ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 の商品レビュー
加賀さんとも、ガリレオとも違う、謎?のおじさんが事件を解決します。 「東野さんの作品を読み込んでいるとだんだん途中で犯人が分かるようになる」と知人は言いますが、私は今回も最後まで犯人が分からず翻弄され、楽しめました。
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とてもおもしろかった。武史の推理力、言葉のチョイス、頭の回転の速さ全てに圧倒されました。続編読みたいです!
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ある日、真世の父親(英一)が家で倒れているのを発見され死亡が確認されたと、警察から真世のもとに連絡がきた。真世は悲しみに暮れていたが、英一の弟である武史とともに事件の真相解明に尽力することを決めた。米国でマジシャンをしていたという特異な経歴をもつ武史に振り回されながらも、2人は段々と真相に近づいていくーー。 ----- タイトルにある「ブラック・ショーマン」が今回の重要人物なのだろうと思っていたが、読む中でそれが元マジシャンである武史のことを指しているのだと気づいた。マジシャンとは、お客を楽しませるために、手先の器用さや相手を欺くための力(?)が必要不可欠であると思う。この話の中では、武史がそういった能力を駆使して事件の解明を進めていくシーンが多くあった。マジシャンだった人が事件解決に挑む話は初めてで、とても新鮮に感じられた。話の中で武史が種明かしをしない部分もあるので、読後「あれはどういうことだったんだ?」と疑問に思うところもあるが、マジックは種明かしをしないところも魅力の1つであると思うため、あえてトリックを明かさないようにしているのかなと感じた。 結局私は最後まで真相に気づけなかったが、武史の行動や発言の意味を考えながら楽しく読み進められた。
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ストーリー自体、ノワールさは控えめだが真面目な真世に対してトリッキーでワイルドな武史がいいコンビで読みやすい。コロナも今となっては少し昔のような感覚でそんな時もあったなと。続編が出てるとのことで読む予定。道中★2でラストで★3
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面白かった!叔父さんの推理力に脱帽。 結婚を控えた神尾真世に「父が殺害された」と警察から連絡が入った。真世は仕事と結婚準備を抱えたまま、寂れた故郷へ降り立つ。そこは人が滅多に訪れない小さな観光地で、ようやく射した希望の光すら新型コロナウイルスの蔓延により奪われた町だった。殺害現場となった実家に赴くと、警察官ではない、謎の人物が入り込んでいて――。真っ当ではない手段も厭わない、破天荒な”黒い魔術師”が犯人と警察に挑む!
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こちらも東野圭吾らしいストーリー。 登場人物が一方的な悪人でも善人でもなく、1人しか殺されていないにも関わらず、スピード感のあるストーリーがとても楽しい。
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コロナ禍のお話。 続きが気になってスラスラ読めた。 出てくる登場人物がみんな怪しく感じて、犯人予想は楽しかった。 先生に正直に言えば良かったのにね。 自分の地位を守るためには犯罪をも厭わなくなってしまうということか。 それにしても犯人が犯人だけに、町おこしはますます難しくなってしまったのでは。 まるみやの女将さんが言っていたように、幻ラビ以外の町のいいところで盛り上げていくしかないか。 とか、今後のことまで勝手に想像してしまう。 情景が目に浮かぶような巧みな描写の東野作品だからこそ! 真世と健太はどうなるの〜?! 最後が気になるところで終わってしまった。 続編は短編のようだけど、読んでみたい。
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読みやすく没頭してスイスイ読める。期待感が大きすぎたか、ミステリーの爽快感は少なめ。キャラは好きなのでシリーズ化に期待。
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もうすぐ結婚する娘の父親が殺されて 実家に戻り、元マジシャンの叔父と共に犯人探しをするお話。 登場人物の心情をじっくり味わうことよりもトリックや犯人探しメイン。 コロナ禍の状況もうまく絡めて話は進んでいく。 『クスノキの番人』のようなハートフルな物語が好きな人だと戸惑うかもしれない。 語り手が主人公のみで叔父の語りがあれば心情移入出来るかもしれないが盗聴や盗撮、上から目線なので探偵役として好きになれなかった。
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文章がうまく読みやすいし、ストーリー展開もさすが。ただ、推理小説としての緻密さや意外さは、それほどない。
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