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星を掬う の商品レビュー

4.3

114件のお客様レビュー

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    49

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2024/10/07

52ヘルツのクジラたちを超えてきた。本を読んで泣くことってあまりないんだけどこれはもう涙無しには読めない。町田そのこの凄さがよくわかる作品に仕上がってる。映像化するだろうなー。

Posted byブクログ

2024/10/06

町田そのこさんの作品はこれで2冊目 1作品目は52ヘルツのクジラたちを読んだ。 いやぁ〜、人の不幸すぎる人生を作るのがうますぎるし、リアルで胸糞悪くてたまらん。 それでも、それを克服していこうとする人々の在り方は読んでいて心温まりました。

Posted byブクログ

2024/10/05

母と娘のお話し。 終始重苦しくて、痛々しい。 読んでいて、こちらもつらい気持ちになってしまった。 母親っていうのはどんな母親でも、子供にとってはかけがえのない存在です。 母と娘の関係って不思議で、同性だからというのもあるかもしれないけれど、どこかに張り合うような気持ちとか、あった...

母と娘のお話し。 終始重苦しくて、痛々しい。 読んでいて、こちらもつらい気持ちになってしまった。 母親っていうのはどんな母親でも、子供にとってはかけがえのない存在です。 母と娘の関係って不思議で、同性だからというのもあるかもしれないけれど、どこかに張り合うような気持ちとか、あったりするのかもしれないなぁ、と思った。子供のころ、一度だけ母に、「あんたみたいに可愛がられて育った子にママの気持ちなんてわからない」みたいなことを言われたことがあった。今でも覚えてる。 だからといって愛情がないわけではなく、〇〇ちゃんは良い子だから、頑張っていれば神様は見てるよって、事あるごとにおまじないみたいに言ってくれたりもして。つらい時、その言葉を思い出して何度救われたことか。 千鶴にとっても聖子の存在は何にも変えられない存在なんだと思う。 そんな母も亡くなって2年経ちました。 この本を読んでまた母のことを思い出してしまい、最後は声が出ないくらい泣いてしまった。 母も最後は聖子みたいな状態だったので、そうなる前に、もう少し話しておけば良かったなって、後悔が押し寄せて。たくさん辛い思いをしてきた千鶴にはそうなって欲しくない。この先聖子との時間が限られているとしても、側にいられる時間を大切にしてほしいと願わずにはいられない。

Posted byブクログ

2024/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ラストが本当にじんわり温かくててよかった。 人を恨んだり、人のせいにして不幸になるのは楽だけど、そんなことを続けても一生幸せになれない。 過去を悔やんでも意味が無い、今自分の持っている武器でどれだけ戦えるか。 そう考えると、意外と過去の苦しみが自分の武器になっていることに気づいて受け入れられるようになる。 とても共感できるテーマだったし、乗り越えた結果母娘の心地よい距離感が少し近づいたのが染みた。 離れていた方が適正な距離感だと思っていたはずなのに。 えまちゃんがとにかく良い子、というか良いヤツだった。 人に寄り添える、手をさしのべられる余裕がある、でも誰に対してもそうなわけじゃなくて、自分にとって大事な人の為なら向き合う努力ができる人。でも腹が立てばはっきり言うし、苦手な人とは適度な距離感を保とうとする、人のことも自分のことも守れる強いひと。 すごくすごく好きなキャラクターだったな。

Posted byブクログ

2024/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

母親の思う通りに生かされてきた聖子。 母親(聖子)に捨てられた主人公の千鶴。  両親を交通事故で亡くし、聖子をママと慕う恵真。 娘(美保)を夫と義実家に奪われた彩子。 母親(彩子)に捨てられた美保。 この5人が「さざめきハイツ」で共同生活をする物語。 色んなシーンがあった。どれも人間らしく、女性はいいなと感じました。 いつか心が解けたときに素直になれる描写がとても良かったです。 作中で恵真が『行きなさい』を『生きなさい』と聞いたというのは『掬う』を『救う』と読ませるレトリックで、聖子が数多ある星(娘・友人・思い出・生き方)を自身の人生を使って救えたらいいなと考え発言、行動していた事を表していたのかなと考えました。 主要人物である5人の女性はみっともない部分が無くはないけれど、みんな立派です。

Posted byブクログ

2024/10/04

長年、母娘の関係に悩む者にとっては、心を抉るようで、また福音のようで。こんな綺麗には現実は前に進んでいかず、自らの感情のコントロールすらままならず。愛憎に満ちて、しかし母娘は関わることをやめられない。親の心子知らずとよく言うが、逆もまた然り。互いの立場に立ち気持ちを想像することは...

長年、母娘の関係に悩む者にとっては、心を抉るようで、また福音のようで。こんな綺麗には現実は前に進んでいかず、自らの感情のコントロールすらままならず。愛憎に満ちて、しかし母娘は関わることをやめられない。親の心子知らずとよく言うが、逆もまた然り。互いの立場に立ち気持ちを想像することは容易ではない。良くも悪くも母娘の距離は近く、また同一視しやすい。その中では、被害者も加害者も明確でなく、それぞれが他責しながらそのことにも後悔や罪悪感を抱く。わたしは果たして、自分の人生を生きているのか?母の望むわたしでいることを自らに強制していないか?問うてもわからない。母娘である前に他人である私たちが、それぞれの人生や価値観を尊重し合い、共に生きることはできるのだろうか。

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2024/10/03

記憶は星のようなもので 自分が輝いているときはそれに照らされる記憶があって 反対に自分が輝いていないときにしか見えない記憶もあって 永い人生でどれだけの星を生むのか、生まれるのか その星にいつ救われるのか、誰かを救うのか 親が認知症になったとき その星に縋ることで 俺は生きてい...

記憶は星のようなもので 自分が輝いているときはそれに照らされる記憶があって 反対に自分が輝いていないときにしか見えない記憶もあって 永い人生でどれだけの星を生むのか、生まれるのか その星にいつ救われるのか、誰かを救うのか 親が認知症になったとき その星に縋ることで 俺は生きていけるのだろうか

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2024/10/02

「私の人生はわたしのもの」 『私の人生は、最後まで私が支配するの』 周りにいる人にとっては残酷かもしれないけど、いいことも悪いことも全て自分が持っていく。 傷みを与えてしまった人と与えられた人が言うこの言葉の意味合いは違うけど、でも、どちらの言葉でも涙が出てくる。やるせないけど...

「私の人生はわたしのもの」 『私の人生は、最後まで私が支配するの』 周りにいる人にとっては残酷かもしれないけど、いいことも悪いことも全て自分が持っていく。 傷みを与えてしまった人と与えられた人が言うこの言葉の意味合いは違うけど、でも、どちらの言葉でも涙が出てくる。やるせないけど、強い。

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2024/10/02
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10月1冊目 涙が止まらなかった。 私は34歳で母は認知症。 親の気持ちも分かる年齢になったし 娘の気持ちもわかるし 感情がぐちゃぐちゃになりました。 私は被害者ぶりたくなる千鶴と美保の気持ちが死ぬほどわかるし結城の言葉にはイライラしたしハッとさせられた。 最後母は強しでしたね。 そんな母から産まれた千鶴と 育てられた恵真ならきっと大丈夫

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2024/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヒヤヒヤするシーンが多く、読んでいて辛い時間が多かった。 しかし、ふと出てくる文章に心が救われた。 やっぱり、何かがあっても母娘なんだよね。 終盤に、母に感謝し好きと伝える描写があったが私も素直になって母に伝えたいと思った。 町田そのこさんのファンになりました。 他にもオススメ作品あれば教えてください^^

Posted byブクログ