うるさいこの音の全部 の商品レビュー
タイトルから音楽や音に関係する話かと思った。 全く関係なかった。また思い違いをした。 うるさい音は、頭の中の自分の声か受賞後の煩わしさか。ゲームセンターのジャラジャラとした音かも。 呼吸するように嘘をつく小説家に不安を感じた。
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有名になると、いろんな人が変わる。そんなもんだ。私も変わるから(笑) と、小説と仕事の兼業。大変そうだ。 うるさいのは主人公の勤め先?いや、自分の耳か。 そして、変わり行く周りの人か。 家族でさえも変わりゆく。 「明日、ここは静か」共感した。 過去が少しずつ脚色されていく様とか、...
有名になると、いろんな人が変わる。そんなもんだ。私も変わるから(笑) と、小説と仕事の兼業。大変そうだ。 うるさいのは主人公の勤め先?いや、自分の耳か。 そして、変わり行く周りの人か。 家族でさえも変わりゆく。 「明日、ここは静か」共感した。 過去が少しずつ脚色されていく様とか、頭の中でぐるぐるぐるぐる回る言葉がそのまま文章になっていて、まるでこれはまとまりのつかない私の頭の中を文章にしてくれているようで(笑)~それってまともでしょ、それってえらいでしょ~ ~話せば話すほどわからなくなる~ ~だから言いたくないんです~ ~書きたいんです~ おおいなる共感。
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小説家とゲーセン店員かけもってる人の話。小説の内容なのか、その人自身の話なのかよく分からない所があった。早見と朝陽が入り混じってる感じ? 登場人物全員が、悪い人ではないけど嫌な所がすごく目につく、、 『だけどその差別的な言動っていうのを考えて書いたのもあなた自身だよねと言われた...
小説家とゲーセン店員かけもってる人の話。小説の内容なのか、その人自身の話なのかよく分からない所があった。早見と朝陽が入り混じってる感じ? 登場人物全員が、悪い人ではないけど嫌な所がすごく目につく、、 『だけどその差別的な言動っていうのを考えて書いたのもあなた自身だよねと言われたら、そのとおりだ。自分の中にないものは書けないはずだよね、と問うてくる人に〜』の所で高瀬さんもこんな経験してるのかな?とか思ったけど、自分が現実で起こったことばかりを小説にしてると思うなって思われそうだからまんまと罠にハマった感。 安直に考えるのはやめないと
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途中からやっと混乱が解けてきて、でもやっぱりグチャグチャも残ってる不思議な読後感 賞をとった作家さんのリアルかなぁ なにも言いたくない ただ書きたいんだと
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物語と主人公の描く小説が頭の中で混ざってきてしまって不思議な感じ 2話目で、自分の心の中の嫌な部分が描かれている(突かれている)ように感じるのはいつもどおり
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ゲームセンターに勤める朝陽と小説家としての夕日の葛藤を描いた物語。書いた小説が本になって周りがうるさくなり、本が芥川賞を受賞することでそれ以上にうるさくなって、朝陽と夕日のバランスが崩れていく様子がとても辛かったです。インタビューで自分のことを嘘で固めてしまうほど朝陽は繊細で真面...
ゲームセンターに勤める朝陽と小説家としての夕日の葛藤を描いた物語。書いた小説が本になって周りがうるさくなり、本が芥川賞を受賞することでそれ以上にうるさくなって、朝陽と夕日のバランスが崩れていく様子がとても辛かったです。インタビューで自分のことを嘘で固めてしまうほど朝陽は繊細で真面目。朝陽の心情に共感できるところもありましたが、もっと気楽さや自分に自信があればこんなことにはならなかったのでは...と、もどかしくなりました。 読了後、芥川賞を受賞した高瀬さん自身もしかして朝陽と同じようなことを思ったことがあるのかも?と勘繰ってしまいましたすみません。それだけやっぱり心情を描くのがお上手なので。
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※ 社会人として働く傍ら、学生時代から書いていた 小説が賞をとり、兼業小説家になった主人公。 あれやこれやと頭の中で考える騒々しい様子を 綴った物語。 相手からどう思われているかや、 どんなふうに話せばいいのか、 このリアクションが正解なのかなどなど、 きっと誰しも多かれ少な...
※ 社会人として働く傍ら、学生時代から書いていた 小説が賞をとり、兼業小説家になった主人公。 あれやこれやと頭の中で考える騒々しい様子を 綴った物語。 相手からどう思われているかや、 どんなふうに話せばいいのか、 このリアクションが正解なのかなどなど、 きっと誰しも多かれ少なかれ考えるだろうけど、 その密度が非常に濃くて混戦具合が半端じゃない。 こんなに考えていたら疲れそうだなと、 主人公の迷想具合に苦笑させられました。
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とにかくうるさい。最初は主人公の周りがうるさい。自分の環境に置き換えても、いるなぁこういう人ってのがたくさん出てきた。ストーリーが進むにつれて、主人公の中のもう1人の自分がどんどんうるさくなる。一つ一つの文章も長くなり、何度か読み返さないと理解できない箇所もある。それくらい自分自...
とにかくうるさい。最初は主人公の周りがうるさい。自分の環境に置き換えても、いるなぁこういう人ってのがたくさん出てきた。ストーリーが進むにつれて、主人公の中のもう1人の自分がどんどんうるさくなる。一つ一つの文章も長くなり、何度か読み返さないと理解できない箇所もある。それくらい自分自身がうるさい。私はあまり繊細に考えたり発言したりするタイプではないので、主人公に共感できない想いが何箇所かあったので星3。 もうそんなに悩むなよ!いいからこうしろよ!みたいなとこが多々あった。
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サスペンス・文学。 ゲームセンター勤務の主人公の長井朝陽(ながいあさひ)は、ある日、作家としての成功が手に入る。 しかし、その裏にはさまざまな困難が待ち受けていた。 周囲の人たちが彼女の成功に影響を受け、微妙に変わっていく様子の中で、朝陽の心は次第に疲れ果てていく… 朝陽の...
サスペンス・文学。 ゲームセンター勤務の主人公の長井朝陽(ながいあさひ)は、ある日、作家としての成功が手に入る。 しかし、その裏にはさまざまな困難が待ち受けていた。 周囲の人たちが彼女の成功に影響を受け、微妙に変わっていく様子の中で、朝陽の心は次第に疲れ果てていく… 朝陽の内面的な葛藤と、彼女が創り出す小説の世界が交差し、物語の中に緊張感を生み出していた。 この作品には、著者自身の体験も反映されていると思わせるところがあり、作家としての苦悩を色濃く感じ取ることができる。 また、併録された短編「明日、ここは静か」では、早見有日(はやみゆうひ)が芥川賞を受賞した後の顛末が描かれ、その後の葛藤がより深く掘り下げられている。 主人公が小説家として成功を収める一方で、現実の人間関係が絡み合っていく様子は、強く印象に残った。 物語の進行に伴い、彼女の内面と創造する物語が混ざり合い、本当に「嘘なのか本当なのか」を探る感覚が楽しめた。 また、主人公が直面する周囲からの期待のプレッシャーは、作家としてだけでなく、一般的な社会生活においても多くの人に共通するテーマなのではないだろうか。 この作品は、作家としての成功と人間関係の変化、そして現実と虚構の狭間で葛藤する主人公の心情を、深く掘り下げていた。 サスペンス的な緊張感を持ちながらも、著者自身の体験を色濃く反映させたような、リアルな筆致が魅力的! 読後には心にモヤモヤが残ったが、それがこの作品の特異な魅力なのかもしれないと感じさせる、不思議な力を持っている作品。
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高瀬さんの小説は、『おいしいごはんが食べられますように』も読んだけど、同じく心がざわざわする感じだった。インタビューで嘘が止まらない様子は苦しかったし、痛々しかった。 主人公が同じゲームセンターで働くナミカワさんや学生時代からの友達の帆奈美と接しているシーンは、自分自身の嫌いな部...
高瀬さんの小説は、『おいしいごはんが食べられますように』も読んだけど、同じく心がざわざわする感じだった。インタビューで嘘が止まらない様子は苦しかったし、痛々しかった。 主人公が同じゲームセンターで働くナミカワさんや学生時代からの友達の帆奈美と接しているシーンは、自分自身の嫌いな部分を見せつけられてる感覚になった。 どう思われるか分からないから伝えるのがこわいとか、この人にはどうせ理解してもらえないと勝手に決めつけてその場をなんとなくやり過ごしてる感じとか、それは確実に相手に伝わっていて、本心から距離を縮めたいと思ってくれてる相手からしたら寂しいだろうな。 ナミカワさんの『私とか周りの人のこと、脇役だと思ってバカにしてるんじゃない?』が刺さった。 あぁ自分もこんな風に人と接してるかもなぁと思い、もう少し相手の気持ちを想像してみようと思った。 高瀬さんの他の作品も読んでみようと思う。
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