リカバリー・カバヒコ の商品レビュー

青山美智子(著者)

2023/12/09

カバの遊具『カバヒコ』を巡る五つの物語。サンライズ・クリーニングのおばあさんと『カバヒコ』が醸す優しさに気持ちが和らぐ。物語の展開が単調だったので変化球が欲しかった。

2023/12/08

こういう優しいストーリーに柔らかい装丁の本が好きです。話は悩みを抱えたマンションの住人たちがカバヒコの周りで自分を見つめ直して前向きに生きていく話。ネガティブな考え方だった主人公が考えを改める感じがベタすぎるところはあったけれども、まあたまにはこんなファンタジーのような話も良いと思いました。

2023/12/08

また青山さんの本で泣かされました。
特に「和彦の目」同じ年代だからかな…
どの話も、すぐ陥りがちな歪んだ心をカバヒコや周りの人が救ってくれる。
心温まるお話でした。

2023/12/07

職場の後輩に借りて。
青山さんお得意の、ある場所に行くと心が落ち着き、前向きな気持ちでまた歩き出せる、連作短編集。
サクッと読めて、ほんわか暖まる。
ちょっと心が寒いときに良い本です。

2023/12/06

卑屈になって、後ろ向きになっている自分を前向きにさせてくれる話ばかりでした。
自分の気持ち次第でいい方向にいろんな事かむかっていってくれそうなきがしました。
リカバリーできるカバヒコ。そんな存在が近くにあったら心強いですね。
悩みの多い中高生に是非よんでもらいたいと思いました。

2023/12/06

ある街の、マンションの、その近くの公園の、クリーニング店の周りに住む人の悩みとそれを受けとるカバヒコ。一つ一つの話が小さな日常で、どれも身近で親近感も湧いたし、前に進む元気をもらった気がする。病気療養中の時読んだので、特にそう思えた気がする。今、目の前にあることを一生懸命生きてみようと思った。

小さい頃によく遊んだ公園のアニマルライドに会ってみたくなった。

2023/12/06

やっぱり青山さんの作品は大好きです。
毎回優しさで心を満たしてくれます。

体の治したい部分と同じところを触ると回復する、公園にある遊具リカバリー･カバヒコ。
それぞれの悩みをカバヒコが治してくれる…そんな単純な話しではなくて、それぞれが悩みながらも懸命に日々と向き合っていて、その再生のキッカケにカバヒコがいるだけ。

一歩を踏み出す勇気、支えてくれる人、頑張った先にあるものは希望で、闘っているのは自分だけじゃない。
気持ちが整えられて、また頑張ろうかなと背中を押してくれる物語でした。

2023/12/05

必ずどれか心に刺さるストーリがあります。

表紙もとても可愛らしくてカバヒコには親近感が湧きます。
人って色々な悩みを抱えていて苦悩しているけど、捉え方で人生の感じ方も変わるのがとても面白いと思います。

もっと自分を大切に生きたいと思いますし。周りに流されない強い自分になれるように模索したいと思います。

青山美智子さんの本を本当に勇気と希望をもらえる本でとても大好きです。
もっと早い段階で出会えていたら人生が大きく変わったと思います。
次回作も楽しみです。

2023/12/05

カバヒコに癒されました。一言も喋っていないのに。笑
どのキャラも魅力的に感じさせられる表現力とストーリー構成に、改めて素敵な作家さんだと思いました。

青山さんの作品は、どれも前を向く力をもらえます。次回作も心待ちにしています。

2023/12/05

めちゃくちゃ面白かった！
青山美智子さんの真骨頂！！！
優しさで溢れてて、読み終わって私の心もリカバリーされたような気分になりました。
5階建ての新築マンションに住む住人が、日の出公園にいる、カバのアニマルライド(カバヒコ)をきっかけに心も体もリカバリーしていくお話。
カバヒコには、自分の体の治したいところと同じ部分を触ると回復するという伝説がある。人呼んで｢リカバリー・カバヒコ｣｢…………カバだけに｣という台詞。5つのどの話にもこの言葉が出てきて、｢……カバだけに｣というところまでがセットなのも面白かった！
本当にカバヒコが何か不思議な力があるとかではなく、カバヒコはただ話を聞いてるだけ。本当に治るのかはその人次第なところも現実味があってよかった。
カバヒコみたいな存在が羨ましいな〜と思いました。
どのお話も癒されました。

経験と記憶が、前とは違う自分を作ってくれる。
あらすじ
新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの日の出公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。人呼んで、"リカバリー・カバヒコ”。
アドヴァンス・ヒルに住まう人々は、それぞれの悩みをカバヒコに打ち明ける。
第1話 ｢奏斗の頭｣ 急な成績不振に悩む高校生
第2話 ｢紗羽の口｣ ママ友たちに馴染めない元アパレル定員
第3話 ｢ちはるの耳｣ ストレスからの不調で休職中の女性
第4話 ｢勇哉の足｣ 駅伝が嫌でケガをしたと嘘をついた小学生
第5話 ｢和彦の目｣ 母との関係がこじれたままの雑誌編集長

大丈夫。
私たちはきっと、リカバリーできる。