新しい恋愛 の商品レビュー

高瀬隼子(著者)

2024/11/01

高瀬隼子の小説、好きなんだが、好きなんだが、登場人物のこと全然わからない。毎回こんなにも登場人物の思考がわからないのにおもしろいってナニゴト！？みたいな気持ちで読んでる
「新しい恋愛」は全部恋愛小説の短編集。私がデミセクシュアルっぽいのも関係しているんだろうけど、そうほいほいと肉体関係を持つものなんや…という気持ちになったな。こういう風にあっさりと関係を持つのはフィクションだからなのかリアルだからなのかがわからない…。いや、別に共感の必要はないんだけど
高瀬隼子の小説、出てくる人物があくどいことをしているわけではないのに、なんかこう、うっすらとした嫌さが残る。たぶんテーマとか文体は好きなんだろうけど人物を描く角度みたいなのが相性があんまりよくないのかも、しれない！悲しい！高瀬隼子作品にもっと興奮して、うおお～！ってなりたかった！没入したかった！
でもおもしろいからまた次回作も読みます。まだ読んでない既刊も読みます…

2024/10/30

芥川賞作家の短編集ということで気軽に読んでみたが、ただの恋愛小説じゃない。全然キラキラしていない。正よりも負の感情に焦点が当てられているが、男でも共感でき、ストーリーもおもしろい。
調べたら同い年とのことで、勝手に親近感もわき、芥川賞受賞作も読みます。

2024/10/30

｢おいしいご飯が食べられますように｣ほどではないが、どの短編もザラザラと気持ち悪い感覚が残る。恋愛ミステリーみたいな。高瀬さんならではの作品。最後の短編はやたらにこの｢気持ち悪い｣がでてくるが、まさにそう。気持ち悪いの感覚や恋愛のキラキラした感覚なんて人それぞれだもんな。言葉にだして言えるかどうかも人それぞれ。
私なんか言えないからよけいざザラザラするのかも。

最後の短編、映像化したらどうなるかなと思い俳優を当てて妄想した(笑)

2024/10/29

モヤモヤする恋愛ものかと思ったら、生身の人間らしく、清々しさもあって、共感しながら読んだ。

意識はしてこなかったけど、身に覚えのあるような感情を、言語化された感じ。

不思議。

たくさんの人のリアルな恋バナを聞かしてもらった感じ。

2024/10/27

面白かった。特に後の3作。
「新しい恋愛」
そうきたかーと。いやあ…と、ちょっと怖い、と。ロマンチックが嫌いな主人公。ちょっとわかる。中学生とかいろんな年代に読んでみて欲しいです。

「あしたの待ち合わせ」もなかなかすごい。
高瀬さんらしい一筋縄でいかない話。好きではない相手からずっと好かれ続けること。そのことによって自分の存在証明を確認するような、なかなかどろっとする話。

「いくつも数える」
なかなか興味深かった。難しいなあと。年の差婚の話。
あまりに年下に魅力的だなと感じるのは、やはりキモくないか？の自制は年上側に働くだろうけど本人同士が良いなら、それでいいじゃないかと思うけれど。

本人同士が良くても周りからここまでいろいろ思われるのか…。

全5話の高瀬さんらしい恋愛？にまつわる話。
面白く読めました。

花束の夜
お返し
新しい恋愛
あしたの待ち合わせ
いくつも数える

2024/10/26

共感できないではなく、したくない人が出てくる。それは要するに、この小説を読んでいて彼らにうっすらと感じる嫌なものを私自身が裡に持っているから。平易な文章で淡々と書かれているのに少しずつ確実に削がれていくようなこの感じ、さすが高瀬さん。

2024/10/25

何かで紹介されていた。

新しいかどうかはわからないが、いろいろな登場人物の恋愛が短編で5編収録されている。

共感できるとか感動する話はないのだけど、恋愛は傍から見て単純明快でわかりやすい関係性ばかりでなく、当事者にしかわからない思いとか姿勢とかがあり、そういう意味ではリアルなのかも知れない。

2024/10/24

この本好きだ。
ストレートな甘酸っぱい恋愛ものはあまり読みません。だって現実世界はビターなことばかりだし。
それにしても人間の表には出さない黒い感情の書き方がお上手でクセになります。

花束の夜
「仕事上の他者からの評価を耳にして、それは自分が直接感じていることではないのに、そう思っている他者がいる事実だけで、ほんのり、またほんのり、好きが削られていく。」
いやー、わかる。学生の頃は他者評価なんて気にしないで人を好きになれてたもんな。それって思い返せば、純粋で無鉄砲で美しいよね。

新しい恋愛
斜め上をいく設定でした。主人公に共感した。ロマンチックが気持ち悪いって人には言えなかったけど、自分でもうっすらそんな気持ちあったから。
最後の展開もまたおもしろい。

あしたの待ち合わせ
自己愛が強くて自己肯定感が低い女の子が主人公。だって狛村くんはわたしのことが好きだし。というパワーワード。拗らせてる身としては、これも共感できた。

2024/10/23

完璧に作られた綺麗な恋愛物語ではなく、ヒトのちょっと嫌な部分がやけにリアルな恋愛のお話。

大人になると仕事のできるできないなど、社会からの評価で好きという気持ちが左右される、というのにすごく共感した笑
純粋な好きってなんだったんだろう、、年齢を重ねていくしかないこれからでは一生わかりえないのかもしれない、、、

歳の差婚に対して感じる気持ちについてはなかなかに難しい問題。
どういう着地にするんだろ？と思ったけど、高瀬さん自身も良い悪いは特に判断してなさそうかなと感じた。(まあでもちょっと気持ち悪い寄りなのかな？)

自分としては本人たちの恋愛なんだから他人がどうこう言う権利ないって気持ち寄りではあるが、ほぼ親子ぐらい離れた歳下を恋愛対象として見れてしまうことに共感できないことからくる違和感も否定できない。うーん難しい

2024/10/22

面白くて一気読み
高瀬さんの表現って長い文章とか
割り込みが入るのとか独特だから
慣れるまでにちょっと時間かかるけど
慣れれば読みやすい。
おいしいごはんが食べられますように、
的な感じ