで知り合った12歳下の女性との付き合いを考える。 うむ〜著名人との歳の差婚はお金絡みと色眼鏡をかけているが、一般人の歳の差婚に対しては何故か?何も感じていないが、違和感があるのかなぁ?

Posted byブクログ

2026/04/08

恋愛がテーマの短編集 主人公の心情がひたすら語られる文章は、なんだか他人が考えていることを覗き見しているような、不思議で不気味な感覚がした。 なんだか気持ちが悪いのだ、見てはいけないものを見てしまったような、そんな感覚。

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2026/04/06

どうしてその人を好きになるのだろうか。 「好きなんだから、好きなんでしょ」 ではなく、なぜ好きなのか。性欲をはじめ様々な欲が絡み合う恋愛を哲学的に見つめ直すことができる作品です。 恋愛で悩んでいる人の思考を、整理する助けにもなります。 印象的だったのは「お返し」にあった、「子...

どうしてその人を好きになるのだろうか。 「好きなんだから、好きなんでしょ」 ではなく、なぜ好きなのか。性欲をはじめ様々な欲が絡み合う恋愛を哲学的に見つめ直すことができる作品です。 恋愛で悩んでいる人の思考を、整理する助けにもなります。 印象的だったのは「お返し」にあった、「子どもの頃の好きの終点」の一節。まさにそこが恋愛の目的だと感じました。

Posted byブクログ

2026/04/04

5つの短編どれもが、答えがなく、少し後ろめたいような、暗かったり苦かったりするような恋愛感情を描いており、個人的に好みの部類だった。 「花束の夜」では、恐らくこの著者の得意分野であろう会社内での男女のドロドロとした描写がありありと描かれていてもう心を掴まれた気がした。要約すれば、...

5つの短編どれもが、答えがなく、少し後ろめたいような、暗かったり苦かったりするような恋愛感情を描いており、個人的に好みの部類だった。 「花束の夜」では、恐らくこの著者の得意分野であろう会社内での男女のドロドロとした描写がありありと描かれていてもう心を掴まれた気がした。要約すれば、水本はこの先輩に都合よく扱われていたわけなのですが、それには目を伏せるように、その事実に直視しないように様々な事柄に思いを巡らせていく様が、人間味があり、面白かった。 「お返し」では、バレンタインデーにまつわるお話が展開され、好きという想いが成就しなくとも、好きな人の記憶に残り続けることで想いが遂げたものとするという一風変わった恋愛観が提示された短篇で、興味深くて、すぐ読み終わった。 「いくつも数える」では歳の差恋愛及び歳の差婚の話で、テーマ的に面白かった。かわいいから、好き。でもそのかわいいは、好きは、若いからなのか?同僚の女性は、歳の離れた者同士が恋愛することに強い嫌悪感を示している。出会った時から年齢の差や経験の差がある人を好きになった主人公が、実際にかなりの歳の差婚をした皆に人気の上司が、お相手の年齢が24も離れている事実が知られた途端にそれまで積みあげていた人気を落としていく様を見て、自分は好きな人と離れたほうがいいのか、離れたとして、それは誰のための選択なのか、思い悩むシーンが印象的でした。 タイトルにも使われている「新しい恋愛」では、少し先の時代のお話で、言葉通り新しい恋愛観がスタンダードになりつつある世界。学校の授業に恋愛という科目があり、周りの人にどんな恋をしているか、してきたかを聞いてくるようにと先生に言われた主人公の姉の子供に、今の恋人について根ほり葉ほり聞かれる主人公。そんな主人公はロマンティックなことが嫌いで、サプライズみたいなプロポーズをしてきそうな彼氏を好ましく思わないことを打ち明けるも、姉の子は納得いかない様子。恋愛をするもしないも自由、がスタンダード化されている今の令和の時代から少し進んだこの時代では、皆の恋愛意欲が増しているようで、恋愛の授業もあるみたいだが、こういうのって、恋愛したくないと思っている人にとっては生きづらいだろうなと思う。他にも今の時代からは考えられない恋愛観も出てきて、ぎょえ~と唸る短篇だった。

Posted byブクログ

2026/03/30

どの話も淡々と書かれているけど、主人公はどうだったんだろう。花束のやつはなんだかリアルで自分に置き換えてしまったな。

Posted byブクログ

2026/03/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みながら、ずっと なんか違うと感じつつ 2日で読み終わる なんか違うの理由が 読み終わってからわかったわ まず『花束の夜』は、私なら 花束を渡された時に、「私もいらん」と返す もし「いる」と思って、もらってしまったら 部屋に飾るくらい、割り切れる 次の『お返し』は、女子目線なら とっとと告るし 男子目線なら、早い段階で 来年はいらんと伝える 『新しい恋愛』は、そもそも ロマンチックの何があかんのかが 理解できん 守ってやると言うタイプの男性が 嫌なら、最初から付き合うなよ 結婚しても離婚が目に見える 『あしたの待ち合わせ』 に関しては、ストーカーでしかない 『いくつも数える』 これは私の男友達にも 年の差婚した50代がいて その後、立て続けに奥さん妊娠して 定年前に育休2年くらい とった人がいるので めちゃリアルやった けど…ぶっちゃけ他人の年の差婚に そこまで感情移入する気持ちは あまり分からず… とにかく全ての話が、 「私とは違う感覚の人の話」やったから 「何か違う」と思ったみたい でも2日で読んだ=理解できる部分も かなりあるから、面白く読めたわけやと思う ある意味すごいな

Posted byブクログ

2026/03/27

半笑いの気持ちでそれを受け取った自分を自覚した。このまま彼のロマンチックを受け取り続けたら、重なっていったら、今ある情の上に折り重ねてしまったら、元々恋愛感情があった箇所に余計な澱として溜まってしまったら。 それこそ本当に、別種類の感情に変化してしまうんじゃないか。そんなふうに思...

半笑いの気持ちでそれを受け取った自分を自覚した。このまま彼のロマンチックを受け取り続けたら、重なっていったら、今ある情の上に折り重ねてしまったら、元々恋愛感情があった箇所に余計な澱として溜まってしまったら。 それこそ本当に、別種類の感情に変化してしまうんじゃないか。そんなふうに思った。 どこか第三者として達観しているような高瀬さんの文章。残酷で共感するというよりはしたくないという感じ。

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2026/03/21

会社の先輩と関係性に名前がないまま身体の関係だけを持ってしまったり、ロマンチックなのが嫌で結婚に少し億劫だったり、歳の差婚した上司への羨望の反面、引いてる世間体を気にしてぐるぐるした思いを抱えていたり…純粋な恋愛と呼べるほど綺麗でなくドロっとした人間関係をリアルに描いた短編集。高...

会社の先輩と関係性に名前がないまま身体の関係だけを持ってしまったり、ロマンチックなのが嫌で結婚に少し億劫だったり、歳の差婚した上司への羨望の反面、引いてる世間体を気にしてぐるぐるした思いを抱えていたり…純粋な恋愛と呼べるほど綺麗でなくドロっとした人間関係をリアルに描いた短編集。高瀬さんは少し歪な感情やうわべだけの人間関係を描くのが本当にお上手だと思う。でも人間誰もが感じるようなリアルさがあるので共感できる。表題作が1番怖かったな。父親の不倫を知りながら、素敵でロマンチックという小学生の娘にぞっとしました。

Posted byブクログ

2026/02/15

高瀬隼子だし、そりゃあ素敵な恋愛小説を期待していたわけじゃないけれど、もうほんとうにブレなくて、さすがすぎて、やっぱり癖になる。特に「いくつも数える」は強かったな〜。高瀬隼子作品を読むといつもそうなのだけど、共感して読んでいる自分が絶対どこかにいて、ひでえやつだなと自嘲して笑って...

高瀬隼子だし、そりゃあ素敵な恋愛小説を期待していたわけじゃないけれど、もうほんとうにブレなくて、さすがすぎて、やっぱり癖になる。特に「いくつも数える」は強かったな〜。高瀬隼子作品を読むといつもそうなのだけど、共感して読んでいる自分が絶対どこかにいて、ひでえやつだなと自嘲して笑ってしまう。だってこんなこと友だちにも言わないし、言ったら引かれるかもしれないし、それどころか場合によっては相手を傷つけることもあるだろうし、だから口に出さない。そういう種類のことを、どうしてこうもきちんと言語化できるのか。もう笑っちゃうだろ。高瀬隼子、天才だなと思う。

Posted byブクログ