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白鳥とコウモリ(下) 幻冬舎文庫
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白鳥とコウモリ(下) 幻冬舎文庫

東野圭吾(著者)

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白鳥とコウモリ(下) 幻冬舎文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2024/04/03
JAN 9784344433717

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白鳥とコウモリ(下)

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商品レビュー

4.4

428件のお客様レビュー

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2025/11/25

(下)を読む前に、私なりの推理を整理した。とはいえ、邪道の「推理小説セオリーから言えばこうだ」である(^^)。 主な登場人物 ・五代努・中町 事件捜査刑事 ・白石健介 2017年事件被害者 ・福間淳ニ 1984年容疑者のち自殺 ・倉木達郎 2件の殺害事件を自供 ・倉木和真 達郎...

(下)を読む前に、私なりの推理を整理した。とはいえ、邪道の「推理小説セオリーから言えばこうだ」である(^^)。 主な登場人物 ・五代努・中町 事件捜査刑事 ・白石健介 2017年事件被害者 ・福間淳ニ 1984年容疑者のち自殺 ・倉木達郎 2件の殺害事件を自供 ・倉木和真 達郎の息子 ・浅羽洋子 福間淳ニの妻 ・浅羽織恵 福間淳ニの娘 ・白石綾子 白石健介の妻 ・白石美令 白石健介の娘 ・堀部孝弘 倉木達郎の国選弁護士 ・佐久間梓 白石母娘の被害者参加弁護士 このうち、(上)巻で視点描写の「主」が動くのは、五代、倉木和真、白石美令の3人である。本人の心の内が読めたからと言って、必ずしも彼らが真犯人でないとは限らないことは重々承知している。叙述トリックの名作はいくらでもあるからである。しかし、読む限りでは、捜査の刑事である五代は勿論のこと、息子倉木和真の戸惑いは本物であるし、被害者娘の美令も信じて良いように思えた。今のところ美令から見ても母親の綾子に怪しいそぶりはなく、シロと見ていい。2人の弁護士ではあるが、国選の堀部をクロとするためには色々仕掛けなければならず、シロだろう。佐久間梓に怪しいそぶりはないが、突然出てきたので、保留する(^ ^;)。最も怪しいのは、(今の所具体的な怪しい点は一切無いのだけど)「残り」の浅羽母娘である。視点が動くのならば、どうして浅羽母娘にも動かさなかったのか。特に、名前もまだない織恵の別れた夫と息子に、何かあったとすれば、それを助けるために倉木が罪を被った「動機」ならば、充分にあり得る。 と、「邪道の推理」をした時点から(下)を読み始めた。どうなるか( •̀ - •́;)ドキドキ ⸺⸺最後まで読んだ。以下、ネタバレはしないが、もしかしたら「匂わせ」はあるのかもしれない。というわけで、少し間を空けます。 「加害者側と被害者側、立場上は敵同士だが、目的は同じ。ならば手を組もうと思っても不思議じゃない」 「なるほどねえ‥‥といいつつ、やっぱり納得はできないですね。俺には気持ちがわかりません」中町は奴豆腐を口に入れ、首を傾げた。「光と影、昼と夜、まるで白鳥とコウモリが一緒に空を飛ぼうって話だ」(185p) (下)では和真と美令、2人が見事にタッグを組んで真相に近づいて行った。どちらが白鳥とコウモリだったのか、此処では軽々に言えない。私の推理がどうだったのかも軽々に言えない。ただ、終わってみると辛かった。そして(上)巻で出された幾つかの「矛盾」に一切気がつくことなく、「小説セオリー」のみで推理した自分を恥じた。やはり邪道だ、間違っていた。これは私の罪だ。罰はどんな風に受けたらいいのだろう。

Posted by ブクログ

2025/11/23

加害者家族と被害者遺族が交わり事件の真相を究明していくという異色のストーリー。2人の関係性をコウモリと白鳥になぞらえており、最後に立場が逆転する様も秀逸でした。 倉木は誰かを庇うために身代わりになっているのだろうなと思いつつも犯人はまさかの人。その人の犯行動機の希薄さに納得してい...

加害者家族と被害者遺族が交わり事件の真相を究明していくという異色のストーリー。2人の関係性をコウモリと白鳥になぞらえており、最後に立場が逆転する様も秀逸でした。 倉木は誰かを庇うために身代わりになっているのだろうなと思いつつも犯人はまさかの人。その人の犯行動機の希薄さに納得していってなかったけど、最後明かされるまさかの犯行動機に釈然としない感じがありそこだけ少し違和感ありました。全体的には面白くて一気に上下巻読み切ってしまいました。 やっぱり悪いことしたら後で自分、周りの人達に帰ってくるんだなと胸に刻みます。

Posted by ブクログ

2025/11/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新事実 倉木は優しいでは片付けてはいけないのではないか でも同情する 倉木にも白石にも 人を殺めることは悪 この軸がぶれた時に、 たくさんの人の心を巻き込みながら悲劇が起こるのだろう。

Posted by ブクログ