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イェール大学集中講義 思考の穴 の商品レビュー

3.4

50件のお客様レビュー

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2024/09/16
  • ネタバレ

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・我々は予想以上に無知 ・世界を自分の思い込みで捉えている ・原因を短絡的に捉えてしまう ・五感で認識し、エビデンスよりイメージしやすいもので判断してしまう ・失うことを極度に恐れている ・エビデンスなどを自分の思い込みで解釈する ・他人の考えていることなんてわからない

Posted byブクログ

2024/09/15

認知バイアスに関する一冊です。著者は、イェール大学の人気講義「シンキング」を担当しているとのことで、その講義では、人間の思考の仕組みを理解し、バイアスにとらわれないようにするにはどうすればいいかを学ぶ。論理や理性の「穴」と、その対処法を知ることで、論理的思考力を高めることが狙いだ...

認知バイアスに関する一冊です。著者は、イェール大学の人気講義「シンキング」を担当しているとのことで、その講義では、人間の思考の仕組みを理解し、バイアスにとらわれないようにするにはどうすればいいかを学ぶ。論理や理性の「穴」と、その対処法を知ることで、論理的思考力を高めることが狙いだとしています。このような心理額的なビジネス書は多数あり、読んだことがあるような内容も当然あるわけですが、本書は、学生に分かりやすいように、例えや事例、具体的な実験内容などを紹介されており、興味深く読み進めることができます。 本書は、8章の構成ですが、著者は、人々が日々着面する現実的な問題に、とりわけ関係が深い8つのテーマを選んだとしてありますので、どの章を読んでも共感する内容は多いと思います。一方、このような講義や書籍をもってしても、どんなタイプのバイアスも、取り除くのは恐ろしく難しいと著者が述べているように、人間の心理とは一筋縄ではいけないようです。 本書の最後に、思考のエラーについての知識が世界をよくするためにどのように生かせるかという話がありました。著者はよりよい世界というのは「よりフェアな世界」であるとのべた上で、そのためには、誰もが自分自身に対してフェアになることが重要であると述べています。 ・人は、自分を卑下するべきではない ・他者に対しても、もっとフェアになれるはず ・自分を過信するのもフェアではない 著者の言う思考の穴を完全に埋めることはできませんが、少しでも正しい選択ができるように心がけていきたいものです。 <目次> INTRODUCTION わかっていても避けられない? 01 「流暢性」の魔力ー人はすぐ「これは簡単」と思ってしまう 02 「確証バイアス」で思い込むー賢い人が自信満々にずれていく 03 「原因」はこれだ!関係ないことに罪を着せてしまう 04 危険な「エピソード」-「こんなことがあった」の悪魔的な説得力 05 「損したくない!」で間違えるー「失う恐怖」から脱するには? 06 脳が勝手に「解釈」するーなぜか「そのまま」受け取れない 07 「知識」は呪うー「自分が知っていること」はみんなの常識? 08 わかっているのに「我慢」できないー人はどうしても不合理に行動する

Posted byブクログ

2024/09/08

下記以外はあまり頭に入って来なかった。 早い話、認知バイアスの話。認知バイアスの本を読んだ方が早いし、良かった。 メタ認知とは何かを認知しているかどうか?を認知する能力→慎重性、恐怖指数が高いからこその能力、損失回避力 ヒューリスティックとは直感や経験則からくる判断 流暢性...

下記以外はあまり頭に入って来なかった。 早い話、認知バイアスの話。認知バイアスの本を読んだ方が早いし、良かった。 メタ認知とは何かを認知しているかどうか?を認知する能力→慎重性、恐怖指数が高いからこその能力、損失回避力 ヒューリスティックとは直感や経験則からくる判断 流暢性効果とは、人は簡単で分かりやすいものに流れる できる、理解してるという思い込みは、少し説明を求めただけで人は謙虚になる。(自分は思っているほどそのことについて説明出来るほどわかってない) 確証バイアス=自分が信じているモノの裏付けを得ようとし、反対の情報を見ようとしない。 エビアンの広告。ただの水でもたくさん飲めば効果は一緒なのでは?の視点。 予言の自己成就=良い悪い、どちらも思い込むことで自己を成就する…占い効果 サティスファイス=サティスファイ満足する+サファイス十分である は、認知能力の倹約になる (対義語はマキシマイザー、MAXに探求する) 失う恐怖→損失回避を利用した車販売クロージング術

Posted byブクログ

2024/08/30

分かっていても避けられないバイアスの数々。 論理的思考力を向上させる方法が満載。 「流暢性」の魔力──人はすぐ「これは簡単」と思ってしまう 「確証バイアス」で思い込む──賢い人が自信満々にずれていく 「原因」はこれだ!──関係ないことに罪を着せてしまう 危険な「エピソード」──「...

分かっていても避けられないバイアスの数々。 論理的思考力を向上させる方法が満載。 「流暢性」の魔力──人はすぐ「これは簡単」と思ってしまう 「確証バイアス」で思い込む──賢い人が自信満々にずれていく 「原因」はこれだ!──関係ないことに罪を着せてしまう 危険な「エピソード」──「こんなことがあった」の悪魔的な説得力 「損したくない!」で間違える──「失う恐怖」から脱するには? 脳が勝手に「解釈」する──なぜか「そのまま」受け取れない 「知識」は呪う──「自分が知っていること」はみんなの常識? わかっているのに「我慢」できない──人はどうしても不合理に行動する とにかく興味深く、面白く、役立ちます。 少し説明を求めるだけで、人は謙虚になるのだ。 それを思うと、意見が異なる人と対話を持つことが、社会にとっていかに重要かがよくわかる。人は同じ意見を持つ人どうしで固まりやすい。だが、その集団のなかにとどまり続けていれば、自分が支持する政策がもたらす影響について話す機会は生まれない。「みんなもう知っている」と思い込むからだ。 反対の立場の人に、その政策がもたらす影響を説明することになって初めて、自分の知識の穴や論理の欠陥を自覚し、それらを修正できるようになるのだ。 ー 48ページ

Posted byブクログ

2024/08/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

思考の穴 人はすぐ楽観視してしまう →これは簡単と思う、思っている1.5倍バッファを持たせるべき 確証バイアス →最初に決めた仮説に固執してしまう、自分が信じているものの裏付けを得ようとしてしまう いつもとは違う行動をしてみる 大数の法則 →たくさんある事柄のうち氷山の一角しか見てない可能性はないか?具体的なエピソードに惑わされていないか? 平均への回帰 →一度うまくいき、元に戻ったとき、それは単純に平均への回帰がされただけではないか? ベイズの法則 →コアラ=動物ではあるが、動物=コアラではない。これは他のものにも言えるのではないか? 保有効果 →自分のものになった瞬間、失うのが惜しくなる

Posted byブクログ

2024/07/20

自分はバイアスに惑わされている。 それはこの本を読んで改めて理解した、というバイアス。 あとがきにあるように「自分を卑下するべきではない」(過信するのもフェアではない」「他者に対してももっとフェアになれるはず」「思考のすべてを完璧に思いどおりにすることはできないし、する必要もない...

自分はバイアスに惑わされている。 それはこの本を読んで改めて理解した、というバイアス。 あとがきにあるように「自分を卑下するべきではない」(過信するのもフェアではない」「他者に対してももっとフェアになれるはず」「思考のすべてを完璧に思いどおりにすることはできないし、する必要もない」のは確か。 わからんもんはわからん、こうかなーと予想しながら当たればラッキー、外れてもそんなもんか。 結果だけでなく過程を楽しむこと。 147冊目読了。

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2024/07/13

今のわたしの興味からは外れてしまっていた。行動経済学の本を読んだことのある人なら大筋知っていることかな

Posted byブクログ

2024/07/10

この本は完全に上級者向け。内容が難しい。でも人間の思考の仕方が俯瞰して書かれていて、いかに勘違いを起こすのか、それをどう防ぐのかが書かれてるから読んでてビジネスにも活かせる部分が多かった。

Posted byブクログ

2024/07/09

人間という生き物が、如何に錯覚しやすく誤認しやすいか、非常によくわかった(気がした)。とはいえ、この知識を活かすことがかなりの難問だということもわかってしまった。

Posted byブクログ

2024/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イエール大学の心理学の教授である著者が学生から定評のある思考の不具合について数々の実験を事例に行う大学での講義をまとめた一冊。 流暢性効果や確証バイアスなど認証心理学について実験等などをもとに深く学ぶことができました。 自分を過信しないことやタスクを小さく分けたり、過去の事例に当てはめて考えることが大切であることや確証バイアスに囚われないことや原因を一つに絞り込まないことや得ることと失うことの感覚の違いなど人生を生きる上で大事なポイントが多く書かれていて勉強になりました。 いつもと違う行動を取ったり、違う選択肢も考慮することや数多くの事例から判断する方が誤解を招く恐れが低いことや整理するときは保有効果と損失回避を考えて行うことなど認証心理学の観点からいつも行う行動に違った視点を加えることがより良い結果に結びつく可能性もあることも知ることができました。 そんな本書の中でもバイアスは人の認知にはつきものだと思って人と接することや他人の心は読むのではなく素直に聞くことなどは対人関係を良くするための参考になると感じました。 本書で学んだ認知心理学は人生を有意義に過ごすために知って損はない知識であると感じました。 そして学んだことをうまく活かしてこれから過ごしていきたいと感じた一冊でした。

Posted byブクログ