地雷グリコ の商品レビュー

青崎有吾(著者)

2024/04/12

某ラジオで面白いと紹介されていて初めて読んだ青崎有吾氏の作品。
グリコ、坊主めくり、じゃんけん、だるまさんが転んだ、ポーカーという誰もが知っている遊びに独自のルールを追加して繰り広げられる頭脳戦。久々にこんなにワクワクしながら本を読んだ！展開が分かっててももう一度読みたくなる。
…というか、正直自分の弱い頭ではゲームの展開に全てついていけているわけではないので、何度でも楽しめそう（笑）

相手の普段の生活から読み取れる性格を踏まえたゲーム運びが凄すぎて、読了後しばらくは、会う人会う人に対してこの人はあのゲームをどう進めるタイプだろう…とか考えてしまった。

そして女子高生特有の、絶妙な人間関係の描写もうまくて、作者に対して女子高生として生きたことある？と言いたくなってしまった。この年代の女の子って、全然タイプが違う子と仲良くなることがややあって不思議だけど、なんかいいよね。

真兎と椚先輩との関係性も好きすぎるので、裏染天馬シリーズのように射守矢真兎シリーズとして続くことに期待。続いていったらそのうち映像化しそう。

2024/03/20

カイジやライヤーゲームなどが好きな人におすすめ。
何より犠牲が出ないのがいいですね。
平和！素晴らしい！

グリコやじゃんけんなど誰もが慣れ親しんだ遊びが簡単な追加ルールによって巧妙な駆け引きが必要となる。

頭脳戦楽しい！！

2024/03/19

カイジのようなオリジナルゲームで戦い、相手の思考を読み合う作品が大好きで、今作も同様にとても面白かった。

特に、本作ではグリコやだるまさんがころんだ、じゃんけんなど、誰もが馴染みのあるゲームをアレンジしたものばかりで、ルールの追加によりこれほど面白くなるのかと作者の発想に感激した。

予想していたオチが当たったものもあったが、それでもそこに至るまでの過程を楽しめた。プレーヤーである射守矢真兎のキャラクター（緩くダラっとしているのに勝負事では抜群の観察力、読みを発揮する）も良く、文句なしの⭐︎5。

借りて読みましたが買おうと思います。是非とも続編もお願いします。

2024/03/17

こういう知能を駆使して挑むゲームと言えば、ライアーゲームや賭ケグルイ等既に面白い作品がいっぱいあるのだが、本作も例に漏れず面白かった。

ゆるっとした感じの女子高生の射守矢真兎が、追い込まれたと思いきや華麗に大逆転する。
どれも(そんなのアリ？)と思うような手段で真兎は勝つのだが、ルール上全く問題ない。その上彼女はいつも入念にルールを確認しているので、誰も文句は言えない。

心理戦、頭脳戦と聞いただけで自分では絶対に参加したくない（自信がない）が、真兎だと安心して見ていられる。とは言え、真兎の考えを悉く見破ってくる最強の敵との対戦は少しヒヤヒヤするが。
どのゲームも良かったが、一番好きだと思ったゲームは「自由律じゃんけん」。通常のじゃんけんに互いに１手ずつ自由な型を追加するというゲーム。対戦相手が考案した型の効果は分からないので、いかに相手の出してくる手を予測できるかが重要になってくる。
これはうまく相手を引っ掛けたなと感服してしまった。違和感が無さすぎる。そして、審判の能力も高くないと真兎の勝利はほぼ難しかっただろうが、審判が「気づいているか」を試す度胸も凄かった。

短時間で相手の手を読み、自分の勝利を組み立てるその能力は見事。お金に執着がなく、友達のために大きな賭けに出たところも格好良かった。

2024/03/17

めちゃめちゃ面白かったです！少し捻られたゲームのルールとそれの裏をかいていく真兎。鉱田ちゃんとのやり取りもめちゃくちゃ好きです…！
ゲームの緊迫している雰囲気から鉱田ちゃんが混ざり、一気に女子高生している三人になるのがほんとに好きです。登場してくる人物全員が面白くて、頬白高の皆さんや、星越高の皆さんの話などもっと読んでみたいと思いました。続編がでたら是非読みたいです！

2024/03/23

面白かったです。評判通りとても楽しく一気読みでした。身近な遊び・ゲームに独自ルールを足して対決を繰り広げるといういわゆる頭脳バトル小説です。わかりやすく説明がされていますので、よくこの手の作品にある置いてきぼり感もなかったかなと。。ここ最近、二十年、三十年前に刊行された小説を読むことが多かったので、こういったリアルタイム且つ高校生の対決モノ小説に新鮮さを感じつつ、ただ、作品で扱われるゲーム自体はだるまさんが転んだやグリコ、神経衰弱といった昔ながらの遊びだったりして、様々な世代が楽しめるよう上手く出来てるなと感じました。ゲーム自体の真っ向勝負というか、前提条件に対してまたはそのルールに対して如何に穴を見つけるか、裏をかくか、という点が重要になってるので、その辺りは読者の賛否が若干分かれる部分かなと。私個人的には、よく考えて作るなー！と感心しましたし、とても楽しめました。あと実は塗辺最強説！？

2024/03/15

言葉を選ばずに言うなら、｢面白すぎて、やべぇ｣
読み終わるのがもったいなくてチビチビ併読してたけど、自由律ジャンケンからは併読は無理だ！と一気読み。

ゲームにおいてルールは絶対。しかし裏を返せばルールさえ守れば何をやっても勝てばいい。発想と想像、そして重箱の隅をつつくようなルールの解釈をできる人が勝つ。思考が固くて勉強ができるだけじゃ勝てないのがいいなぁ。

ヒリヒリする勝負だけど結果はどうあれ心身に傷みはなくて爽やかな風を感じるところに高校生が主役だったなと思い出す。

いやー、いい本でした！

2024/03/15

とても面白かった。
誰もが知っているジャンケンやだるまさんがころんだに少しルールを足すことで、ここまで独創性や戦略性が増すとは。
ルール説明の後に、自分なりに必勝法を考えるが、それの遥か上をいく勝ち方に痺れました。
登場人物もみな個性的で魅力的。

2024/03/13

グリコ、坊主めくり、じゃんけん、だるまさんがころんだ、ポーカーにちょっとしたルールを加え、想像を越えたゲーム合戦を繰り広げるおはなし。頭がグルングルン活性化します。
主人公の友人、射守矢真兎(いもりやまと)は勝負ごとに強い女子高生。友人の鉱田はいつも一緒にいて、物語は彼女目線で語られる。対戦相手はいつも凄く強いので、負けそうになるのだが、あっと驚く展開ばかり。そしてついに真兎がこだわっている過去の何かが明かされて行く。
こういう話は難しすぎてつまらなくなるか、単純すぎてたいしたことないとなりそうなのに、程よく分かりやすく粗筋も面白く、とても良かったです。
大人はほとんど出てこないから、エログロありません。あっ、お金を稼ぐ話の時に怪しい仕事しようとしたけど。でも内容がかなり難しいので、小学校には向かないかな。中学校から。賢い小学生である程度読める児童個人にはオススメです。

2024/03/11

表紙とタイトルにつられて手に取った1冊。

予想を上回る大逆転劇に何度も脱帽しました。

まさか慣れ親しんだゲームからこんなに面白い話を作れるなんて本当にすごいと思いました。

ハラハラドキドキのゲーム展開を読むならこの本をおすすめします。