白鳥とコウモリ(下) の商品レビュー
上下巻読み終わり 比較的早くどんでん返しだろうし、真犯人も判ってしまったけど、さすが東野さん飽きずに読めました 只湾岸まで自分で運転してったって無理ないかと思った 免許持ってないのでよくわからないけど
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事件の真相に迫るスピード感が爽快で一気読み。 上巻のフラグ回収も気持ちいいし、謎解きも嫌なものではなく、面白く読めた。さすが東野圭吾。 遺体で発見された善良な弁護士。男が罪を自供して解決したはずだったが、被害者の娘と加害者の息子は、それぞれの父親の行動に疑問を抱く。 確かに裁...
事件の真相に迫るスピード感が爽快で一気読み。 上巻のフラグ回収も気持ちいいし、謎解きも嫌なものではなく、面白く読めた。さすが東野圭吾。 遺体で発見された善良な弁護士。男が罪を自供して解決したはずだったが、被害者の娘と加害者の息子は、それぞれの父親の行動に疑問を抱く。 確かに裁判では、効率的に進めるために争点を整理する必要があるし、争点以外の部分に間違いがあっても大筋が違わなければ良いとされるのだろう。しかし家族はその違いに葛藤するし、悔しい思いをするのが容易に想像できる。その葛藤が描かれていて興味深かった。
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☆結末が気になりすぎて消化不良のまま読み進めてしまった、このお話の良さを理解しきれてなくて勿体無い ☆誰に共感すべきなんだろうか?
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話がどんでん返しになる展開でした。人を助けようとしたことがその後の周りの人の人生を巻き込むことになっていくという不幸の連鎖について考えさせられました。
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父の死に疑問を持つ美令と父の自供に納得できない和真。事件の蚊帳の外の二人は“父の真実”を調べるため、捜査一課の五代の知恵を借り禁断の逢瀬を重ねる。過去と現在、東京と愛知、健介と達郎を繋ぐものは何か。やがて美令と和真は、ふたり愛知へ向かうが、待ち受けていた真実は―。(e-honより...
父の死に疑問を持つ美令と父の自供に納得できない和真。事件の蚊帳の外の二人は“父の真実”を調べるため、捜査一課の五代の知恵を借り禁断の逢瀬を重ねる。過去と現在、東京と愛知、健介と達郎を繋ぐものは何か。やがて美令と和真は、ふたり愛知へ向かうが、待ち受けていた真実は―。(e-honより)
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※このレビューにはネタバレを含みます
読後感が暗澹たる気持ちになるというのは否めないが、夫々の登場人物の葛藤や苦悩が丁寧に描かれており、どの人物についても、自分がその立場であったら同じ様に考えるかもしれないと思わされた。設定自体は現実には起こりえない様な多くの偶然が重なったものではあるが、構成・表現の緻密さによって、作品が現実味を帯びていると感じた。 容疑者Xの献身の様な雰囲気があるものの、トリックが同作ほど驚く様なものではないため、映画化してもまずまずの評価だろうと感じた。 上質な長編ミステリーで読めて良かったが個人的な嗜好としてはもうちょっとライトな方が良いかな。
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東野さん自身が「今後の目標はこの作品を超えることです」と発言するほどの本作品。かなりのボリュームでしたが、「人情系の東野さん作品」で一度も飽きることなく一気読みでした。 読後感じたのは、「感情がまとまらない」ということでした。「良かった」…のか。いや常識的に考えて「良かった」に...
東野さん自身が「今後の目標はこの作品を超えることです」と発言するほどの本作品。かなりのボリュームでしたが、「人情系の東野さん作品」で一度も飽きることなく一気読みでした。 読後感じたのは、「感情がまとまらない」ということでした。「良かった」…のか。いや常識的に考えて「良かった」に違いない…でも常識、いや正義ってなんだろう。というようにまとまらないのです。 何が正で何が悪なのか。重いテーマをここまで読みやすく、エンターテイメントにもっていけるのは、さすが東野さんだと思いました。 ラスト、個人的には佐久間梓の好感度が一気にあがりました。
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◆きっかけ 緑化委員長が貸してくr ◆面白かったところ 被害者遺族、加害者遺族 どちらも 事件に不信感を抱いて動き出すところ ◆印象的な・・・ 加害者、犯人にとっては 加害者家族が社会から受ける迫害的反応も ひっくるめて 罰になる ってニュアンスの部分が印象的...
◆きっかけ 緑化委員長が貸してくr ◆面白かったところ 被害者遺族、加害者遺族 どちらも 事件に不信感を抱いて動き出すところ ◆印象的な・・・ 加害者、犯人にとっては 加害者家族が社会から受ける迫害的反応も ひっくるめて 罰になる ってニュアンスの部分が印象的だったよ 東野さんは 【手紙】でも 加害者の弟の立場で しんどいところ 書いてたな って 思い出したよ
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面白かった! 被害者と加害者の子供という正反対の立場にある2人が事件に対し同じく疑問を抱き真相究明を目指した末に…という展開がとても新鮮だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ハードカバーの時からあのカバーが気になりつつ、文庫化を待ってやっと読みました。 東野作品は読み易く、結末も早く知りたくて上下巻あっという間に読了。 「白鳥とコウモリ」タイトルの意味を考えながら読み進めるのも楽しかった。 下巻の何気ない会話の中でその意味は回収されるけれど、意味を知ると切なく、大なり小なり誰しもこんな風に思うことはあるのでは…と思ってしまった。 主軸はもちろん東野ミステリ。 序盤で自供した倉木が真犯人ではないと想像できるけれど、じゃあ現代と過去の事件はどう繋がっていくのか、真犯人は誰で動機は…浅羽親娘は幸せを取り戻せるのか…などなどやはり面白い。 最初は刑事の五代と中町が主人公で話しが進んでいくのかと思っていたけれど、そうでもなくて。でもこの中町がなかなか良い。ナイスガイ笑 登場人物それぞれの描写が丁寧で、感情移入し易かった。後半は、倉木の息子、和真と被害者白木の娘の美令が中心で事件を解決していこうとする。 「常識」ではこの2人が協力し合うことは考えられないけれど、ただもっと純粋なところで違う次元で惹かれあい、相棒となるのだろう。 いつの日か「常識」なんて飛び越えて行ければ良いけれど…。 結末はそうかぁ…という気持ちでした。納得はできたけれど、殺人をしている犯人はやはりいる訳で、いないことには出来ないから当たり前だけれども、やっぱり悲しい。 みんな家族を想い、真面目に生きているからこそ。 旅先で偶然清洲橋をバスで通り、おおっ〜とひとり心の中で 和真と美令の初対面のシーンを思い出していました。
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