籠の中のふたり の商品レビュー
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2024/07/20リクエスト 11 弁護士の快彦は、服役していた従兄弟・蓮見亮介の身元引受人となる。幼い頃に一度会っただけなのでほとんど他人。 小学生の頃、母親か自殺したことに自責の念を抱き、人との関わりを避けてきた。 そんな快彦が、正反対に思える亮介と暮らすことにより、だんだん変化していく。 快彦の周りの人が、いい人ばかりで、みんなが幸せになろう、ムードで安心した気持ちで読了。 (そうそう上手くいかないよね、とか言いたくない気持ち)
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初めの薬丸岳さんの作品!!✨ 人と関わるのことが怖い、だから誰とも関わらない、1人で生きよう。この感情きっと多かれ少なかれ誰もが1度は感じたことがある感情なんじゃないのかな? 今自分の周りにいる人を信じてみよう、大事にしよう、と思えることができました。 後半につれて真実がだんだん明るみになっていき最後まで一気に駆け抜けました!
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自分の殻にとじ込もって生活をしていた主人公が意に反した従兄弟との関わりから徐々に殻を破っていく様子が、丁寧に書かれていてどんどん引き込まれていきました。隠されていた重い事実を受入れながら他者との関わりを築いていく様子から目がはなせませんでした。
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32才の弁護士村瀬快彦。72才で癌で父が死に川越に大きな一軒家で一人暮らし。美人の彼女、織江に父の葬儀の後、ふられる。 12才の時、母が自殺。父と母は16才違い。 父は鳥類の大学教授。母は奄美大島の旅館で働いていた。 母方の従兄弟、蓮見亮介。祖母の葬式で奄美大島に行ったときにあった。 障害致死事件で26才から刑務所。懲役7年。仮保釈の身元引受人を担当弁護士から言われる 川越の実家で一緒に暮らす。小学校時代の友人と亮介がバーで知り合う。仲間の輪が広がる。 亮介が障害致死を起こすような粗暴な性格ではない。バーのライブの投稿を見つけた亮介の昔の恋人が会いにくる。府中でみんな待っている。 人殺しの自分とかかわる事を拒絶 DV夫と離婚した初恋の彼女と子供が家でくらす 子供の為に絵の具を父の書斎で探す。父と母の手紙を見つける。父が妊娠した母と結婚。DNA検査で親子の繋がりがないことが判明。 川越の家の様子をみているのは亮介の失踪した父親。奄美大島料理を出す店の前で待ち伏せ。 失踪の理由をいわなかった。亮介に連絡先を教える。快彦は亮介が殺してしまった石橋は奄美大島出身。親戚を探しに奄美大島へ。親戚は既に死んでいた。奄美大島出身のワル、殺人前科あり。 古い飲み屋で人探し。古い喫茶店の店主から話を聞く。母はバイトしていた。 石橋は仲間に母を襲わせる。それを石橋が助ける それを知らない母は付き合う。妊娠すると堕ろせ 相談にのった父が結婚。生まれたのが快彦。 出所した石橋は母を探す。亮介の父が脅され母の居場所を教えてしまう。石橋は、快彦が人殺しの子供だとばらすと母を恐喝。売春させていた。 母は自殺。亮介の父は自分のせいだ。離婚して奄美大島をさった。 亮介は石橋の名前を知らないが、クビに刺青がある男が父を殴る蹴るしていたのは覚えている 府中で、たまたますれ違った。飲みながら話を聞くと自分の家族をバラバラにした男。売春させていた母が自殺して金づるがなくなった。 店を出て殴ったら当たりどころが悪く死んでしまった。 行方不明になった亮介を快彦が探しに行く 奄美大島の展望台で見つける 路上ライブのライブの投稿と客席の動画を見て みんなのところへ帰ろう 亮介の手を快彦がとる。
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薬丸岳、やっぱり良かった^_^これぞミステリーでした。ミステリーとわかっていながら、人、仲間の繋がりの大切さを痛感できた^_^
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薬丸岳さんの作品本当に好きでよく読みますが今回は一味違った印象。 ヒューマンドラマのような要素もありつつミステリーとしても楽しめる。内容もライトな感じ。 序盤主人公も亮介もあまり好きになれなかったが後半には、どちらももう籠から出してあげたい!みんなと一緒に歌いたい!という気持ちに。 人間関係も複雑ではなく、推測しながら徐々にピースがハマっていく感じがテンポ良く、ラストは一気読み。
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母親の自殺は自分のせいだったのではないか? 小学校の時に母を自殺で亡くした主人公の村瀬快彦は、人と深く接することができなくなった。 母を亡くして20年、弁護士になった快彦は疎遠だった従兄弟の蓮見亮介からある日突然、仮釈放のための身元引受人になってほしいという依頼がくる。...
母親の自殺は自分のせいだったのではないか? 小学校の時に母を自殺で亡くした主人公の村瀬快彦は、人と深く接することができなくなった。 母を亡くして20年、弁護士になった快彦は疎遠だった従兄弟の蓮見亮介からある日突然、仮釈放のための身元引受人になってほしいという依頼がくる。 彼はどうやら傷害致死事件を起こし、服役中だったらしい。 20年ほど疎遠だった従兄弟がなぜ身元引受人の依頼を? 何か思うところがある快彦は亮介の身元引受人となり、新な共同生活が始まる。 というお話。 章立てはされていないのですが、何篇かのミステリーが自然と描かれている作品。 主人公のキャラクターが個人的にははじめがしんどくて、読みづらいなぁと思っていましたが、主人公が徐々に周りに心を開いていったところから私のエンジンがかかりだし、200ページをこえたあたりからは一気読みでした。 主人公が徐々に周りに打ち解けていく過程が心地よく、薬丸岳先生らしい考えても自分なりの答えを出すのが難しいテーマがあるなと思いつつも、なんというか薬丸岳先生の作品にしては爽やかなという感じの印象です(あくまで、私が過去に読んだ作者の作風と比較してですが) タイトルからどこが籠の中のふたり?という風に思いましたが、読後は確かに籠の中のふたりというタイトルにピッタリだなと思いました。 正確にはいつの間にか、籠の中に迷い込んだふたり?と言ったほうが良いかもですが。 ミステリーとしては、謎解きという部分ではそこまで凝ったということもなく、読んでいて、察しがつけば察し通りにおさまるんじゃないか?と思うのですが、結末や亮介の人となりを知ったとき、亮介の起こした傷害致死事件は赦されても良いのではないか?と思うかもしれません。 犯罪者で傷害致死とはいえ人を殺害している亮介をです。 これこそ、本作の隠されたテーマなのではないか? と思いながら、私の感想レビューを終えたいと思います。
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よかった。 母親の自殺が原因で人と深く関われない快彦が、仮出所した従兄弟の亮介の身元引受人になることでだんだんと変わっていく。 深い話だった。
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最初はただの男の友情物語なのかなと思って読んでいた。久しぶりに再会した服役していた小学生の同級生と弁護士になった男。 性格の違う二人がなんだかんだと友情を深めていくだけの話かと思いきや、後半になるにつれて話が主人公の出生の秘密とかに迫っていき、謎が謎を読んでページを捲る手はノンス...
最初はただの男の友情物語なのかなと思って読んでいた。久しぶりに再会した服役していた小学生の同級生と弁護士になった男。 性格の違う二人がなんだかんだと友情を深めていくだけの話かと思いきや、後半になるにつれて話が主人公の出生の秘密とかに迫っていき、謎が謎を読んでページを捲る手はノンストップに! ただの友情物語では無いとこが面白かった。
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語り手の主人公が中二病的で内向型なせいで、物語の導入部で村瀬快彦に感情移入できず「面倒な男」程度にしか読めなかった。 たしかに物語自体が微妙に村瀬と従兄弟の亮介の生立ちに関わり、誰もが口を閉ざし暗中模索のなかで悶々とするのは分からないではないが、村瀬も弁護士ならもう少し大人でも良...
語り手の主人公が中二病的で内向型なせいで、物語の導入部で村瀬快彦に感情移入できず「面倒な男」程度にしか読めなかった。 たしかに物語自体が微妙に村瀬と従兄弟の亮介の生立ちに関わり、誰もが口を閉ざし暗中模索のなかで悶々とするのは分からないではないが、村瀬も弁護士ならもう少し大人でも良かったのではないか。 それでも従兄弟同士でお互いの首木を外しあい、新たに他者との繋がりへの結末は好ましく感じた。
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