白鳥とコウモリ(下) の商品レビュー
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パズルのピースがカチカチとはまっていくかのように事件の真相が見えてきて、読むのを止められなかった。さすが東野さんだと思った。 「本当」があるのに、人の感情が加わる事でこんなにも動くのか、陰にも陽にも変わるし変えられてしまう、難しい事だし怖さも感じた。いろいろと詰まっている話だなと感じた。タイトルに漠然とだけど納得。 何気に、いちばんホッとしたのは和真さんの同期がずっと良い人で良かった。
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上巻で張られた伏線が下巻でパタパタと回収されたかと思えば、意外な真犯人とその動機。 「白鳥とコウモリ」のタイトルにも納得。 そもそも灰谷がいなければ誰も不幸にならなかったのに。
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面白かった。 お互いの父親の違和感を埋めるべく、被害者と加害者の子どもが手を組むんで、謎を解き明かしていく話。 犯人がまさかの冤罪事件の孫だったけど、殺した動機が「殺人に興味があったから」に闇ぶかさを感じたわ。 個人的に一番悪いのはアコギな商売してた灰谷だと思ってるので、白石さんも倉田さんも無罪でいいくらいなんだけどなあ〜ᕦʕ •ᴥ•ʔᕤソンナザイアクカンカンジルコトアル? それでなかったら、灰谷を早々に逮捕できなかったり、誤認逮捕の挙げ句、獄中で自殺させてしまった警察に問題があるとは思うけど。 最後、父親が亡くなったあと、いい口実ができたって、和真が美令に会いに来て告白するのはなんかちょっと違和感あったけど…。 最近鬱々とした話しか読んでなかったので、久々に面白く読めた。
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加害者、被害者、それぞれの家族が父は、そんな人では無いと否定して真相を追っていく。 30年前からの殺人事件から繋がった人間関係。 14歳の少年の動機を聞いた時、それで殺人するか?と思ったが後から出てきた動機に納得した。 最近の多くの事件は、妄想を実現に重ねる事が 多い気がします。...
加害者、被害者、それぞれの家族が父は、そんな人では無いと否定して真相を追っていく。 30年前からの殺人事件から繋がった人間関係。 14歳の少年の動機を聞いた時、それで殺人するか?と思ったが後から出てきた動機に納得した。 最近の多くの事件は、妄想を実現に重ねる事が 多い気がします。 殺人は繰り返されるのか。 白鳥とコウモリ、白と黒、罪と罰、面白かった。
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被害者、加害者家族がメインに描かれた作品です。 前半は少し冗長な感じもありましたが、後半は急展開に驚きつつ一気に読んでしまいました。 白鳥とコウモリに例えられた二人の未来が幸せでありますように。
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本当に面白かった。 中学2年生、え、真犯人??と衝撃でした。過去、現在どちらも予測できなかった結末で驚き。 倉木、和真、白石、美令、浅羽母娘、どの登場人物にも感情移入できるからこそ、真実を知ったとき切ない気持ちでいっぱいになった。 ただ本当の動機がなんとも軽くて身勝手だ。。 「息子が世間から冷たい目で見られ、職に追われることが心苦しくて眠れない。この辛さが本当の罰なんだ」と倉木が言っていたところが切なくて泣きそうになりました。 三河に住むものなので、愛知の地名やドラゴンズが出てきて読んでいて楽しかったです。
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終盤になるにつれて真相が明らかになっていくのが気持ちよかった 登場人物それぞれの想いがあって犯行に及んでしまった気持ちも少し理解できるような気がした
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刑事物だが、被害者の娘と加害者の息子がどちらかというと主軸になっている物語だった。2人は全く異なる境遇ながら惹かれていき、事件の謎に迫っていく。 正直なところ明らかになる事実としてはインパクトは小さかったが、終始楽しく読めました。面白い小説でした。
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前巻に増して、先行きが気になる展開になっており、途中でストップできなくなり、寝不足となりました…(^_^;)でも、そのくらい夢中になれました。 前巻から続いて、倉木容疑者の供述内容には釈然としないものを感じる倉木の息子。父は日頃から穏やかでこんなこと本当にするだろうか??そして...
前巻に増して、先行きが気になる展開になっており、途中でストップできなくなり、寝不足となりました…(^_^;)でも、そのくらい夢中になれました。 前巻から続いて、倉木容疑者の供述内容には釈然としないものを感じる倉木の息子。父は日頃から穏やかでこんなこと本当にするだろうか??そして、被害者の娘。父はそんな強引なことをする人ではない。 立場が180°違う2人だけど、供述はきっと嘘であろうという考えを共に持つ。 どこがどう繋がっていくのか、とても楽しい読書時間でした!
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二つの殺人事件の謎を加害者の息子と被害者の娘が解き明かしていくミステリーの後編。 二人の熱い思いの行動で、前半の様々な謎が明らかにされていく爽快感がありました。 二人の関係が徐々に変わっていく展開も、この物語の肝になっていて、感情移入が止められませんでした。 物語は...
二つの殺人事件の謎を加害者の息子と被害者の娘が解き明かしていくミステリーの後編。 二人の熱い思いの行動で、前半の様々な謎が明らかにされていく爽快感がありました。 二人の関係が徐々に変わっていく展開も、この物語の肝になっていて、感情移入が止められませんでした。 物語は、過去にも遡り、現在の人間関係の横軸と、過去の出来事との縦軸が描かれ、ミステリーの醍醐味を味わうことができました。 一人の人生の完結を見届けることもでき、題名の意味が深く心に残る読後感でした。
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