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うたう の商品レビュー

3.7

65件のお客様レビュー

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2024/11/05

うたうこと。 それが母の好きなことで、 私が傷つけてしまったもの。 淡々と進んでいきながらも、コロナ禍などでの苦しい思いが伝わってくる作品。

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2024/10/04

言葉のナイフで母を傷つけてしまったことを後悔 その母が子宮がんで亡くなってしまう 母を傷つけたことを、ずっと後悔しながら音楽を続け大学生でバンドを結成し解散するが 社会人になって母が大好きだったコーラスを始める 言葉のナイフは、一番怖い 言われた方も行った方も傷つく

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2024/09/29

母がわたしを産んだ歳になった。 今、わたしに、湧き出るものがあるー 二十七歳の古井網枝には、晴らすことのできない後悔があった。中学生の頃、地域の合唱団に所属する母に「一緒にうたおうよ」と誘われたものの、撥ねつけてしまったのだ。 母が秘めていた想いも知らに・・・。 大学時代、絹枝は...

母がわたしを産んだ歳になった。 今、わたしに、湧き出るものがあるー 二十七歳の古井網枝には、晴らすことのできない後悔があった。中学生の頃、地域の合唱団に所属する母に「一緒にうたおうよ」と誘われたものの、撥ねつけてしまったのだ。 母が秘めていた想いも知らに・・・。 大学時代、絹枝はバンドを組んでいた。 ギター担当は伊勢航治期。バンド解散後もプロを目指したが芽が出ず、だらしない日々を送っていた。 ベース担当は堀岡知哉。バリバリ働く妻がいるが、自分はバーテンダーとしてアルバイトの身で、音楽への未練も僅かにある。 ドラムス担当は永田正道。大学卒業後、父が越えられなかった資格試験の壁に挑もうとするが・・・。 かつての仲間が、次の一歩を踏み出そうとする物語。 小野寺さんの作品はどれも文章が淡々としていて、大袈裟な形容表現などがなくとても読みやすい。中学時代の絹枝の視点から始まり、大学からのバンド「カニザノビー」のメンバーそれぞれの解散後が描かれる。バンドを解散し、プロを諦めた4人の新しいスタートを描く。大きな出来事はないが、やはり温かい物語。よかった。 東京の駅名や街並みが詳細に描かれていて、暮らしたことのある人はより楽しめるんだろうなあと感じた。

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2024/09/23
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※このレビューにはネタバレを含みます

大学で組んだバンド「カニザノビー」の4人の音楽と人生のお話。どこにでもいるような人々のお話だが、何か好きなもの、大切に想う事がある事で救われたり前を向けたりするんだろうな。ただもう少し盛り上がる、心騒ぐエピソードがあれば良かったかも。全体的にモヤモヤして終わる話の印象でした。

Posted byブクログ

2024/09/11

これまでの「ひと」「まち」シリーズよりは優しい、逆にいうと印象がぼやけた物語。4人別々の物語が進む中で、それぞれの過去が分かってくる、という仕掛けはわかるが、一冊の物語としてはやっぱり印象がぼんやりする。自作に期待します。

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2024/09/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

バンド「カニザノビー」の4人の物語。 何か劇的な展開がある訳ではないけれども、リアル。 東京の駅名や路線、街の雰囲気が事細かに表現されていて、私は都内に住んだことがないから全くピンと来なかったけど、暮らしたことがある人はありありと情景が浮かんできてより物語を近く感じるんじゃないかな。 話に出てきたビリーホリデイやマウンテンを流しながら読み進めていくのもとてもよかった。 バンド解散後、それぞれの道を歩み出した訳だけれども、絹枝がお母さんの姿を追いかけそれと同じことをやるだけでなく、新しい挑戦に向かっていくラストはとても爽やかだった。

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2024/09/01

物語としても面白かったけど、東京23区を中心に首都圏での生活が長かった私は、実名で登場する路線名や駅名等、懐かしくて、懐かしくて。あー、この道私も歩いたじゃん的な。新しい小説の楽しみ方を教えてくれた気がします。

Posted byブクログ

2024/08/21

登場人物みんながみんないい人ではないとは思うんだけど、全員に共感できる! カニザノビー そういう意味!なるほどよ。

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2024/08/19

「まち」「ひと」「いえ」同様の世界。何ら特別な事件や出来事もない、普通の人たちの普通のまちの中で起きている出来事から切り取られた物語。 なのに、その淡々とした描写、自然な会話に引き込まれるというか、吸い寄せられる感じで読み進む事になるのは前3作同様で、いずれも穏やかな読後感に浸れ...

「まち」「ひと」「いえ」同様の世界。何ら特別な事件や出来事もない、普通の人たちの普通のまちの中で起きている出来事から切り取られた物語。 なのに、その淡々とした描写、自然な会話に引き込まれるというか、吸い寄せられる感じで読み進む事になるのは前3作同様で、いずれも穏やかな読後感に浸れ、たまに読みたくなる。 主人公絹枝の属したバンド名「カニザノビー(蟹座のB型から来てる)」をタイトルにした作品もある様なのでそっちも読んでみるか。

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2024/09/13

1章の終わりにちょっと驚き。短編をつなぐ形なので絹枝は最後まででてこないのかなって思ってま した。が、その後の話もつながっていて、キャラクター同士の繋がりがおもしろかったです。夢やぶれた人が、希望を取り戻すところがいい。

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