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白鳥とコウモリ(下) の商品レビュー

4.4

298件のお客様レビュー

  1. 5つ

    139

  2. 4つ

    124

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2024/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

容疑者Xと白夜行の2つの要素が入り混じったような印象で、東野さんの作品!という読後感。 被害者の家族の苦悩が多く描かれていて、中でも裁判の結果より、真実が何かを求めて行動する令子の姿は、今まで自分があまり想像したことがなかったもので、印象的だった。 メインのポイントではないものの、罪を犯すのは当然いけないが、その背景を知らず、結果だけをみて、外野から心無いことをネットの世界で言ってしまう描写があり、とても悲しいことだし、やってはいけないことだと改めて感じた。 何事にも、背景・経緯を知らずに断定的な発言は避けるべきだし、まして他人が本当に何を考えてるかなんて分からないのだから、分かってるフリをして他人を評価するようなことは避けるべきだと、この本の人達の考え・行動を見て強く思った。

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2024/11/21

下巻は話が気になりだして先へ先へと進めたくなるスピード感でした。 なんで被疑者は嘘をついたのか?上巻ではただただ疑問に思いながら読み進めていき、被疑者の息子・和真が考察することもパズルのピースを照らし合わせながらやっていくかのようでした。それが正しい答えなんだろうかとも。 終...

下巻は話が気になりだして先へ先へと進めたくなるスピード感でした。 なんで被疑者は嘘をついたのか?上巻ではただただ疑問に思いながら読み進めていき、被疑者の息子・和真が考察することもパズルのピースを照らし合わせながらやっていくかのようでした。それが正しい答えなんだろうかとも。 終盤になるにつれ、そうかもしれない・違うかもしれないと思いながら、最後は自分自身も本当の殺人犯は見抜けず意外なところでの犯人だったわけで…。 見抜けなかったと同時に、和真の父・達郎の性格や嘘をついた理由も理解できた。 『罪と罰の問題はとても難しい』 検事が言った言葉は真理。達郎がやってしまったことが本当の罪なのか罰なのか。 これは人の性格も左右される部分でもあり境界線が曖昧な気がする。 ただ「本当にその行動が正しかったことなのか」を深く追求し、真実が見出された時に「本当に救われた」と思う時がくるんだろうなと。 純粋に人間の真理・行動を深く推理することが楽しめた作品でした。

Posted byブクログ

2024/11/20

面白い。読みやすく上下巻一気読み。 殺人事件の加害者の息子と被害者の娘が主人公なのは目新しくもあり、またストーリーそのものはこの作者らしくもある。

Posted byブクログ

2024/11/18

上下巻に渡る物語 少しずつ確実に事件の真実が明らかになり、そして次々に繋がっていくのが爽快で一気に読み進められた。 罪と罰 人生を賭けて守りたかったものは その本性は、

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2024/11/17

加害者と被害者もの。前からありますよね。考えさせられる内容でした。過去に絡んだ殺人系は昔から名作多いもんなぁ。いつも通り読みやすい小説でした。

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2024/11/17

東野圭吾作品は、引き込まれる~~!! 物語の先が気になって気になって、 毎日電車を待つホームでも立ち見で読んでた。 加害者の息子と被害者の娘が 事件の真相を探る物語。 倉木達郎という人間性、 白石健介という人間性を知る家族だからこそ 今回の事件には本当の真実が隠されていると疑...

東野圭吾作品は、引き込まれる~~!! 物語の先が気になって気になって、 毎日電車を待つホームでも立ち見で読んでた。 加害者の息子と被害者の娘が 事件の真相を探る物語。 倉木達郎という人間性、 白石健介という人間性を知る家族だからこそ 今回の事件には本当の真実が隠されていると疑問を抱けたのだと思う。 倉木達郎の長期にわたる生き様には圧倒された。 こんなことまでできる人情を持ち合わせる人間って いるのかな。。。 上下巻に分かれているけど、あっという間に読了。

Posted byブクログ

2024/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

p327「何とも言えない気分です。人間というのは、そこまでできるんでしょうかね」 白鳥とコウモリは手を繋いで同じ空を飛べるのか。 わたしは誰も恨みたくなくて、ただ1人憎いとしたら灰原だ。灰原がもっと早く警察に逮捕されていればこんな悲しくて切ない事件は起きなかったのにとさえ思う。倉木さんは無罪の罪を償いながら生きてきて最後は癌で亡くなる。幸せだったのだろうか。和真という子供がいたことで幸せだった時期もあったことを願いたい。 真犯人が未成年であるが裁きを受けることの出来る年齢であってよかった。

Posted byブクログ

2024/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻のスローペースから一転、下巻のスピード感。 誰かを庇ってるのは序盤からわかりましたが、予想外の人物でした。 とても良かったです。 続編の架空犯も続けて読む予定

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2024/11/06

東野圭吾の作品はもう10年以上読んでて流れはなんとなくわかるし、正直トリックというか事件のオチも薄々分かって、そうだよね、となるのでそういう点ではやっぱり綾辻行人が私は好きなのですが、、 何よりその犯行動機、ハウダニット?ではなく、ワイダニット??の点の描写や構成が素晴らしく、...

東野圭吾の作品はもう10年以上読んでて流れはなんとなくわかるし、正直トリックというか事件のオチも薄々分かって、そうだよね、となるのでそういう点ではやっぱり綾辻行人が私は好きなのですが、、 何よりその犯行動機、ハウダニット?ではなく、ワイダニット??の点の描写や構成が素晴らしく、下巻ラストは涙が止まりませんでした。 電車の中でラスト読んだのは本当に後悔です、、 後半からは自宅等でじっくり読むのがオススメです!

Posted byブクログ

2024/11/05

下巻読了。 やっぱ東野圭吾さんの作品が好きだ!と思いました。 被害者の娘と加害者の息子。相容れないはずの二人にも気持ちは存在する。白鳥とコウモリは一緒に空を飛べるのか。感情が揺さぶられっぱなしの深い上下巻でした。

Posted byブクログ