透明な螺旋 の商品レビュー
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面白かった。 脳内で再生されるガリレオこと湯川学が、福山雅治でしかイメージできない(笑) 東野圭吾作品ですごいなと思うのは、人物の背景が物語としてしっかりと作られていて、 そのバックボーンが人物像をはっきりと打ち出していると感じる。 そして、その物語が幾重にも重なり一本の物語...
面白かった。 脳内で再生されるガリレオこと湯川学が、福山雅治でしかイメージできない(笑) 東野圭吾作品ですごいなと思うのは、人物の背景が物語としてしっかりと作られていて、 そのバックボーンが人物像をはっきりと打ち出していると感じる。 そして、その物語が幾重にも重なり一本の物語を形作っているので、 犯行に至る動機や犯行後の行動なんかに説得力があり、読んでいてとても納得感がある。 そして文章も簡潔に人物や風景を表しており、煩わしい無駄な説明がない。 白夜行などの圧倒的な文章力も魅力だったが、 こういったあっさりとした表現もとても読みやすい。
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いつもの湯川先生とは違った一面(湯川先生の家族)が描かれていて、いつものガリレオらしくないなと思いつつも、物語は非常に読みやすく最後まで楽しむことができました。没頭するほどの内容ではなかったですが…。 「時ひらく」に収録されていた短編も最後におまけで付いていました。この「重命る...
いつもの湯川先生とは違った一面(湯川先生の家族)が描かれていて、いつものガリレオらしくないなと思いつつも、物語は非常に読みやすく最後まで楽しむことができました。没頭するほどの内容ではなかったですが…。 「時ひらく」に収録されていた短編も最後におまけで付いていました。この「重命る」という物語はガリレオらしくてお気に入りです。物語は短いですが、とても濃い内容です。
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このシリーズ、主に大学研究室と事件現場が、湯川=ガリレオの活躍現場だったが、今回は何と湯川の実家が登場(読書子の知る限り初めてだと思うが)。 内海薫刑事も「あの方がご家族と一緒にいるところなんかイメージしたことがない」とまで述べる。 母親が認知症を患い、父が介助しており、湯川はそ...
このシリーズ、主に大学研究室と事件現場が、湯川=ガリレオの活躍現場だったが、今回は何と湯川の実家が登場(読書子の知る限り初めてだと思うが)。 内海薫刑事も「あの方がご家族と一緒にいるところなんかイメージしたことがない」とまで述べる。 母親が認知症を患い、父が介助しており、湯川はその補助として実家で暮らしている。さらに彼の出生の秘密まで明かされる。 そしてこのことが、今回の事件に関わってくるとは・・・。 それゆえ、今回の事件の解決には、今までにない湯川の対応が見られ、シリーズのなかではユニークな一冊となるのではないか。
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パイセン本。いやー参りました。ページ数はそこまで多くないものの、バラバラだった断片がサクサクと繋がっていく爽快感。主人公は湯川学のガリレオシリーズ。島内園香の同居人である上辻亮太が殺された事件。事件の内容よりもそこに関係する人物を掘り下げてその繋がりを明らかにしていくという、今までのガリレオシリーズとは少し違う雰囲気だったけど、ひとつの物語として充分以上に楽しめた。やっぱり東野作品はハズレなし!特別収録短編も含め、湯川学も人の子だったんだなぁと妙に感心した笑。
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確かに謳い文句通り、湯川のバッググラウンドが明かされる話ではあったけど…ガリレオ外伝のようなストーリーで求めていたものとちょっと違ったかな… 驚きの展開もありつつ、胸に迫るものがあって読み物としては楽しめたけど、期待値が高かったせいでいつものように読む手が止まらなくなるほどでもな...
確かに謳い文句通り、湯川のバッググラウンドが明かされる話ではあったけど…ガリレオ外伝のようなストーリーで求めていたものとちょっと違ったかな… 驚きの展開もありつつ、胸に迫るものがあって読み物としては楽しめたけど、期待値が高かったせいでいつものように読む手が止まらなくなるほどでもなかったのが残念。 ただ、"むかし僕が死んだ家”も読むと感想が変わると言うのも聞いたので、そちらも読んでからまた浸りたいと思います。
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『ガリレオ』シリーズ第10弾。 房総沖で銃殺された男性の遺体が発見される。同時に男性と同居していた女性・園香も行方がわからない。そして、園香の知人女性・アサヒナナこと松永奈江も行方がわからなくなっていた… 2人の行方を追う捜査1課の草薙は、松永奈江が湯川にコンタクトしていたこ...
『ガリレオ』シリーズ第10弾。 房総沖で銃殺された男性の遺体が発見される。同時に男性と同居していた女性・園香も行方がわからない。そして、園香の知人女性・アサヒナナこと松永奈江も行方がわからなくなっていた… 2人の行方を追う捜査1課の草薙は、松永奈江が湯川にコンタクトしていたことを突き止める… 『大切なひとを守るため』。 切ない… 過去に犯した過ちを償おうと、罪を犯してしまうなんて。ましてやそれが間違っていたなんて… 切なすぎる… 奈江が祖母なのかと思ったが… そうだったとは。 湯川にそんな出生の秘密があったなんて… 『ガリレオ』シリーズらしい、科学的なトリックはなく、ちょっと寂しいような… 今後は湯川の過去のロマンスが語られるのだろうか… 湯川も教授になり、50代なんて。 ますます、湯川イコール福山雅治、になってきたような。
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螺旋…二重螺旋かな?と思って読み始めました。 DNAだけではない二重螺旋を見つけたかもしれません。 様々な所に螺旋を感じながら読んでいました。
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おもしろかった★ 友人に薦める★ ミステリー★ スラスラ読めた★ また読みたい☆ 安定感抜群のガリレオ! スラスラ読めて最高。 お決まりの流れも最高。 安心して読める。 でも今回の中心人物の女の子、 秘密を守り通してあげなよぉー! と思ってしまった。 容疑者Xの献身もそうだけど うまくいきそうなのに何故ばらしちゃうの? と思ってしまうのは 私の社会的モラルみたいなものが 足りてないのだろうか。 まぁでも、 頼んでもないのに勝手に秘密を背負わされてしまうってなるとそりゃそーかとも思う。 自分だったら勘弁してよと思うかもしれない。なんなら逃げてあげずに密告してるかも、と思うと今回の女の子はやはり優しい子なんだな。 ガリレオの人間ぽい部分も見れて 安心安定大満足の一冊。
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湯川と草薙が着実に歳をとってきていて時間の流れを感じる。このシリーズの終わりに着実に近づいているようだ。草薙が退職した後はこの物語は終わってしまうのだろうか。それとも、新たな形で事件と関わるのだろうか。それはそれで面白いだろうな。
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