籠の中のふたり の商品レビュー
人と人がだんだん打ち解けあって、 お互いを思い合う良い結末だったと思います 自分ならどう接するだろうと考えながら読み終えました
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薬丸岳さんらしい「贖罪」をテーマにする作品でした。 籠の中からお互いを思って出してあげようとする優しさに心が温かくなりました。
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2024/11/30 傷害致死事件を犯した従兄弟と、人に本音を話せない弁護士の同居生活。 ちょっと盛り盛りすぎて、いまいち入り込めず。
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幼いころに母に自死された少年は、自分が原因と、他人に心を閉ざしたまま成長、 弁護士になる。長年同棲した恋人に父の死をきっかけに振られる。 絶望しているところに、傷害致死で服役している従兄弟の仮釈放の身元引受人になってほしい、との連絡を受ける。本人の希望だと。 結果引き受け、期間限...
幼いころに母に自死された少年は、自分が原因と、他人に心を閉ざしたまま成長、 弁護士になる。長年同棲した恋人に父の死をきっかけに振られる。 絶望しているところに、傷害致死で服役している従兄弟の仮釈放の身元引受人になってほしい、との連絡を受ける。本人の希望だと。 結果引き受け、期間限定で同居したところから彼の人生が動き始める。 従兄弟は人との関りが上手、それにつられ主人公も人とのかかわりを持ち始める。 夫のDVに悩む同級生を従兄弟と協力して助ける。彼は変わり始める。 しかし、従兄弟を訪ねた女性に対する激しい言葉を聞く。 自分の家を密かに訪ねる男の存在にも気づく。母の墓参りもしている、、 主人公は女性と男をそれぞれ探る。会う。女性は従兄弟の元恋人。服役前の。 彼を待っていた。事件があろうと受け入れると。 そして男は実の父親。従兄弟が少年の頃に失踪した。 さらに主人公は、自分と父が血がつながっていないことを知る。 ・・・ネタバレになるのであらすじはここまでにしておこう。 次の展開が気になり、どんどん読み進められる面白い小説だった。 だから星は5つつけた。 ただ、、、優れた小説であるかというと、終わりまで読んでやや疑問がある。 今書いたあらすじのところまでで、結末が読めてしまったからだ。 そもそもここまでもできすぎ。 お父さんが亡くなるまで社会に対し心を閉ざしていた弁護士が、 従兄弟の出現だけでこうまで変わるものか。 さらにその従兄弟とここまで因縁があるものか、、、 できすぎ。 著者には最初から構図があったのだろう。登場人物の人間関係。かなりひねった。 それを解き明かすために小説が展開していったのだと理解する。 確かに面白い。でも、、先が読めてしまった時点でしらけてしまった。 複雑。 ただ、そこは割り引いても、心を閉ざした青年が少しずつ開いていく姿を描くのは よいことだと思う。
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贖罪、友情、家族愛の物語。ラストは自然と泣けてくる。大人のせいで、未来ある若者が、不幸になってしまう世の中を憂いているような作品。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人と深く関わるのを避けて生きる弁護士の村瀬快彦。 母親の自殺が自分の責任だとトラウマとなり、父親も亡くなり、恋人からも別れを告げられる。色々な事に雁字搦めの快彦。 そこへ、従兄弟の蓮見亮介の身元引受人を頼まれることから物語が展開される。 仮釈放の身にして、元料理人で、コミュニケーション力高め、お節介焼きの亮介。 立川という過去から離れ、亮介と川越での共同生活が始まる。 別々の籠に閉じこもっている二人が、自分が犯した罪や後悔と向き合いながら、どうやって籠から出ていくのかというお話。 人間は、どれくらい変われるものかが問われた作品。まさに籠の中からでるには何が必要か。 結局、自分が変わらないことには、どうにもならないということに尽きるのだが、その変わるきっかけとして、自分だけではどうにもならず、第三者?仲間?が居てこそ変われるのかもしれないという作者の回答なのかもとも。(自分だけでも変われる人もいるとは思うのだけれど、それを言ったらこの小説は意味がない) 著者がこの小説を書きたかったというので読んでみたが、正直イマイチ。 気に入らない点 ⚫︎快彦の同級生のトラブルに関して、協力しながら解決に導くシーンは微笑ましいのだが、 弁護士の快彦としては、離婚給付など、きちんと養育のためには必要だと説得して欲しかった。使わないにしろ、貯金しておいて、子供が進学するなどの際には絶対に必要と。義父が簡単に納得したのかも疑問に思った。共同親権など最近の法改正も話題に入れるとか。杉山の行為で慰謝料も。 ⚫︎恋人との復縁について、 そもそもどこに惹かれていたのか疑問だが、それは置いておくとして、復縁するプロセスが、なんでも話してくれるようになったからというのでは安易。喧嘩もした事ないとか言っていたのなら、ぶつかる事でお互いが変わりつつ、必要不可欠な存在に思えるようなシーンが欲しかった。 この小説は、快彦と亮介との関わりだけが籠の中から出る事に主題がありすぎ。
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突然、従兄弟の蓮見亮介と一緒に生活することになった村瀬快彦。頑なに人間関係を拒む快彦が、亮介の人柄に触れ、次第に心を開いてゆく…二人の利他の心が素敵。ミニチュアピンシャーのロウも癒し役で活躍。彼らに幸あれ。
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重そうな設定や内容かなと思ったけど、ところどころにある家族や友情の話で救われる部分も多い 母親の自殺という暗い過去をもつ弁護士と 人を殺してしまい刑務所に入っていた従兄弟 共同生活を送っていくうちに2人に変化が起きる 少しずつ心通わす系の話はのめり込めるし、分かりやすく、応援し...
重そうな設定や内容かなと思ったけど、ところどころにある家族や友情の話で救われる部分も多い 母親の自殺という暗い過去をもつ弁護士と 人を殺してしまい刑務所に入っていた従兄弟 共同生活を送っていくうちに2人に変化が起きる 少しずつ心通わす系の話はのめり込めるし、分かりやすく、応援したくなるような気持ちになる!
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弁護士・村瀬快彦は傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人となり、釈放後に二人は暮らし始める。小学6年生のときに母親が自殺し、それ以来、他人と深く関わるのを避けてきた快彦だったが、明るい亮介と交流することで人として成長していく。(e-honより)
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とてもハートフルな小説! 人を殺してしまった経験がある人とどう向き合って接していくか、 家族や恋人、周りの友人たちの苦悩や成長が丁寧に描かれています。 薬丸岳さんの書く小説は、犯罪を犯してしまった人とどう向き合っていくかシビアに描かれているイメージでしたが、ハートフルに描かれて...
とてもハートフルな小説! 人を殺してしまった経験がある人とどう向き合って接していくか、 家族や恋人、周りの友人たちの苦悩や成長が丁寧に描かれています。 薬丸岳さんの書く小説は、犯罪を犯してしまった人とどう向き合っていくかシビアに描かれているイメージでしたが、ハートフルに描かれていたので、いつもと違ったテイストを楽しめました。
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