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白鳥とコウモリ(下) の商品レビュー

4.4

312件のお客様レビュー

  1. 5つ

    146

  2. 4つ

    129

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    3

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2024/04/26

必読と言える名作となった! 罪と罰とは... 単純な言葉ではあるがかなり考えさせられる内容となった。 そして、因果というのは逃れる事が出来ないのだろうか... 上巻では、被告人 倉木の嘘であろう供述をもとに 何が嘘でどこからが本当か全く想像のつかない終わりとなっていた。 下...

必読と言える名作となった! 罪と罰とは... 単純な言葉ではあるがかなり考えさせられる内容となった。 そして、因果というのは逃れる事が出来ないのだろうか... 上巻では、被告人 倉木の嘘であろう供述をもとに 何が嘘でどこからが本当か全く想像のつかない終わりとなっていた。 下巻に入り、警察と被害者の娘 白石美令と加害者の息子 倉木和真の視点から 事件の真相にじっくりと迫っていくことになるが 様々な人間関係、組織的な問題から 絡まり切った糸をあの手この手で解いていく。 結果として僕は最後の回収を終えるまで 被告人 倉木の真意まで読み解く事が出来ず、楽しく読み終える事が出来た。 白鳥とコウモリは色だけでなく 住む世界や環境、何もかもが違うかもしれないが いつか同じ空を一緒に飛んでいたら嬉しく思う。 --------------------- 父の死に疑問を持つ美令と父の自供に納得できない和真。 事件の蚊帳の外の二人は‶父の真実″を調べるため、捜査一課の五代の知恵を借り禁断の逢瀬を重ねる。 過去と現在、東京と愛知、健介と達郎を繋ぐものは何か。 やがて美令と和真は、ふたり愛知へ向かうが、待ち受けていた真実は――。 光と影、昼と夜。果たして彼等は手を繋いで、同じ空を飛べるのか。

Posted byブクログ

2024/04/20
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加害者家族と被害者遺族が力を合わせて真相を求めていく突飛な展開ではあるが、この先どうなっていくのかドキドキしながら読み進めた 倉木達郎が、冤罪の家族を守るためとはいえ、息子の将来を犠牲にする行為は、通常の思考では辿りつかないと思う 和真と美令が一緒になって欲しいと願うが、美令の背負った十字架は重い… 冷たい世間に耐えて、時間が解決するのを待ち、是非とも2人で共に未来を切り拓いてもらいたい

Posted byブクログ

2024/04/19

人は 白鳥にも コウモリにも なりうる 白鳥とコウモリは紙一重で きっと 分かり合えるのだと信じたい

Posted byブクログ

2024/04/19

いよいよ下巻。やっと謎が解かれる!とワクワクしながら読み始めた。前半部分は、ゆっくりとじっくりと、それでいて少しずつ何かが見えてきそうな展開に。被害者家族と加害者家族という本来なら顔をみるのも嫌であろう存在の二人が同じ”目的”に向かって進んでいく、その展開にどんどん引き込まれてい...

いよいよ下巻。やっと謎が解かれる!とワクワクしながら読み始めた。前半部分は、ゆっくりとじっくりと、それでいて少しずつ何かが見えてきそうな展開に。被害者家族と加害者家族という本来なら顔をみるのも嫌であろう存在の二人が同じ”目的”に向かって進んでいく、その展開にどんどん引き込まれていく。そして、後半は真相が気になって気になって(いつものように)一気読み。「なるほど~そうだったのか」すべてが明かされて、これまでの登場人物の絡み合いががスーッとほぐれていくような感覚。さすがの”伏線回収”。東野圭吾の作品は秀逸だ。「罪と罰」そして人が人を思いやる行動には複雑なものがあるのだと考えさせられた。重いテーマを含みつつも最後の終わり方は個人的に好き。

Posted byブクログ

2024/04/19
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上巻が良かっただけに、下巻は物足りなさがあった。どこかで読んだことがある様な…と思ってたら、容疑者Xの献身に通ずるものがあり。感動もなく、へぇーで終わってしまった。個人的に、東野圭吾はやっぱりハマらないんだなと改めて感じた。

Posted byブクログ

2024/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

我慢できずに1日で読了!!! 久々だよ、こんなに楽しくドキドキ・焦れながらページを捲ったのは! ほんとーに楽しかった! 殺人事件で描かれる視点、それぞれが独立して別な場所で進んでいるのに、それがある一点で交差しそうな時の高揚感とか、思いもよらぬ人や形跡が浮上してきた時の後ろめたさとか、憤り勢いづいた人物たちと共に興奮する自身の心臓とかね、そういうものを感じれるのは、本当に久々。 今回もまた、本当にしんどいお話だったし、生々しくいやらしく痛々しい、ほんと嫌なくだりばかりでしたけど、圭吾先生らしく、想像して妄想して巡り巡らせて描き出した結末は、本当に素晴らしかった。 羨ましく、ただただ憧れ恋焦がれるね。 きっと圭吾先生の中では、常に渦巻いている謎、、、人はなぜ罪を犯すのか。それを永遠に探し続けているんであろう、この葛藤が、やっぱり今回も展開されていて、時代に敏感な圭吾先生の、最近の作品に見られる「物語のない犯罪」へ見出そうとするわずかな希望を、やっぱり今回もひしひしと感じた気がして、そんなことに真摯に向き合っている圭吾先生を想像して泣けてくる。 「ただ殺してみたかった」「相手は誰でも良くて死刑になりたかっただけ」絶対数が増えたからなのか頻繁にみられるようになった、そんな切ない事実に、それでも今まで通り、正面から見つめてそこに救いを見出す、そんな圭吾先生の作品が本当に好きです。 ま、何はともあれ、とにかく楽しかった。

Posted byブクログ

2024/04/17

「罪と罰」この言葉が頻繁に心に刻みました。 人はどうして罪を犯すのか、どうして罪をなすりつけるのか、犯罪心理が事細かく描かれていて、 とても考え深い作品でした。 まさかの展開にビックリしました。 逆転という言葉がこれほどまでに強く感じたことはありませんでした。

Posted byブクログ

2024/04/17

とても面白かったです。 いろんな理由が、謎が、明らかになっていくにつれ、とても切なくなった。 特に、白石さんがどのような思いで車を動かしたのか、考えると複雑な気持ちになる。

Posted byブクログ

2024/04/17

東野圭吾さんのファンなので購入。 作品紹介の帯には「まったく新しい東野圭吾作品!」的な煽り文があったけれど、それはちょっと違うんじゃないかなと思った。 作品の雰囲気としては過去作『手紙』、『容疑者Xの献身』に通ずるものがある。だから東野圭吾さんの作品を何作か読んだことがある人な...

東野圭吾さんのファンなので購入。 作品紹介の帯には「まったく新しい東野圭吾作品!」的な煽り文があったけれど、それはちょっと違うんじゃないかなと思った。 作品の雰囲気としては過去作『手紙』、『容疑者Xの献身』に通ずるものがある。だから東野圭吾さんの作品を何作か読んだことがある人なら既視感を抱くのでは。 ここまで否定的なことを書いてしまったが作品のクオリティはとても高く、非常に丁寧な小説だと思った。 タイトルにある「白鳥」と「コウモリ」はそれぞれ「被害者家族」と「加害者家族」が対応しており、とある事件の真相を「白鳥とコウモリ」が協力して解明する、というのが本作のあらすじ。 派手さはないものの緻密に設計されたストーリーは見事で、特によかった点としては、犯人が自供して事件は解決しているにも関わらず、加害者側、被害者側、両サイドの人間が「何かがおかしい」と違和感を抱いて行動をおこす点。家族だからこそわかる違和感、というのが人間的な絆を感じてなかなかによい。 さらに事件の結末もどんでん返しがあってさすが東野圭吾さんといったところ。 が、ガリレオシリーズなどと比較すると華がなく、パンチ力はあまりない作品かなと思った。 というわけで☆3つ。

Posted byブクログ

2024/04/16

下巻ですべての真相が明かされ、読み応えがあり一気に読了しました。全く予想していなかった結末で驚きました。こんなストーリーどうやったら書けるの。

Posted byブクログ