リカバリー・カバヒコ の商品レビュー
すらすらーと読むことができました。何気に初めての作家様でした。 皆がカバヒコに力をもらって前向きになるところが爽やかな気持ちになれます。 いちばんのお気に入りは「ちはるの耳」です。
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今回も最高でしたー❣️ カバヒコに触れると治したいところが回復する、リカバリーカバヒコ、カバだけに… カバヒコを通してたくさんの人間模様が垣間見える。カバヒコの前なら自分の本音も言える。 どの短編もめちゃ好き!! 青山美智子さんの小説は出てくる登場人物がみんな素敵!そしてみんな素直。 年齢関係なく意固地になることもあるけどもっと素直に前向きにならなくちゃと思えた。 そして何より考えさせられるグッとフレーズが多い。 『褒められたくてがんばるって、それもわるいことじゃないけどな。それだけを目標にしてると、褒められなかった時に挫けちゃうだろ。』 『だから父さんはただ愛するんだ、それだけ』 『不安っていうのも立派な想像力』 『まずはやってみるっていう、それだけ。もしかしたら楽しいかもしれないし、やっぱりすごくつらいだけかもしれないし、でもそれってやらないとわからないじゃん』 なんか忘れかけたものを思いださせてくれたり、読みながら自分の事も振り返れた。 青山ワールドにどっぷり浸かれました。 カバヒコに会いたい!
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文藝春秋による、ウェブでの青山美智子さんへのインタビューがとても良い記事でした。 ひとつひとつは、ありふれたトピックかもしれないけれど、適切な距離をとりながら、寄り添うことの大切さを実感。 ----- 星5つは、50年後も読み継がれるべき本。 星4つは、目から鱗!良書。 星...
文藝春秋による、ウェブでの青山美智子さんへのインタビューがとても良い記事でした。 ひとつひとつは、ありふれたトピックかもしれないけれど、適切な距離をとりながら、寄り添うことの大切さを実感。 ----- 星5つは、50年後も読み継がれるべき本。 星4つは、目から鱗!良書。 星3つは、私の期待する内容ではなかったけれども、良いことが書かれていて好きな人は多そう。
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日の出公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには自分の治したいところと同じところに触れると回復するという伝説があり… 短編集で、成績不振の高校生、ママ友との関係に悩む主婦、ストレスによる体調不良で休職中の女性、駅伝に出たくなくて怪我をしたと嘘ついた小学生、母親と関係に悩む雑誌編集者...
日の出公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには自分の治したいところと同じところに触れると回復するという伝説があり… 短編集で、成績不振の高校生、ママ友との関係に悩む主婦、ストレスによる体調不良で休職中の女性、駅伝に出たくなくて怪我をしたと嘘ついた小学生、母親と関係に悩む雑誌編集者…の話。ちょっとずつリンクしてるので、読みながら「あれ?この人…」とペラペラと前のページに戻って確認しながら読みました。こういうのが好きなので楽しかった。いいなぁ、カバヒコ…私も会いたい!
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公園の古びたカバの遊具、カバヒコ。カバヒコに触れると、治したいところが回復するという。新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒルに住まう人々は、それぞれの悩みをカバヒコに打ち明け…。『小説宝石』掲載を書籍化。 私だったら何を打ち明けるだろう。
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「カバヒコにはね、自分の体の治したいところと同じ部分を触ると回復するっていう伝説があるのよ」 「人呼んで、リカバリー・カバヒコ」「………カバだけに」 この『都市伝説』で繋がっていく人々。 生きづらい現代社会、病は気から、ということで。
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「お探し物は図書室までも」大好きだったけど こちらも青山さんの中で 大好きな本になりました。 ちょっと傷んでる心に沁みていく 優しい文章。 優しいカバヒコ。 幅広い年代の人が共感できやすいような 連作短編集。 中学校の国語の教科書に 載ってもいいなと思うような話も多かったです。 ...
「お探し物は図書室までも」大好きだったけど こちらも青山さんの中で 大好きな本になりました。 ちょっと傷んでる心に沁みていく 優しい文章。 優しいカバヒコ。 幅広い年代の人が共感できやすいような 連作短編集。 中学校の国語の教科書に 載ってもいいなと思うような話も多かったです。 子どもたちに読ませたい。 「誰かに勝ちたいんじゃなくて、自分が頑張りたかっただけ」 「ずっと同じじゃなくて少しずつ手を加えて前よりももっといいものにする」 ハッとする名言も多くて、自分自身を振り返るいい時間になりました。 本棚に置いておきたい一冊です。
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今回もあったかくなるお話でした。いやーよかったな。正直な思いを、言葉にすることが大事だなと思いました。 ―一緒に年を重ねてきた心強い相棒。これからも、きっとずっとだ。
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人が死ぬ話(殺人事件とかミステリーとか)ばかり読んでいた私が、昨年あたりから変化して来たのは間違いなく青山美智子さんの影響である。 この本もとても良かった。 1話ずつ読んだのだが、ひとつめをカフェで読んでしまったことをちょっと後悔した。 歳のせいか涙腺が緩くなり、思いっきり涙を流しながら読んだ。いやー、恥ずかしかった。 日の出公園にはカバのアニマルライドがある。 くすんだオレンジ色だが、あちこち塗料が剥げている。目の黒い部分も少し剥げているので、涙目になっているようだ。 このカバには名前があり、触ったところをリカバリーしてくれるという伝説があるらしい。 登場人物たちも初めは半信半疑だったが、本当にだんだん良くなっていくのが不思議だ。 人間は誰しも人知れず悩みを抱えているものだが、このカバと出会ったことで、みんな自分と向き合うようになっていく。 時間は巻き戻らないし、人の気持ちは変えられない。変えることが出来るのは自分のことだけだ。 さぁ、話してください、本当の気持ちを。 みんなの心の中にいる公園のカバヒコに…。
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いろんな心のリカバリー。褒めてもらう為に頑張ると褒められない時苦しくなるからただ愛すんだ。必要なことを話す。人の不幸を考えずに幸福を祈ること。人は見たいものだけ見ている。どの章にもメッセージ性があり良かった
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