イェール大学集中講義 思考の穴 の商品レビュー
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翻訳にありがちな分かりづらい表現や例え話あり。しかし、日常でおそらく人間が感じたことがあるだろう疑問を解説してくれる内容だと思う。 中でも印象に残ったのは、「遅延割引」の「嫌なことも未来にやるほうがラクだと思ってしまう」というもの。私もよく嫌なことは先延ばしにしてしまい、自分に嫌気がさす場面が何度もあった。 未来をより現実的に考えて、未来を軽んじることのないようにしたい。 他にも、曖昧な表現を使った場合は、例え相手が旧知の仲でも、理解度は初対面の人と変わらないということも、覚えておいたほうがいいと思った。 「家族だから言わなくても分かってくれる」ということはない。なるべく素直に気持ちを表現したい。 この本は、義務教育で取り入れるべき内容だと思う。上記以外にも、もっと早く知りたかったな、と思った内容が多々。これからも定期的に読み返したい!
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話題の書!ということで手に取ってみた。 読み出すと、なるほど!となることはたくさんあったが、具体例が多く、少し詰まったかと。(これがあるべき学術書なのか?) 再読して、エッセンスを抽出して、より良い思考ができるようになりたい!
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・我々は予想以上に無知 ・世界を自分の思い込みで捉えている ・原因を短絡的に捉えてしまう ・五感で認識し、エビデンスよりイメージしやすいもので判断してしまう ・失うことを極度に恐れている ・エビデンスなどを自分の思い込みで解釈する ・他人の考えていることなんてわからない
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認知バイアスに関する一冊です。著者は、イェール大学の人気講義「シンキング」を担当しているとのことで、その講義では、人間の思考の仕組みを理解し、バイアスにとらわれないようにするにはどうすればいいかを学ぶ。論理や理性の「穴」と、その対処法を知ることで、論理的思考力を高めることが狙いだ...
認知バイアスに関する一冊です。著者は、イェール大学の人気講義「シンキング」を担当しているとのことで、その講義では、人間の思考の仕組みを理解し、バイアスにとらわれないようにするにはどうすればいいかを学ぶ。論理や理性の「穴」と、その対処法を知ることで、論理的思考力を高めることが狙いだとしています。このような心理額的なビジネス書は多数あり、読んだことがあるような内容も当然あるわけですが、本書は、学生に分かりやすいように、例えや事例、具体的な実験内容などを紹介されており、興味深く読み進めることができます。 本書は、8章の構成ですが、著者は、人々が日々着面する現実的な問題に、とりわけ関係が深い8つのテーマを選んだとしてありますので、どの章を読んでも共感する内容は多いと思います。一方、このような講義や書籍をもってしても、どんなタイプのバイアスも、取り除くのは恐ろしく難しいと著者が述べているように、人間の心理とは一筋縄ではいけないようです。 本書の最後に、思考のエラーについての知識が世界をよくするためにどのように生かせるかという話がありました。著者はよりよい世界というのは「よりフェアな世界」であるとのべた上で、そのためには、誰もが自分自身に対してフェアになることが重要であると述べています。 ・人は、自分を卑下するべきではない ・他者に対しても、もっとフェアになれるはず ・自分を過信するのもフェアではない 著者の言う思考の穴を完全に埋めることはできませんが、少しでも正しい選択ができるように心がけていきたいものです。 <目次> INTRODUCTION わかっていても避けられない? 01 「流暢性」の魔力ー人はすぐ「これは簡単」と思ってしまう 02 「確証バイアス」で思い込むー賢い人が自信満々にずれていく 03 「原因」はこれだ!関係ないことに罪を着せてしまう 04 危険な「エピソード」-「こんなことがあった」の悪魔的な説得力 05 「損したくない!」で間違えるー「失う恐怖」から脱するには? 06 脳が勝手に「解釈」するーなぜか「そのまま」受け取れない 07 「知識」は呪うー「自分が知っていること」はみんなの常識? 08 わかっているのに「我慢」できないー人はどうしても不合理に行動する
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下記以外はあまり頭に入って来なかった。 早い話、認知バイアスの話。認知バイアスの本を読んだ方が早いし、良かった。 メタ認知とは何かを認知しているかどうか?を認知する能力→慎重性、恐怖指数が高いからこその能力、損失回避力 ヒューリスティックとは直感や経験則からくる判断 流暢性...
下記以外はあまり頭に入って来なかった。 早い話、認知バイアスの話。認知バイアスの本を読んだ方が早いし、良かった。 メタ認知とは何かを認知しているかどうか?を認知する能力→慎重性、恐怖指数が高いからこその能力、損失回避力 ヒューリスティックとは直感や経験則からくる判断 流暢性効果とは、人は簡単で分かりやすいものに流れる できる、理解してるという思い込みは、少し説明を求めただけで人は謙虚になる。(自分は思っているほどそのことについて説明出来るほどわかってない) 確証バイアス=自分が信じているモノの裏付けを得ようとし、反対の情報を見ようとしない。 エビアンの広告。ただの水でもたくさん飲めば効果は一緒なのでは?の視点。 予言の自己成就=良い悪い、どちらも思い込むことで自己を成就する…占い効果 サティスファイス=サティスファイ満足する+サファイス十分である は、認知能力の倹約になる (対義語はマキシマイザー、MAXに探求する) 失う恐怖→損失回避を利用した車販売クロージング術
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分かっていても避けられないバイアスの数々。 論理的思考力を向上させる方法が満載。 「流暢性」の魔力──人はすぐ「これは簡単」と思ってしまう 「確証バイアス」で思い込む──賢い人が自信満々にずれていく 「原因」はこれだ!──関係ないことに罪を着せてしまう 危険な「エピソード」──「...
分かっていても避けられないバイアスの数々。 論理的思考力を向上させる方法が満載。 「流暢性」の魔力──人はすぐ「これは簡単」と思ってしまう 「確証バイアス」で思い込む──賢い人が自信満々にずれていく 「原因」はこれだ!──関係ないことに罪を着せてしまう 危険な「エピソード」──「こんなことがあった」の悪魔的な説得力 「損したくない!」で間違える──「失う恐怖」から脱するには? 脳が勝手に「解釈」する──なぜか「そのまま」受け取れない 「知識」は呪う──「自分が知っていること」はみんなの常識? わかっているのに「我慢」できない──人はどうしても不合理に行動する とにかく興味深く、面白く、役立ちます。 少し説明を求めるだけで、人は謙虚になるのだ。 それを思うと、意見が異なる人と対話を持つことが、社会にとっていかに重要かがよくわかる。人は同じ意見を持つ人どうしで固まりやすい。だが、その集団のなかにとどまり続けていれば、自分が支持する政策がもたらす影響について話す機会は生まれない。「みんなもう知っている」と思い込むからだ。 反対の立場の人に、その政策がもたらす影響を説明することになって初めて、自分の知識の穴や論理の欠陥を自覚し、それらを修正できるようになるのだ。 ー 48ページ
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思考の穴 人はすぐ楽観視してしまう →これは簡単と思う、思っている1.5倍バッファを持たせるべき 確証バイアス →最初に決めた仮説に固執してしまう、自分が信じているものの裏付けを得ようとしてしまう いつもとは違う行動をしてみる 大数の法則 →たくさんある事柄のうち氷山の一角しか見てない可能性はないか?具体的なエピソードに惑わされていないか? 平均への回帰 →一度うまくいき、元に戻ったとき、それは単純に平均への回帰がされただけではないか? ベイズの法則 →コアラ=動物ではあるが、動物=コアラではない。これは他のものにも言えるのではないか? 保有効果 →自分のものになった瞬間、失うのが惜しくなる
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自分はバイアスに惑わされている。 それはこの本を読んで改めて理解した、というバイアス。 あとがきにあるように「自分を卑下するべきではない」(過信するのもフェアではない」「他者に対してももっとフェアになれるはず」「思考のすべてを完璧に思いどおりにすることはできないし、する必要もない...
自分はバイアスに惑わされている。 それはこの本を読んで改めて理解した、というバイアス。 あとがきにあるように「自分を卑下するべきではない」(過信するのもフェアではない」「他者に対してももっとフェアになれるはず」「思考のすべてを完璧に思いどおりにすることはできないし、する必要もない」のは確か。 わからんもんはわからん、こうかなーと予想しながら当たればラッキー、外れてもそんなもんか。 結果だけでなく過程を楽しむこと。 147冊目読了。
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今のわたしの興味からは外れてしまっていた。行動経済学の本を読んだことのある人なら大筋知っていることかな
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この本は完全に上級者向け。内容が難しい。でも人間の思考の仕方が俯瞰して書かれていて、いかに勘違いを起こすのか、それをどう防ぐのかが書かれてるから読んでてビジネスにも活かせる部分が多かった。
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