リカバリー・カバヒコ の商品レビュー
青山さん作品の中でも上位に入るお気に入りになりました! それぞれのお話でほろっと涙が溢れるポイントがあって、「涙が出る感動」という意味ではこれが一番。 (「胸がいっぱいになる感動」という意味では『赤と青とエスキース』) 現代に生きる私たちは特にリカバリーが必要なはずなのに、なぜか...
青山さん作品の中でも上位に入るお気に入りになりました! それぞれのお話でほろっと涙が溢れるポイントがあって、「涙が出る感動」という意味ではこれが一番。 (「胸がいっぱいになる感動」という意味では『赤と青とエスキース』) 現代に生きる私たちは特にリカバリーが必要なはずなのに、なぜかそれを見過ごしたまま頑張り続けようとしちゃう。 たまには自分と向き合う時間をとったら?、ゆっくりでいいんだよ、と教えてくれる本です。
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この物語に登場する誰とも、年齢、背景、みんな違うはずなのに、なぜか自分と重ねて読んでしまう。登場人物たちとともに落ち込み、登場人物たちとともにカバヒコに励まされてた、不思議な読後感♫ヨカッタです
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カバヒコの癒し効果がすごい。 登場するたびにカバーの絵を見ながら読んだ。 リカバリー・カバヒコ。愛おしすぎる。 カバヒコに触れることで自分の心と向き合うことができる。自分を見つめ直す時間をくれるってことかな。 こういうちょっとしたきっかけってすごく大事。 紗羽のバッジ、スグルく...
カバヒコの癒し効果がすごい。 登場するたびにカバーの絵を見ながら読んだ。 リカバリー・カバヒコ。愛おしすぎる。 カバヒコに触れることで自分の心と向き合うことができる。自分を見つめ直す時間をくれるってことかな。 こういうちょっとしたきっかけってすごく大事。 紗羽のバッジ、スグルくん、愛情深い都市伝説。 それぞれの章にグッとくるエピソードがあり、 私にとってはこの本自体がカバヒコだった。 読んで良かった。とっても癒されました。 前を向けるようになった登場人物たちのこれからを応援したい。
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青山先生の本はいつもとても安心して手に取れます。 今回の作品はタイトルの通り、癒されたい、リカバリーされたい時におすすめ。 自分自身と地続きのような当たり前の日常、誰もが一度は感じたことがあるような身近な悩み…それがほわっと癒されていく過程に、気持ちが軽くなります。 そして連作...
青山先生の本はいつもとても安心して手に取れます。 今回の作品はタイトルの通り、癒されたい、リカバリーされたい時におすすめ。 自分自身と地続きのような当たり前の日常、誰もが一度は感じたことがあるような身近な悩み…それがほわっと癒されていく過程に、気持ちが軽くなります。 そして連作短編にありがちな派手などんでん返しではないのに、「そういうことなのね!」と驚かされる仕掛け。 次回の青山ワールドも楽しみです♪
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友人に勧められ読みました。 懐かしい誰しも知ってるような場所、記憶。 高学年になる子供にも読ませたい作品。 一つ一つのお話が程よい爽快感。 毎日を大切にしていけるような気持ちにさせてくれる作家さん。 正直に生きていこうと思わせる。
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青山美智子さんの作品は、 ほんわかしたイメージの中にも 時に鋭い言葉が出てきてハッとさせられます。 カバヒコはあくまで象徴的なもので 作中の登場人物は自分との対話の中に 答えを見つけていきます。 一つ一つの話は短いですが、 その分ぎゅっと詰まってて面白かったです! 自分は「勇哉...
青山美智子さんの作品は、 ほんわかしたイメージの中にも 時に鋭い言葉が出てきてハッとさせられます。 カバヒコはあくまで象徴的なもので 作中の登場人物は自分との対話の中に 答えを見つけていきます。 一つ一つの話は短いですが、 その分ぎゅっと詰まってて面白かったです! 自分は「勇哉の足」というお話が好きでした。
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色々な新刊書紹介コーナーで取り上げられていて、最近の本屋大賞にも常連になった著者の本作に興味がありました。 悩める登場人物は世代も性別も色々ですが、目次を見て分かると通り、カバのアニマルライド、人呼んで”リカバリー・カバヒコ”に悩みを打ち明ける悩みは、実は体と心が密接に繋がって...
色々な新刊書紹介コーナーで取り上げられていて、最近の本屋大賞にも常連になった著者の本作に興味がありました。 悩める登場人物は世代も性別も色々ですが、目次を見て分かると通り、カバのアニマルライド、人呼んで”リカバリー・カバヒコ”に悩みを打ち明ける悩みは、実は体と心が密接に繋がっていることがわかります。 彼らの悩みは現代において数多くの人が経験しているであろう悩みで、深刻ではありますが、決して解決できないものではないと著者は信じているように感じます。そこに以前読んだ著者の作品同様、人間の温かい部分に光を当て、読む者にホッとした安堵感を与えてくれます。きっとそこが魅力なのだと思います。 決して簡単ではない悩みもきっと多く存在するとは思います。けれど誰か(人間以外でも)打ち明けるという行為で、少しでも前向きになれるのであれば、その存在を大切にしたいものですね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
新築マンション、アドヴァンス・ヒルの住人たちが、小さな日の出公園のカバの遊具から、チカラをもらってリカバリーしていく、5つの物語。 リカバリー・カバヒコ。 カバだけに。 これは、カズヒコを励ますために、お母さん(サンライズクリーニング店主)が作ったお話しだったのね。40年ぐらい前に。でも今や町内の伝説。 傷ついて、後悔して、悩んでるときって、自分でどうしたらいいかわからなくて、焦って、いら立って、苦しくて、誰か助けて!って思うのに、その「誰か」が見つからなくて。。。。 カバヒコは魔法は使えない。そこに立ってるだけ。 でも、公園に行けば必ずいる。いてくれる。 予定を合わせたり、タイミングをはかったり、 言葉を選んだり、時間を気にしたり、しなくていい。そこに行けば必ず会える。 なんか、そういうのって、すごい安心感だなあ。 にいっと笑った顔で、塗装がはげて涙目みたいな目。泣き笑いみたい。 何も説明しなくても、わかってくれてるかのようで。。。どんなことでも笑ったりバカにしたりせずに、聞いてくれてるかのようで。。。 カバヒコをなでながら、自分で気づいていく。 凝り固まった心がほぐれていく。 周りをちゃんと見渡せるようになる。 思い込みや誤解で遠ざけていた大切な人。 しがみつく必要なんてなかった人。 若さとか、年寄りとか、気にしてたのは自分だったこと。 足が痛くなった理由。心と体はつながってること。 自分が気づかなかっただけなんだ、ってこと。 解決策は、自分ですでに持ってたんだってこと。 すてきな友達は、身近にいたんだってこと。 ひとりになって、落ち着いて、ホッと出来る場所って、大切なんだなあって思う。 居心地いいカフェだったり、公園のカバだったり。 そんな居場所が欲しくて、たぶんみんながさがしてるんだよなって思う。 予想どおりの、優しい本でした。 私としては、「ちはるの耳」が1番好きかな。 私も耳が詰まるし、内容もとても身近。 登場人物としては「紗羽の口」の絹川さんがいいな。必要なことをちゃんと伝えられる人。
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読者を裏切らない青山さんからのリカバリーヒント集。頑張ることがすべてではなく、やっぱりできることからやってみる。ネガティブを掘り下げすぎないとか、実生活でそうですよねぇと思うところだらけでした。 そして相変わらず違う章に出てきた主人公たちが元気に動いてる姿がチラ見するのがほんと幸...
読者を裏切らない青山さんからのリカバリーヒント集。頑張ることがすべてではなく、やっぱりできることからやってみる。ネガティブを掘り下げすぎないとか、実生活でそうですよねぇと思うところだらけでした。 そして相変わらず違う章に出てきた主人公たちが元気に動いてる姿がチラ見するのがほんと幸せな気持ちにしてくれました。 ありがとう青山さん #青山美智子
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青山美智子さんの文章は読みやすくかつ、優しい 三話、女性は経験あるんじゃないかなって思ってしまった(男性もあるかも) 一つ一つが繋がっていく短編集は、最後の章がとっておき リカバリーして、経験と記憶を持って、新しい自分になろう 経験と記憶は、悪いものではないはず 私の中にも...
青山美智子さんの文章は読みやすくかつ、優しい 三話、女性は経験あるんじゃないかなって思ってしまった(男性もあるかも) 一つ一つが繋がっていく短編集は、最後の章がとっておき リカバリーして、経験と記憶を持って、新しい自分になろう 経験と記憶は、悪いものではないはず 私の中にも、私の側にも、きっとカバヒコはいるような、そんな気がする
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