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リカバリー・カバヒコ の商品レビュー

4.2

512件のお客様レビュー

  1. 5つ

    186

  2. 4つ

    202

  3. 3つ

    90

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    2

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2023/10/02

青山さんらしい、ほっこり話。 いつでもリカバリーできる。 自分を、自分の生活を、周りを見直してみよう。

Posted byブクログ

2023/10/02

"でも順位なんてさ、いつだって、狭い世界でのことだよ" "誰かに勝ちたかったんじゃなくて、私が、がんばりたかったんだ" "与えるだけじゃなくて、受け取ることも愛情なのよね。相手を信頼して、ただ甘えるっていう。 大人になればなる...

"でも順位なんてさ、いつだって、狭い世界でのことだよ" "誰かに勝ちたかったんじゃなくて、私が、がんばりたかったんだ" "与えるだけじゃなくて、受け取ることも愛情なのよね。相手を信頼して、ただ甘えるっていう。 大人になればなるほど、そっちの方が難しくなるんだけど" "人間って結局、見たいものだけ見たいように見てるんですよ。 それでいいんじゃないですか。 何が大事で必要か、その都度選択しながら生きてるってことでしょ。"

Posted byブクログ

2023/09/30

またまた青山美智子さんに癒されました。カバヒコは都市伝説か!ただの噂か。カバヒコを通じて人との新たな繋がり出来、悩みも解消していく連作短編集。みんな心の底ではわかってる、それを気づかせてくれるカバヒコ。経験と記憶でもっと強い自分へ!

Posted byブクログ

2023/10/03

青山先生はエスパーなんじゃないかと思う。 なぜ我が身の現状とこんなにもドンピシャな内容が語られているの。笑 作品を読むタイミングって、すごく大事なんですよね。 まさに「今の自分とすごく似ている」内容があったりすると、今、このタイミングで読めたことに感謝をしたくなるんです。 今回「...

青山先生はエスパーなんじゃないかと思う。 なぜ我が身の現状とこんなにもドンピシャな内容が語られているの。笑 作品を読むタイミングって、すごく大事なんですよね。 まさに「今の自分とすごく似ている」内容があったりすると、今、このタイミングで読めたことに感謝をしたくなるんです。 今回「ちはるの耳」がまさにそうでした。 好きな、というよりも、ありがとうと言いたくなるフレーズが今回も盛りだくさんでした。 青山ワールド全開。 余韻に浸りつつ、またの新刊をお待ちしております。

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2023/09/30

青山さんの連作短編は毎回ほっこり癒されて、繋がりにわくわくして、名言の数々に救われる。 リカバリー・カバヒコ。小さな公園のぼろぼろの遊具だけれど、ひょうきんな顔とある界隈で密かに語り継がれる伝説とで、ひとから愛されている。 私も「カバヒコ〜!」って言いながら、いろんなところをな...

青山さんの連作短編は毎回ほっこり癒されて、繋がりにわくわくして、名言の数々に救われる。 リカバリー・カバヒコ。小さな公園のぼろぼろの遊具だけれど、ひょうきんな顔とある界隈で密かに語り継がれる伝説とで、ひとから愛されている。 私も「カバヒコ〜!」って言いながら、いろんなところをなでなでしたい。ヒーリング効果高めなカバのアニマルライドだ。 主人公たちが抱えるのは、私たちが日常的に抱く心と体の不調だ。 第1章「奏斗の頭」 進学校で勉強についていけなくなった高校生 第2章「紗羽の口」 苦手なママ友の付き合いが苦しいお母さん 第3章「ちはるの耳」 ストレスで耳管開放症になってしまった女性 第4章「勇哉の足」 仮病の足が本当に痛くなってしまった小学生 第5章「和彦の目」 家族の付き合い方と老眼に悩む中年男性 どの話も(老眼は未経験だけれど)、共感できるところがあって、登場人物たちと一緒にリカバリーしてもらえた。 私は特に勇哉の話が好き。読み終えたときにすごく気持ちの良いお話だった。

Posted byブクログ

2023/09/30
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3話までは思ったよりもあっさりで、神様当番の方がぐっときたな、と思っていたけれど4話はよかった。整体の伊勢崎さん。そしてスグル。スグルがいい。背中を押された。 2話のママ友系描写は、またこういう感じかーとは思ってしまう。だいたいママ友系はああやって描かれる本が多い気がして、そんなこともないのでは?と思う。 3話の疲れていると被害妄想が強まる感じは共感。 5話は美弥子さんが出来すぎてて綺麗すぎかなぁと思ってしまった。 これも自分が美弥子さんのようでは無いから投影しているんだろうなぁ。 今までの自分の経験と記憶が、今の感想になっているんだろうな。よくもわるくも。 でも、4話だけでもいい言葉たくさん。 とてもリカバリーしてもらえた。 感謝。

Posted byブクログ

2023/09/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

公園にあるカバの乗り物、カバヒコとアドヴァンスヒルに住む人たちの話。 カバヒコに触れると、自分の抱えている問題が解決していくというストーリー。 それぞれが話が繋がっている点については、毎度のパターン 頭、耳、口、足、目と問題を抱えている人たちは、自分の悪いところとカバヒコの部位に触れることでリカバリー(カバだけに)していく。 そして、カバヒコに自身の言葉を発することで、自身の問題に向き合い、問題に気が付き、新しい知見を得て再出発していく。 青山さんの作品は毎回楽しませてもらっているが、前作に比べて学びは少なかったと思う。 ブラックマンホール。エスキースに出てきました。こういった遊び心は読み手としては面白かったですね。 頭:かなと雫田と仲良くしててよかった。 口:さわ ママ友ってどこもこんなに面倒なのでしょうか。 耳:ちはる この話が一番納得できてない自分。ハッピーなのか。私は切ないと思ってしまう。 足:ゆうや すぐるとのやりとりが胸熱です。あと整骨院の先生との会話が学びでした。 目:かずひこ この話が一番好きでした。母親とのやりとり、妻が義母の家にいって話をしていたり、母とすれ違っていた和彦の考えもアレンジして変わったりと、母親大切にしたいですね。学びが多かったです。 以下 学びメモ 和彦の母  不安というものは、まだ起きていないことか、他人に対して抱くもの。それを思い描けることは想像力ある証拠 →心配性の人がポジティブになれるように、こんな言葉をかけてあげたい 伊勢崎さん →体はタイミングによっていろんなことを伝えてくれる。それに気がつくと面白い。 →痛い部分を意識しすぎて、頭が勘違いを起こす。考えを逸らすことも大事。立ち向かうよりも → ゆうやの学び →何が好き、楽しい、嫌い、苦手 試しながら覚えていく。やらなければ全くわからない。カッコ悪いとか、上手くやるとか関係ないということ 美弥子 愛情は与えるだけでなく、受け取ることも同義 →時には相手を信頼して甘えることも、愛情の一つ 高岡 見たいものを見ればいい。全部見ようとするほうが傲慢だ →自身の感性のいく方向に

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2023/09/27

誰の心にもある弱い部分 全てのアーバンヒル住居人の悩みが私の中にもる 女のグループが嫌いな私は、ママ友で悩む人間関係が読んでいてモヤモヤ、早く気づいて!という思いでいっぱいになった 運動が嫌いな少年の気持ち 成績が下がってしまう少年の葛藤 好きな人が他の人と結ばれる嫉妬心 年老い...

誰の心にもある弱い部分 全てのアーバンヒル住居人の悩みが私の中にもる 女のグループが嫌いな私は、ママ友で悩む人間関係が読んでいてモヤモヤ、早く気づいて!という思いでいっぱいになった 運動が嫌いな少年の気持ち 成績が下がってしまう少年の葛藤 好きな人が他の人と結ばれる嫉妬心 年老いた母とのこれからの生活 誰にも当てはまる悩みだからこそ感情移入しやすかった 読みながらカバヒコの伝説はカバヒコのお陰ではなくサンライズヒルのクリーニング屋のおばちゃんの力が8割だなと思った

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2023/09/27

青山美智子さんの本は極上の心の毛布だと思う。安心してくるまって、世界に飛び込めば、暖かくリフレッシュした気持ちで現実世界に戻って来られる。 言い訳ばかり探してる自分、努力もしないで他人をうらやんでばかりいる自分を指摘された気がして苦しい場面もあったけれど。頑張ってみよう。と思う...

青山美智子さんの本は極上の心の毛布だと思う。安心してくるまって、世界に飛び込めば、暖かくリフレッシュした気持ちで現実世界に戻って来られる。 言い訳ばかり探してる自分、努力もしないで他人をうらやんでばかりいる自分を指摘された気がして苦しい場面もあったけれど。頑張ってみよう。と思う気持ちも頂きました。 私もリカバリー出来たのかな。 カバだけに。

Posted byブクログ

2023/09/24

青山美智子『リカバリー・カバヒコ』 2023年 光文社 青山美智子さんの最新刊。全5話からなる連作短編集だけど、やっぱり青山美智子さんの作品は1つの長編作に感じます。 帯書「公園の古びたカバの遊具、カバヒコ。カバヒコに触れると、治したいところが回復するという。」 まさに心の再...

青山美智子『リカバリー・カバヒコ』 2023年 光文社 青山美智子さんの最新刊。全5話からなる連作短編集だけど、やっぱり青山美智子さんの作品は1つの長編作に感じます。 帯書「公園の古びたカバの遊具、カバヒコ。カバヒコに触れると、治したいところが回復するという。」 まさに心の再生。再生というよりかは心持ち次第なのかな。僕も主人公たちと同じで自分の決まった見方をしてしまっていると思います。でもその見方、考え方をアレンジしてみると見ようとしてなかったものがちゃんと見えるようになる。 そして、人と人とのつながりの大切さを改めて教えてくれたと思います。 本作も優しく寄り添ってくれる、ほっこりとした読後感に包まれる素敵な物語でした。 #青山美智子 #リカバリー・カバヒコ #光文社 #読了

Posted byブクログ