この部屋から東京タワーは永遠に見えない の商品レビュー
何者かになりたくて東京に出てきたけど、結局何者にもなれず東京を去って行ったり、あるいは東京の片隅で悲哀と妬み嫉みを抱えながら生きている人々の姿を描いた短編集。どれだけの経験をしてどれだけの人々の光と闇を見てきたらこんな怪作が生まれるのか。私自身と何者かになりたい一心で事業を立ち上...
何者かになりたくて東京に出てきたけど、結局何者にもなれず東京を去って行ったり、あるいは東京の片隅で悲哀と妬み嫉みを抱えながら生きている人々の姿を描いた短編集。どれだけの経験をしてどれだけの人々の光と闇を見てきたらこんな怪作が生まれるのか。私自身と何者かになりたい一心で事業を立ち上げたりスタートアップ企業で一発逆転を狙ったが上手くいかなかった「東京に敗れた者」であったため登場人物一人ひとりの生き様や心情が自分ごとのように感じ、あまりにもリアルすぎたためゾクゾクしながら読み進めていた。
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Xから生まれた小説というのは初で、とてもおもしろかったです。この方の本もまた読みたいですが、他にも発掘してみたいなと思いました。
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3年4組のみんなへ 先生 早稲田大学の教育学部からメーカーに入って、僻地の工場勤務でうつになって、かつた唾を吐きかけたこの街に逃げるように戻ってきた。 30まで独身だったら結婚しよ 私 小さい頃からモテには無縁。父は東大、母は専業主婦教育ママ、中学から女子学院。東大は4点足りずに落ち、滑り止めの慶應の法学部政治学科に進学。 彼 攻玉社出身。一橋を目指していたけどセンター試験でコケて商学部に入った。 2802号室 28歳の誕生日に28階の家賃28万円の部屋に引っ越した。 青山のアクアパッツァ 二卵性の双子の妹。 真面目な真也くんの話 真也 真面目な人。 トーキョー独身男子のお寿司食べある記 僕 たぶん東京で一番安いタワーマンションに住んでいる。 森から飛び出たウサギ 独身のまま30歳を迎えた。大宮の食品卸で経理事務。 僕の才能 生命保険会社勤務。 ウユニ塩湖で人生変わった(笑) 私 地元の適当な私立大に進学。 美咲 公立校で知り合った。 高円寺の若者たち 桜蔭出身。 おれ 大阪へ 君 僕 大阪から 君 俺 お母さん誕生日おめでとう お母さん 54歳。 私 Wakatteをクローズします 私 OBOG訪問マッチングサービス「Wakatte」を立ち上げた。 吾輩はココちゃんである ココ 猫。マンチカン。 美幸 飼い主。 美幸 同じクラスのきれいな女の子。 うつくしい家 僕 希望 新婦の父 のぞみ 新婦。 この部屋から東京タワーは永遠に見えない 南麻布の2階建アパートに住む。 カッパを見たことがあるんです 私 実家が桃農家。 今年で31歳になる 僕 慶應から生保に就職。 東京クソ街図鑑 僕 新丸子のアパートに住む。 すべてをお話しします。
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評価が分かれる本 本書のほとんどの登場人物が アラサーですが、 その近辺やそれ以上の年齢の人は、 一定数の共感が得られると思う でも、こんな負け犬の遠吠えのような 話なんて聞きたくない人や 10代から20代前半ぐらいの 染まっていない人は 刺さらないかな 良い大学入ったのに...
評価が分かれる本 本書のほとんどの登場人物が アラサーですが、 その近辺やそれ以上の年齢の人は、 一定数の共感が得られると思う でも、こんな負け犬の遠吠えのような 話なんて聞きたくない人や 10代から20代前半ぐらいの 染まっていない人は 刺さらないかな 良い大学入ったのに… 大学合格がゴールじゃないんだよね
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キラキラして見える東京で暮らす20〜30代男女の短編。 自分にはそんな経験ないのになんだか共感してしまう、嘘っぽいようでリアルな小説。
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体が痒くなるような、そんな感覚を抱かせる。その人になったような、30歳までの数々のハイライトに、思わず一気読みした
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タワマン文学は癖になる。何者かになりたくて東京で暮らし始めるも、結局何者にもなれず、満たされない自尊心を何かで必死に埋めようとするも、嫉妬と承認欲求だけが膨らみ続け、他人と自分を比較しては独り心を擦り減らす。絶望さえできない無限地獄。孤独と虚無と愛憎と諦観。上手く行かなかった無数...
タワマン文学は癖になる。何者かになりたくて東京で暮らし始めるも、結局何者にもなれず、満たされない自尊心を何かで必死に埋めようとするも、嫉妬と承認欲求だけが膨らみ続け、他人と自分を比較しては独り心を擦り減らす。絶望さえできない無限地獄。孤独と虚無と愛憎と諦観。上手く行かなかった無数の人生。それでも朝は来る。生きねばならぬ。
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元がツイッターなので140文字の短文で一塊になっており読みやすい。この本に出てくるような境遇とは関係なく生きているので刺さることはなかったが偏差値が高く名の知れた大学を出て東京に住んでいたとしてもこういうこじらせ方があるという傍観者としてのおもしろさがあった。実感をもってこの本を...
元がツイッターなので140文字の短文で一塊になっており読みやすい。この本に出てくるような境遇とは関係なく生きているので刺さることはなかったが偏差値が高く名の知れた大学を出て東京に住んでいたとしてもこういうこじらせ方があるという傍観者としてのおもしろさがあった。実感をもってこの本を読めるひとたちがちょっとうらやましい。
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第119回アワヒニビブリオバトル テーマ「3周年」で紹介された本です。1ゲーム目。チャンプ本。 ハイブリッド開催。 2024.10.1
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図書館にて。 どんな本だか知らないで読んだので、めくってもめくってもこじらせてるなーという感想だった。 でも近くにいそうな人だったり、自分も感じたことのある感想なども出てきたりして、楽しく読んだ。 ラストの1篇も意外性があり、ちょっと不気味で良い。
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