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星を掬う の商品レビュー

4.3

114件のお客様レビュー

  1. 5つ

    49

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

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2024/10/20

星をつけてもつけても足らないくらい本当に良い作品。初めて小説でこんなに泣いた。一生大切にしたい本です。

Posted byブクログ

2024/10/19

主人公(千鶴)が、元夫(弥一)から繰り返し繰り返し暴力を受ける冒頭、怖くて苦しくて、でも解説にも書かれている通り「苦しいのですが読み心地は陰鬱な感じではありません」、これに尽きる。 苦しい場面を淡々と綴る文章が好みだった。淡々と綴るからこそ、結末で感極まった。 私は正直なところ好...

主人公(千鶴)が、元夫(弥一)から繰り返し繰り返し暴力を受ける冒頭、怖くて苦しくて、でも解説にも書かれている通り「苦しいのですが読み心地は陰鬱な感じではありません」、これに尽きる。 苦しい場面を淡々と綴る文章が好みだった。淡々と綴るからこそ、結末で感極まった。 私は正直なところ好奇心で首を突っ込んでくるラジオディレクター(野勢さん)が苦手だなぁと思った。でも、好奇心で軽く突っ込むからこそ、変に感情移入をしないからこそ、適切な対応ができるのかもしれない。人との関わり方の一例として参考になる。 上手くいっていない母娘が複数でてきたけど、そりゃそうなんだよね、いくら母と娘と言えど別の人間なわけですから、「おなじ」を求められることが1番しんどいと感じた。それぞれに事情がある。 以下、印象に残った箇所の抜粋なのでネタバレ注意です。 253ページ 「ひとってのは、水なのよ」 (中略) 「触れあうひとで、いろもかたちも変わるの。黄にも、緑にも。熱いお湯にも、水にも。真っ白いかき氷に熱いいちごシロップなんて、あわないでしょう。離れるなら、タイミングを計るなり、姿を変えるなり、よ」

Posted byブクログ

2024/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

聖子さん、美保ちゃん、途中からは綾子さんも、苦手…めっちゃ嫌いなタイプだなと、腹立たしい気持ちで読んでたけど、結局みんな良い人だー!人って、本当の気持ちなんてわからないし、その人の上っ面だけしか見れてないことも多い。家族となれば、特にそういうところもあるのかも。お互いに理解しあい、尊重出来るのは、やっぱり話すこと。嘘偽りなく、きちんと向き合って。簡単なようで難しかったりするけど、人なんていつどうなるかわからない。大事な人には素直に自分の気持ちを伝えられる時に伝えておこう、改めて感じた一冊だった。最後はみんなハッピーエンドで本当に良かった。

Posted byブクログ

2024/10/19

胃が痛くなるほど苦しい 人それぞれに人生はあり、人と人の関わりの中で生きている。 親と子、夫婦の間でも考えは違い、、それでも時は経つ。 引き込まれる物語だった。

Posted byブクログ

2024/10/17

私はじぶんから 逃げていた。 私はだれかの せいにしたかった。 母のせい。 父のせい。 姉のせい。 歪んだ現実は だれかのせい。 だけどちがった。 歪めていたのは 私だ。 そんなふうな心で 周りをみていたのは 私だ。 今日はとても疲れていたけれど ...

私はじぶんから 逃げていた。 私はだれかの せいにしたかった。 母のせい。 父のせい。 姉のせい。 歪んだ現実は だれかのせい。 だけどちがった。 歪めていたのは 私だ。 そんなふうな心で 周りをみていたのは 私だ。 今日はとても疲れていたけれど 母に優しくできた。 会話ができた。 それは、 私がずっと 望んできたこと。 この作品に 作家さんに 愛のある「叱り」を受け 私は一歩前に進めた。

Posted byブクログ

2024/10/17

終盤が急ぎ足すぎるが、あまり本質の部分ではない。 キャラの心変わりが少々強引に感じた。全体的には良い話だった。

Posted byブクログ

2024/10/16

募り続ける母への恨み__誰かのせいにすることで自分を許せる気がした。登場人物たちの境遇にぎゅっと胸が締め付けられる。親だから子だからとお互いの人生を縛りつけてはいけない。責任を持ちすぎてはいけない。身勝手に思えた母の真意が分かった時、涙が溢れた。

Posted byブクログ

2024/10/15

まったくもって上手く表現できないんだけど、ぎゅっと心を掴まれるものがある。 私は、私だけの人生を他の誰でもなく、ただただ私のために、私らしく生きたい。

Posted byブクログ

2024/10/15

最後まで飽きることなく読めた。 主人公とその周りの人物との対比によって、母と娘の関係性がどうあるべきか、どうなってしまいがちか、よく描写されていたと思う。同じ娘として母との今後の関係性を考えるいい読書経験になった。 時々出てくる比喩のような表現が美しすぎて何回も読み返したくなりそ...

最後まで飽きることなく読めた。 主人公とその周りの人物との対比によって、母と娘の関係性がどうあるべきか、どうなってしまいがちか、よく描写されていたと思う。同じ娘として母との今後の関係性を考えるいい読書経験になった。 時々出てくる比喩のような表現が美しすぎて何回も読み返したくなりそう。

Posted byブクログ

2024/10/14

愛情は双方のコミュニケーションで成り立つような気がする。それぞれの思いはあるが、一方通行では成り立たない。

Posted byブクログ