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百年の孤独 の商品レビュー

3.8

211件のお客様レビュー

  1. 5つ

    55

  2. 4つ

    63

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    8

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2024/12/15

(後発の)ラテンアメリカ文学によくある破天荒な家族のサーガだが、やたら長いのと非科学的な出来事が頻発するのが特徴か。子供の頃好きで読んでいたジョン・アーヴィングをちょっと思い出すなどした。

Posted byブクログ

2024/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

架空の町・マコンドを舞台にした、ブエンディア家を巡る百年の年代記。 「一族の血を絶やすまいとして自然の掟と戦うウルスラ、偉大な文明の利器という夢を追いつづけるホセ・アルカディオ・ブエンディア、ひたすら神に祈るフェルナンダ、兵戦の夢と魚の金細工のなかで呆けていくアウレリャノ・ブエンディア大佐、ばか騒ぎのさなかの孤独にくるしむアウレリャノ・セグンド」など、それぞれに何らかの意味で極端な面々が(そして他にも幾人もの家族たちが)産まれ、育ち、悲しみと喜びと幻滅の中で生き、死んでいく。 淡々とした筆致の中で、町に駅ができたり、バナナ会社ができたり、内戦が起こったりするのと同じ地平で、ときに空飛ぶ絨毯が町中を飛び、豚の尾が生えた子が産まれ、娘が空に吸い込まれたまま姿を消し、五年近くの雨と十年間の旱魃が続く。奇妙な出来事はただ奇妙であるというだけのことであり、起きてしまったことなのだから仕方がない、とでもいうように物語は進み続ける。試行錯誤する生活の中で、悲劇も栄光も前進も懐古も諸共にあり、最後には時間に押し流されていく。 奇妙な出来事も、歴史的な事実も、家庭内の事情も、すべてが平等に歪められ忘却されていく中で、それぞれに違った形の孤独を抱えた面々が悪戦苦闘する。 美点も欠点も目立つ愛すべき家族たちと共に時間の水圧に流されていくような、無常の中に熱を、熱の中に悲哀を、悲哀の中に喜びを感じるような、不思議な物語だった。

Posted byブクログ

2024/12/12

やっと読み終えれた〜…嬉しい! というのが本音 400/600頁までは読むのに苦労しました。そこからは少し楽になったかな… ストーリーとしては、自分たちで町を作り、外の世界から入ってくる技術を取り入れながら独自の進化をしていく中で、戦争・疫病をくぐり抜け経済的発展と衰退…そん...

やっと読み終えれた〜…嬉しい! というのが本音 400/600頁までは読むのに苦労しました。そこからは少し楽になったかな… ストーリーとしては、自分たちで町を作り、外の世界から入ってくる技術を取り入れながら独自の進化をしていく中で、戦争・疫病をくぐり抜け経済的発展と衰退…そんな起伏に巻き込まれながら生きていく一家という感じ。その中に男女のやり取りが詳しく描かれていて絡み合う… あとがきを読んでわかったんですが、南米コロンビア出身の作者らしく、この一家と国の発展を重ねているらしい そして、作中に様々な古典作品の引用があるらしく、教養のある人が読めばもっと面白くニヤリとなるようでしたが私には教養などというものは一欠片も持ち合わせていませんので、睡魔との闘いとなってしまったのです そしてNetflixで映画化!!?? めっちゃ観たいよ!!

Posted byブクログ

2024/12/10

なんとなく平家物語南米バージョンというイメージに感じた。 盛者必衰 挫折する人が多いと聞いて読み始めたら意外と読みやすくていけるかも!とぐんぐん読んでいたら半分くらいまで読んだところでもうこの物語に興味ないモードに入ってしまい、そっから一ヶ月放置の後、意地で読み切りました。 め...

なんとなく平家物語南米バージョンというイメージに感じた。 盛者必衰 挫折する人が多いと聞いて読み始めたら意外と読みやすくていけるかも!とぐんぐん読んでいたら半分くらいまで読んだところでもうこの物語に興味ないモードに入ってしまい、そっから一ヶ月放置の後、意地で読み切りました。 めでたしめでたし。私には読んで得たものはよく分かりませんでしたが、とりあえず人の心も時代も移ろい華やかな若き時代もいつか枯れてしまう。そんな人間や人生の虚しさを感じました。 ピエトロ・クレスピ←名前の響きが素敵すぎる。もはやなんか美味しそう

Posted byブクログ

2024/12/07

この作品はウルスラのこの一族での百年の孤独を表してるようにしか見えませんでした。呪われた一族そう嘆くウルスラですが最後まで読むと世界に拒絶され世界に呪われたマコンドにも見えました。 最後、叔母と寂しさ、孤独さを埋める姿もこの家系でしか耐え難い苦痛の世界があるからこそ身内にしかない...

この作品はウルスラのこの一族での百年の孤独を表してるようにしか見えませんでした。呪われた一族そう嘆くウルスラですが最後まで読むと世界に拒絶され世界に呪われたマコンドにも見えました。 最後、叔母と寂しさ、孤独さを埋める姿もこの家系でしか耐え難い苦痛の世界があるからこそ身内にしかない安心感があったのではないかと思わされました。まるで世界がこの家系や土地を自然災害で根絶したあの時のような残酷さがあります。 この本にはバナナが恐ろしく出てきており最初は下ネタかよと思ったのですが、そう下ネタでしたというのは嘘です。 このバナナ会社の繁栄の後に書かれたのが戦争の傷跡そしてその傷跡があまりにもバナナの腐り方にも似ている。バナナ会社が繁栄していたときの人間はその会社どおりに生き生きしていました。戦争後の死体はぐちゃぐちゃと朽ち果てたバナナのような姿になりその後バナナ会社は衰退。皮肉にも生き残るために残ったバナナを食べていくんですけど。 林檎をここで表現しなかったのは凄いなと思いました。単にマコンドと言ったらバナナという感覚かもしれませんが作者は精神的なものを林檎、肉体的なものをバナナと位置づけたかったのかも知れません。 最後は偽りの世界で空想を広げそれでも人間は幸せになれないから現実的な世界へ引き戻されるそういう孤独感がありました。世界には忘れ去られても自分の最期の予言が見えなかったように人生はそこまで薄くないのかもしれません。素晴らしい作品でした。

Posted byブクログ

2024/12/06

改行や改ページが少なくとても長くて、読むのに苦労しましたが、なぜか次を読みたくなり読了できました。 現実と非現実が入り混じり、いろんな人が入れ替わり立ち替わり出てきて、今まで読んだことがないスタイルで新鮮でした。

Posted byブクログ

2024/12/17

 マジックリアリズムと呼ばれる、現実と虚構の入り混じる小説は初挑戦だったが、案外抵抗なく読めた。日本昔話に似ているからかも知れない。  ラテンアメリカを舞台にした物語だけあって、人種や宗教、思想などあらゆる面で多様な人間が集まっているのが、日本人の自分にとっては新鮮だった。  読...

 マジックリアリズムと呼ばれる、現実と虚構の入り混じる小説は初挑戦だったが、案外抵抗なく読めた。日本昔話に似ているからかも知れない。  ラテンアメリカを舞台にした物語だけあって、人種や宗教、思想などあらゆる面で多様な人間が集まっているのが、日本人の自分にとっては新鮮だった。  読んでいる最中は人間関係を追うのに必死で、「百年の孤独」の意味について考える余裕がなかった。しかし、解説まで読んだ結果、ラテンアメリカ人全般の孤独感を表現したものと捉えるのがしっくりきた。ヨーロッパから輸入された思想による対立と戦争、アメリカの資本主義による介入、厳格かつ保守的な宗教観の押し付け、持ち込まれる科学技術への恐怖と熱狂・・・。様々な外来物に踊らされ、惑わされ、飲み込まれながら、自分たちの生活を見失っていくという孤独感が、ラテンアメリカ人の中にあったのではないか。  もしかしたら、全く的外れな考察かも知れない。でも、ラテンアメリカの人たちについて、少し興味を抱くきっかけになった。

Posted byブクログ

2024/12/03

読者初心者にはかなり手強い本。 まずはその登場人物。登場人物はかなり多く、代々似た名前や名前の一部を受け継いでいたりする。ここですでに挫折しそうになる。 それでもなんとか読むのだが、2人ほど軽く150年ほど生きるので、代替わりしていつまで経っても登場し続ける。 さらに、元々そうい...

読者初心者にはかなり手強い本。 まずはその登場人物。登場人物はかなり多く、代々似た名前や名前の一部を受け継いでいたりする。ここですでに挫折しそうになる。 それでもなんとか読むのだが、2人ほど軽く150年ほど生きるので、代替わりしていつまで経っても登場し続ける。 さらに、元々そういったテンションで読んでいなかったため、突飛な物語の構成と自分の温度差に気づいた頃にはこの本の趣旨に追いつけなくなっていた。 ちょっと油断すると奔放な内容になっていくのも、電車で読む私からすると大変読みづらかったものである。 それでも割り切って、「どの土地に住もうと、過去はすべてまやかしであること、記憶には帰路がないこと、春は呼び戻すすべのないこと〜」といった表現のように、分からなくなっても戻ることはせずに、勢いで読み切った。 何度か読むうちに味わいが出るのかもしれない。

Posted byブクログ

2024/12/02

配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01435221

Posted byブクログ

2024/12/01

難解なのかな?20世紀文学屈指の傑作?お堅いのかな?読解力が乏しいと面白さがわかんないやつなのかな?となかなか読んでみようとは思わなかったけど、ひょんなことで手元にきたので、まあ読んでみた。 すごかった。ひとつの文の密度の濃さ。内容も振り切れてる。 興味はあるけど、とりあえず...

難解なのかな?20世紀文学屈指の傑作?お堅いのかな?読解力が乏しいと面白さがわかんないやつなのかな?となかなか読んでみようとは思わなかったけど、ひょんなことで手元にきたので、まあ読んでみた。 すごかった。ひとつの文の密度の濃さ。内容も振り切れてる。 興味はあるけど、とりあえずどんな本?って聞いてくれる人がいるとしたら、、、以下見てくれると嬉しい。 屈強な男がでてきて、放屁で花壇の花の半分枯らすんだって!殺人級の臭さなの?すげー! 起死回生の霊薬のように、胃の中におちていくチキンスープ。 どんなチキンスープだ!! 抜粋↓ 「まぁ、見ておいで。よそでは見られないくらい、この変人ぞろいの屋敷を、立派な、誰でも気楽に訪ねてこれる家にしてみせるから」。 とウルスラお母さん。たくましいんだよね! ウルスラお母さんは結構まともなんだよね。って油断しちゃだめだめ。 栗の木にくくりつけられ、読者がそうだった!いたわ!まだいたわ!と忘れた頃にでてくるホセパパ。 抜粋↓ 『それからフェルナンダが、修道院長に守られてわが家をでた寒さの厳しい朝までの短い日数のうちに、尼僧たちは花嫁衣裳を縫いあげ、枝付きの燭台や銀の食器や金のおまる、それに、二百年もかかって行きつくところまで来た一家の没落のなかで生きのびた、無数の役に立たないがらくたを六個のトランクにおさめなければならなかった。』 え?金のおまる?二百年かかった一家のそっちの話のほうがすごいんじゃないの?しかも役に立たないガラクタなんだ?!?? ほらね、すごいでしょ。 あとは、 その無謀さを勤勉と、その欲心を献身と、その頑固を忍耐力と取りちがえて… そんなパーフェクトな取りちがえってあるんだ!やっぱりすごい! この本は買わなくちゃ。

Posted byブクログ