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リカバリー・カバヒコ の商品レビュー

4.1

623件のお客様レビュー

  1. 5つ

    219

  2. 4つ

    253

  3. 3つ

    112

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    2

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2024/09/18

青山さんの作品は、本作で5作品目です。 個人的に、連作短編集といえば青山さんという考えが定着しています。本作も、心がじんわりと温かくなるお話でした。 人はそれぞれ自分のみたいように物事を捉えている。それが、本当にそうなのか?という疑いを自分に向けてみることが大切だなと 改めて感じ...

青山さんの作品は、本作で5作品目です。 個人的に、連作短編集といえば青山さんという考えが定着しています。本作も、心がじんわりと温かくなるお話でした。 人はそれぞれ自分のみたいように物事を捉えている。それが、本当にそうなのか?という疑いを自分に向けてみることが大切だなと 改めて感じました。

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2024/09/18

ほっこりしました。 みんなそれぞれに悩みを抱えている。 カバヒコには不思議とありのままの自分の気持ちを話すことができる。 そして、カバヒコに話したり、カバヒコを撫でたりすることで、前を向いて歩き出せる。 リカバリーしたあとも、カバヒコを大切に思い、公園へ通い続ける人々がいること...

ほっこりしました。 みんなそれぞれに悩みを抱えている。 カバヒコには不思議とありのままの自分の気持ちを話すことができる。 そして、カバヒコに話したり、カバヒコを撫でたりすることで、前を向いて歩き出せる。 リカバリーしたあとも、カバヒコを大切に思い、公園へ通い続ける人々がいることも、いいなぁと思いました。 そしてカバヒコを通して、悩める人と、前を向いて歩き始めた人が出会い、言葉を交わしていく。 カバヒコのおかげで心がリカバリーされていく。 カバだけに…。 同作家の青山美智子さんの作品である「猫のお告げは木の下で」に似た雰囲気の作品です。 どちらも読み終えたあおとに、心がほっこりと温まります。 素敵なお話との出会いに感謝します。 ありがとうございます。

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2024/09/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

オーディブルにて。 不思議な力を持つ遊具、リカバリー・カバヒコと色々な人の物語。 連作短編集といった形で、読んで温かくなる話。

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2024/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「変わりゆく状況を受け入れて適応してゆく。そういう形のリカバリーもある」 『月の立つ林で』の月と同じ。カバヒコは何をしてくれるわけでもなく、ただそこにある。でもそれに相対するとき、人は知らず知らず自分と向き合い、何らかの答えを導き出し、なんとなくいい着地点を見つけ出す。自分にとってのカバヒコは、読書かな。 最後の『和彦の目』には、最近フィジカルな変化にメンタルがついていけないことがよくあって、 身につまされる思いがした。変わりゆく状況を受け入れて適応してゆく…大事。

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2024/09/16

優しい。 身近な繋がりの連鎖もありながら、年代別の悩みをカバヒコが優しく受けとめてくれる。誰もが心のどこかにカバヒコを持っていて、読了後は私も自分のカバヒコを考えました。 登場してくる優しく素敵な人でさえ、悩みや葛藤があり人間ならではの感情や喜びを改めて感じることができました。

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2024/09/14

5つの章によって成り立っている。アドバンスヒルというマンションに住む人々の話。公園のカバの置物とそのカバにリカバリーカバヒコの名付けたクリーニング店のおばあちゃんによって5章が繋がっている。みんなに優しくみんなの心を軽くするおばあちゃんとカバヒコ。そんな優しいおばあちゃんにも強が...

5つの章によって成り立っている。アドバンスヒルというマンションに住む人々の話。公園のカバの置物とそのカバにリカバリーカバヒコの名付けたクリーニング店のおばあちゃんによって5章が繋がっている。みんなに優しくみんなの心を軽くするおばあちゃんとカバヒコ。そんな優しいおばあちゃんにも強がりたいところはある。読んでいてホッと心が軽くなる話ばかりだった。みんな一歩踏み出してえらい!!!

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2024/09/14

ぼくがぼくを決めていく。 日の出公園には、自分の体の治したい部分と同じところを触ると回復する、と言われているカバのアニマルライドがある。その名も「リカバリー・カバヒコ」。 カバヒコが魔法を使って、みんなを治していくような、ファンタジーではない。カバヒコは動かないし、何もしない...

ぼくがぼくを決めていく。 日の出公園には、自分の体の治したい部分と同じところを触ると回復する、と言われているカバのアニマルライドがある。その名も「リカバリー・カバヒコ」。 カバヒコが魔法を使って、みんなを治していくような、ファンタジーではない。カバヒコは動かないし、何もしない。 人は本来、挫折や困難を乗り越える力を持っている。リカバリー・カバヒコの伝説を信じて、カバヒコに触れる。それが、挫折や困難を乗り越えるきっかけになる。 日の出公園の近くに建てられた、新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒルに引越してきた住人たちが主人公。 中学では優等生だったのに、 進学校で落ちこぼれ始める高校生。 幼稚園のママ友とうまくいかない、 優秀なショップ店員だった一児の母。 仕事に自信がなくなり不安ばかりが募る、 休職中のウェディングプランナー。 駅伝が嫌で足が痛いと嘘をついたら、 本当に足が痛くなってしまった小学生。 親子関係を修復するために戻ってきた、 老眼の編集長。 発想の転換だったり、新たな人との出会いが良い方向へ導いてくれる。自分を信じて、自分のやりたいように、自由にやる。 「不安は立派な想像力」って、クリーニング屋のおばあちゃん、いいこと言う。 第5話が、よかった。 すべてが最終話に集約されていた。 優しい、前向きになれる物語でした。

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2024/09/13

不思議な力を持つ古ぼけたアニマルライド。自分の体の治したい部分と同じところを触ると回復するという不思議なカバの伝説。彼の名前は、リカバリー・カバヒコ。リカバリー?、、、、、カバだけに。公園のカバヒコと出会った人達が成長していく物語。 やっぱり青山美智子さんの本は大好きです。読ん...

不思議な力を持つ古ぼけたアニマルライド。自分の体の治したい部分と同じところを触ると回復するという不思議なカバの伝説。彼の名前は、リカバリー・カバヒコ。リカバリー?、、、、、カバだけに。公園のカバヒコと出会った人達が成長していく物語。 やっぱり青山美智子さんの本は大好きです。読んでると胸が温かい気持ちになり、カバヒコに会いたーーーいって思いました。落ち込んだ気持ちから立ち直るキッカケは人それぞれで、家族、友人、誰かからの言葉だったり、小さなふとした出来事だったり。そんな出会いから気付いた事を大切にしていきたいな。

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2024/09/11

ちょっと前までは普通に出来ていたことが、ある日を境にうまく出来なくなっていることに気づくことがある。 例えば指先を怪我すると、本を読んだり、食器を洗ったり、財布から小銭を取り出したり、不便を感じるたびに怪我をする前に戻りたいと思う。 身体的なこと以外に、精神的なことだと修復の...

ちょっと前までは普通に出来ていたことが、ある日を境にうまく出来なくなっていることに気づくことがある。 例えば指先を怪我すると、本を読んだり、食器を洗ったり、財布から小銭を取り出したり、不便を感じるたびに怪我をする前に戻りたいと思う。 身体的なこと以外に、精神的なことだと修復の仕方がわからず、どうしたらいいのか悩みが絶えない日々が続いたりする。 この物語のように、うまく心のモヤモヤが取れることはあまりない。 徐々にその状況から距離を置いたり、言い分けを考えて自分なりに折り合いを付けたりするのが現実だ。 人間的な成長を伴ってリカバリーに成功する物語なので、読んでいて「良かったねー」と感じる。 カバヒコは自分の非に気づきを与える小さなきっかけにすぎない。 そんなカバヒコのような存在の有無が結構重要なんでしょうね。

Posted byブクログ

2024/09/10

第4話がいちばん好きだった。目の前のことに集中すること。誰かの目を気にしない。ぼくがぼくを決めていく。

Posted byブクログ