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百年の孤独 の商品レビュー

3.8

198件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    6

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2025/01/23

この本がどのような内容であったのか尋ねられたことがあったのだが、外観を話すことはできても共通認識となることを細部まで説明することはできない内容であると感じます。 非常に大きな枠で言うと、あるファミリーのある世代から100年の創生から衰退の歴史です。その100年とあわせその家族が創...

この本がどのような内容であったのか尋ねられたことがあったのだが、外観を話すことはできても共通認識となることを細部まで説明することはできない内容であると感じます。 非常に大きな枠で言うと、あるファミリーのある世代から100年の創生から衰退の歴史です。その100年とあわせその家族が創生し衰退した歴史でもあります。 そんな100年に起きた家族、社会などの出来事が述べられています。気になる視点でそれぞれの読者がそれぞれの感じ方のできる話であり、話に出てくる人の誰に焦点を当てて何を感じるのかは、読者次第であると思います。 私がこの本で感動したのは、その時代時代の同一人物の思考の移り変わりを丁寧に説明している点は、どの小説にもない特異点であるでしょう。

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2025/01/15

よくわからないまま一気に読みました。登場人物が多く、やや混乱しましたが、また読みたい不思議な作品でした。

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2025/01/14

南米大陸の熱気や妖気に当てられて、熱病に取り憑かれたように読んでしまった。理屈で説明できない不思議な話。久しぶりに、読んでいる間、その世界にどっぷり浸かることができた本。

Posted byブクログ

2025/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

25/01/13読了 読み終わるのに半年かかった。摂取量に上限があるような感じで、するする読み進めては止まってしばらく不要ですとなる感じ。 夢と現の間をゆらゆらして、最後に儚く消える。そもそも小説なんだけど、手元にあったはずのものが現実から離れてふわっと崩れたような読後感だった。 アウレリャノとアルカディオがずーーっといるけれど入れ替わってて、ウルスラは基本的にずーっといるの、なんだろうね、余計混乱するよね…家系図と読み解きキットのありがたみがすごい。

Posted byブクログ

2025/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新刊で購入したまま積読状態だった本作。満を持してついに読み始めたが…。なんですか?これは?めちゃめちゃ読みにくいんですけど。メモを取りながら、このアウレリャノは誰?このアルカディオは誰の子?と確認しながら読み進める。「同じ名前をつけるのはやめてくれ〜」と叫びながら。 長い時間をかけてようやく読了。苦しんで読み切ったからこそ得られる格別の達成感。そして何よりラストの衝撃は凄かった。これだから海外文学はやめられない。 本作は大人のための幻想小説だと思う。 空飛ぶじゅうたん、シーツにくるまれて昇天する少女、4年降り続く雨。 虚構と現実が混ざり合う。 読みにくく戸惑いもあったが、慣れていくうちに南米の神秘的な雰囲気に徐々にのめり込んでいった。 幽霊もいれば、150歳越えで生きている人もいる。登場人物全てがクセが強い。そして同じ名前ばっかり。誰が誰だかわからくなる。 自由奔放な性で、関係が濃い。はちゃめちゃな暮らしぶりにおいて決して道徳的とは言えない。 愛が無く孤独だと言う。 珍しく愛が生まれた時には、何故か不幸が起こってしまう。 ブエンディア一族とマコンドの町の栄枯盛衰。 たどりついたラストは劇的だった。物語が見事に回収され、まとめられた。 これは忘れられない記憶となるであろう。

Posted byブクログ

2025/01/12

最初の数ページで読んだことのない世界観に驚愕した。逆に言うと、一般ウケはしないのだろう。たしかに、訳の分からないラテンアメリカの描写が続く。良くない言葉を使えば、野蛮とか未開の世界に飛び込んだようだ。決して美しい話とは言えない。名前を区別するのは難業。でも、ブエンディア家の行末が...

最初の数ページで読んだことのない世界観に驚愕した。逆に言うと、一般ウケはしないのだろう。たしかに、訳の分からないラテンアメリカの描写が続く。良くない言葉を使えば、野蛮とか未開の世界に飛び込んだようだ。決して美しい話とは言えない。名前を区別するのは難業。でも、ブエンディア家の行末が気になる。マジックリアリズムとはよく言ったもので、新しいファンタジーかのように読めた。揺さぶられる読書体験で個人的には非常におもしろかった。誰かと感想を分かち合いたいが、なんと表現すべきかもよくわからない。いわゆる文学を読み慣れている人におすすめしたい。

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2025/01/12

一旦家系図とかは確認せずに、強烈なキャラクタやエピソードに驚いたり顔をしかめたりしつつ、わからなさも一緒に押し流される様にスピード感をもって読んでいきたい。そんなことも思いながら読み進めるうちに、ひとりのキャラクタ、一世代目、村を開拓した世代の女性に注目しながら読んでいた。 「よ...

一旦家系図とかは確認せずに、強烈なキャラクタやエピソードに驚いたり顔をしかめたりしつつ、わからなさも一緒に押し流される様にスピード感をもって読んでいきたい。そんなことも思いながら読み進めるうちに、ひとりのキャラクタ、一世代目、村を開拓した世代の女性に注目しながら読んでいた。 「よそでは見られないくらい、変人ぞろいの屋敷」に暮らす一族、反復される名前と性格と喪の期間、世界、社会や自然にも翻弄させられながらも、負けずに強烈さと「とてつもない粘りづよさ」をもって、それらを護りコントロールしようとする、妻、母、祖母、タフな女性、あるいはクイーンであるこのキャラクタの物語だ、と思うと腑に落ちる気がしてきた。 そして、クイーンはその後の物語、一族の歴史の中に更に登場する。4世代目に外部から加わる「かつての女王見習い」の屋敷での「権力は不動のものにな」るし、1,2世代の名前を受け継いだ彼女の娘は、留学先から絹の紐の先に繋がれた夫と、一族が持つことのなかった「現代的で自由な精神」を持って帰還し、終わりかけた屋敷を再建しようとする。一族の中の3枚のクイーンを中心とした物語、いや、一族の他の女性たちも、外部からこの一族に関わる女性たちも自らの人生をコントロールしようとしているクイーンだった。そんな彼女たちの物語としても読んでいた、読みたい、そう思いながら、彼女たちの、一族の、コントロールを失ってしまった世界の、物語の最後を読んだのだった。 「それぞれ興味のある読み解きかたが可能な」小説の最初の一回はそんな風に読んだ。小説はフィジカル的に読み終わってしまうし、物語の反復も円環も終わったかのように見えるけれど、こんな強烈な小説には、また最初の頁を捲りたくなってしまうような魅力がある。もう一度繰り返される様々な描写では、多分また別の解釈で新しい物語が読める気がする。それに、他の人の"読んだ”彼女、彼らの物語の話も聞きたいから、OK、「百年の孤独」の話もしようぜ!と思う。 "シーン"の"ブーム"みたいなものにはわりと影響を受けてしまうので、そこで取り沙汰されるものは直ぐには読まないことが多いのだけれど、読んでいる友人や読もうと言っていた友人とのやりとり、それにやっぱり"ブーム”にも背中を押されて手に取ったクラシック。ここでも素晴らしい体験が出来た。これもタイミングからの贈り物、だっ たぽい。 「文学は人をからかうために作られた最良のおもちゃである」という物語のなかの言葉が、この小説に当てはまるかはわからないけれど、そんな風に思ったり、悪ノリでデカ目のほら話みたいなことを勘ぐりながら読むこともあって。そんなことを踏まえたうえで"真面目に"解釈したり考えたりする、もしかしたら意味のないものに意味を見出していくのは、めちゃくちゃ重要な遊びだと思っていたりします。

Posted byブクログ

2025/01/10
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話題に乗って、ようやく読み終えたー。噂にたがわぬ面白さでありました。濃厚なラテンアメリカの土地の匂いが立ち上ってくるような描写、ところどころ普通に入ってくる超常現象もすべて飲み込む感じ。最後の幕切れもよかった、長い夢だか、マジックショーだかを見ていた気分になる。 なんとなく、マジックリアリズムというのは熱い地域に似合う気がするな。

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2025/01/10

本日の1冊はガルシア・マルケスの『百年の孤独』。 新潮社からようやく!文庫化されました。 年末年始にだらだら読むのにおすすめの本です。 ウルスラが語る一族の100年のお話です。 不思議なことあり、怖いことあり、昔話のような小説です。 私は、そのとき開いたページから物語の中へ入って...

本日の1冊はガルシア・マルケスの『百年の孤独』。 新潮社からようやく!文庫化されました。 年末年始にだらだら読むのにおすすめの本です。 ウルスラが語る一族の100年のお話です。 不思議なことあり、怖いことあり、昔話のような小説です。 私は、そのとき開いたページから物語の中へ入っていって、語りに流されて読みすすめます。 ついでに映画もご紹介。 ヘルツォーク監督の『フィッツカラルド』。 『百年の孤独』を読むとこの映画がみたくなります。 南米つながりでしょうか、空気感がとても似ています。

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2025/01/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

Netflixでドラマ化するということで、先に原作を読んでみようと始めたが、やっと読み終わったーと。もう配信は始まっている。 ノーベル文学賞なんだけど、何がいいのか、わからなかった。 途中で投げ出す物語でもないけど、面白いのかと聞かれたら、答えにくい。面白くないとも言い切れないし。 歴史や文化的背景があまり知らないからかな。 知ってたら楽しめるんだろうか? 同じような内容を書かれて楽しめるのか?わからない。 羊皮紙に書かれた予言通りになってしまう。 ファンタジーな出来事が普通の出来事のように書かれ、日常に溶け込んでいる。 こういうのが斬新だったらしいけど、今ではあちこちにあるし… この一族の性は理性、モラルがない。共有していたり、近すぎたりする。なんだか、気持ち悪い。 こんなふうだから、最終的に尻尾はえてきても仕方ないのでは?と思う。 ドラマも途中まで観てるけど、面白いのだろうか。

Posted byブクログ