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ジェンダー・クライム の商品レビュー

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67件のお客様レビュー

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2024/06/07

読みながら 実際のいろんな事件が頭をよぎる。 昔も今も罪の重さと刑の重さが釣り合ってない事件はたくさんある。 自分はその背景を 深堀りして調べるタイプではないので 表面的にしか知り得ないが 掘り下げていくと 罪とは?罰とは?ってなっちゃうのかな まあしかし 最終的に言えるのは...

読みながら 実際のいろんな事件が頭をよぎる。 昔も今も罪の重さと刑の重さが釣り合ってない事件はたくさんある。 自分はその背景を 深堀りして調べるタイプではないので 表面的にしか知り得ないが 掘り下げていくと 罪とは?罰とは?ってなっちゃうのかな まあしかし 最終的に言えるのは 本作でも現実でも 権力者に誠実な人は果たしているのか? ってことですかね。

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2024/05/26

性暴力は魂の殺人と言われるが、実際の殺人に比べたときにその扱いは軽いように思う。そしてそこにはジェンダーという根深いものが横たわっている。ということを気付かされる作品。終始救われなさを感じながら読み進めたが、読後感は思ったよりも悪くない。

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2024/05/24

読書記録39. 一人の男性の遺体 その身体にはある事件のメッセージが残されていた 自分自身に当てはめてみると 親から育てられた子供時代 子供を育てた親としての今 一男一女を育てた読者側の気持ちとして とても痛ましく、辛く悲しみ溢れる読書であった 自分自身、若い女性としての時...

読書記録39. 一人の男性の遺体 その身体にはある事件のメッセージが残されていた 自分自身に当てはめてみると 親から育てられた子供時代 子供を育てた親としての今 一男一女を育てた読者側の気持ちとして とても痛ましく、辛く悲しみ溢れる読書であった 自分自身、若い女性としての時代に当てはめると 想像するだけでも恐ろしい 連鎖を断ち切る難しさ 育てられたようにしか、育てる事が出来ないのか… 男性性、女性性 今の時代だからこそ気づける事 昔なら? ご主人、旦那様と言った言葉は誰も気にする人すらいないはず

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2024/05/16

久しぶりの天童作品。性犯罪がテーマ。相変わらず重々しい様相だが、鞍岡と志波のふたりのキャラクターと関係が心地よいものにしてくれた。

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2024/05/13

鞍岡と志波の関係、佐東夫殺しの結末、進人と竜介。みんな、いろいろな過去がある。 苦しい中にも、最後は清々しい景色で良い作品

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2024/05/12

殺人事件に関わる過去の集団レイプや、並行してDVもあり、読んでいて重く苦しいものでした。鞍岡さんを始め現場で頑張る人達の真摯な人柄が救いでした。

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2024/05/04

男女共同参画の現代においても、特に男性の多い警察組織のなかにあっては、志波警部補のようにニュートラルなジェンダー配慮の視点を持ち続けるのは難しいことなんだろうと思われる。 「旦那様」「奥さん」という総称についても、悩みつつも適当な呼びかけの言葉が見い出せずに使い古されているように...

男女共同参画の現代においても、特に男性の多い警察組織のなかにあっては、志波警部補のようにニュートラルなジェンダー配慮の視点を持ち続けるのは難しいことなんだろうと思われる。 「旦那様」「奥さん」という総称についても、悩みつつも適当な呼びかけの言葉が見い出せずに使い古されているように思う。 一方で、保護されるべき対象は女性という思い込みについては、昨今の芸能界の性被害の問題でも決してそうではない事が認識されつつある。 この作品の刑事達のように、一人一人がこれまでのプライドや固定概念を取り払い、一個の人間として使命を全うするということ、また、個々の問題を全体のものとして捉え、共に考える世の中を作る事が、明るい未来に繋がっていくのだと思う。

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2024/04/28

警察ミステリとしても、社会派小説としても楽しめる作品。 殺人事件を発端として明らかになる集団レイプ事件。殺人と比して軽く扱われる性加害の裏に横たわる性差別の問題を描く。作者の代表作の一つ「永遠の仔」では描ききれなかった思いを、巻末の「謝辞」で作者自らが語る。 「私の主人は私だか...

警察ミステリとしても、社会派小説としても楽しめる作品。 殺人事件を発端として明らかになる集団レイプ事件。殺人と比して軽く扱われる性加害の裏に横たわる性差別の問題を描く。作者の代表作の一つ「永遠の仔」では描ききれなかった思いを、巻末の「謝辞」で作者自らが語る。 「私の主人は私だから、夫のことを『主人』と呼ばないことにした」 何かで目にして琴線に触れ、長きにわたり私自身の中に生き続ける言葉、その原点が天童作品だったのか!と改めて気づいた。 男社会の見本のような主人公鞍岡と、彼とバディを組むことになった若き異端の刑事志波。当初はいちいち鬱陶しかった志波の言動により、次第に変わっていく鞍岡の姿に心が動く。たかが言葉、されど言葉。その影響は小さくない。諦めてはいけないんだと強く思う。 かつてはジェンダーという言葉すらなかった。「表す言葉がないと、実態を知りながらも、人や社会にうまく伝えられない」と作者がいうように、文化や慣習に根差した性別による差別や役割意識、暗黙の了解などに根差した問題が言葉により明らかになりつつあることは大きな一歩なのかもしれない。 ミステリとしては、小さな伏線まで最後に回収されていくところはお見事。そして、鬱陶しかった志波をだんだん好きになり、鞍岡と志波の物語としては最高のクライマックス。二人の続編をまた読みたい! 重いテーマに比してページ数が少なかったのが残念。もう少し長くなったとしても深みを求めたいかなぁ〜。 でも、久々の天童作品でしたが、満足のいく物語でした。

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2024/04/28

先が気になって一日で読み切ってしまった。 私も「主人」「旦那」は苦手ワードです。なんだけど「◯◯さんの旦那さん」って聞こえが良くて、相手の配偶者を敬えてる感じがして、つい使ってしまう。目の前にいる相手への敬意はどうなんだって話。でも「◯◯さんの夫さんはさ〜」って言い慣れてない。難...

先が気になって一日で読み切ってしまった。 私も「主人」「旦那」は苦手ワードです。なんだけど「◯◯さんの旦那さん」って聞こえが良くて、相手の配偶者を敬えてる感じがして、つい使ってしまう。目の前にいる相手への敬意はどうなんだって話。でも「◯◯さんの夫さんはさ〜」って言い慣れてない。難しい。使う言葉はその人や周囲の価値に影響を与えるけど、言葉だけが当人の人間性を表するわけではない気もする。もっとバイアスがなくて言いやすい日本語があればいいのに

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2024/04/28

天童さんの最新作なので是非と思い手にしました。刑事物の専門用語と人物の名前がなかなか記憶にとどまらず、ギブアップしようかと何度も思いました。 最終章で全部がつながり、腑に落ちました。???のまま自己嫌悪にならずほっとしています。 もちろんジェンダーの問題提起は考えさせられましたが...

天童さんの最新作なので是非と思い手にしました。刑事物の専門用語と人物の名前がなかなか記憶にとどまらず、ギブアップしようかと何度も思いました。 最終章で全部がつながり、腑に落ちました。???のまま自己嫌悪にならずほっとしています。 もちろんジェンダーの問題提起は考えさせられましたが、一人一人の人物が立ち上がってこないので読み進めるのが辛かった気がします。 想像力が足らなくなったのは私のせいかもしれませんが…

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