動物たちは何をしゃべっているのか? の商品レビュー
言葉がただあることと文法を持っていることの凄さの違いを素人にもわかりやすい説明で良かった。違う動物の研究の第一人者たちがお互いにリスペクトを持って話している様子が伝わってきた。 最後の章の文字が人類に与えたデメリットについては目から鱗だった。本を読むことが好きだったから文字は人類...
言葉がただあることと文法を持っていることの凄さの違いを素人にもわかりやすい説明で良かった。違う動物の研究の第一人者たちがお互いにリスペクトを持って話している様子が伝わってきた。 最後の章の文字が人類に与えたデメリットについては目から鱗だった。本を読むことが好きだったから文字は人類最高の発明で良い影響しかないと思っていたが、どんなものにもメリット、デメリットが対になっているんだと驚いた。
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シジュウカラの鳴き方に文法があるなんて! ゴリラとシジュウカラをこよなく愛している方たちのお話、会話形式で書かれていて読みやすい。 山極さんのペットの犬の話もあったが、くうちゃんのこと可愛がっているんだとひしひしと感じた。 犬の白目の話は、初耳で、白目は進化の証なんだ! 野生のギ...
シジュウカラの鳴き方に文法があるなんて! ゴリラとシジュウカラをこよなく愛している方たちのお話、会話形式で書かれていて読みやすい。 山極さんのペットの犬の話もあったが、くうちゃんのこと可愛がっているんだとひしひしと感じた。 犬の白目の話は、初耳で、白目は進化の証なんだ! 野生のギンギツネの家畜化の実験や、いろいろな動物たちのすごいこと!を知ることができる。 人間が1番すごい!のではなく、人間ができなくて他の動物ができること、お互い協力し合あえるところなど考えさせられた。 研究の仕方も少し紹介されていて、シジュウカラの文法を確かめる箇所などは面白かった。こっちが理解してシジュウカラと会話できたりするのかな。 楽しみです
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4章で人間の文字からインターネット、戦争とかの現代的な話に進んでいって面白かった。 個人的にも文字の発明って凄まじいことだと思ってるんだけど、いい面だけじゃなくね、文字からは一部しか伝わらないとか文脈を読み取りにくくなるとか危ない面もあるんだなって学びになりました。
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手話を覚えたゴリラが、飼育員に「母親は密猟者に殺されて、僕は縛られて連れてこられた」と手話で伝えた、というのが印象に残っています 言葉とは人間だけのものじゃないというのが驚きでした
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鳥になった研究者とゴリラになった研究者の対談。 もうこの時点で面白い! 私たち人間は、人間が最強であり、他の動物たちは人間より劣っていると考えがちだがそうではない。 他の動物たちは人間とは異なる方法でコミュニケーションをとるし、人間より遥かに優れた能力を持っている動物もいる...
鳥になった研究者とゴリラになった研究者の対談。 もうこの時点で面白い! 私たち人間は、人間が最強であり、他の動物たちは人間より劣っていると考えがちだがそうではない。 他の動物たちは人間とは異なる方法でコミュニケーションをとるし、人間より遥かに優れた能力を持っている動物もいる。 人間は地球に適用する技術を高度に発展させてきた。その反面、本来の目的を見失いつつある。 だからこそ、他の動物から学ばなければいけないことがある。 ビックリするような話が山ほどあった。 その内の1つを紹介する。 マイケルという幼いメスゴリラの話。 手話を覚えたマイケルが、撮られた時の様子を飼育員に手話で語り始めたんですよ。 「ボクは群れで暮らしていたんだけど、お母さんは密猟者に首を切られて殺されて、ボクは手足を縛られて、棒にぶら下げられて連れてこられたんだ」って。
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鳥とゴリラの共通点から、最後は現在の人間が失っているもの、本来人間が持っているコミュニケーション能力を消すことなくAI社会で生きていくにはどうしたらいいかが話し合われている。 動物は決して人間よりも劣る存在ではない。なぜなら人間も動物だから。
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人が関われるのってせいぜい150人ってみんな知ればいいのに。イイね、何万人もいらないよ。確かに、そんなにたくさんの人のこと覚えてないもんなあ。
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動物の言語の話しから始まるが、ヒトの言語の起源と進化、文字の発明、そして、現代のコミュニケーションの問題点にまで話が及んでおり、考えさせられる。 言語化できない部分にこそ、森に住んでいた頃のヒトのコミュニケーションの本質、根幹があるようにも思える。
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非常に読み応えがあった。私はデグーという動物と以前暮らしていて今でも大好きなのですが読み進めていくうちに、あれ?デグーってめちゃくちゃ賢いのでは!?と思えてきた デグーは ・群れの中で老齢な個体が飢饉に備えて果物を蓄える、大人→大人へのフードシェアリングをする ・母親父親だけで...
非常に読み応えがあった。私はデグーという動物と以前暮らしていて今でも大好きなのですが読み進めていくうちに、あれ?デグーってめちゃくちゃ賢いのでは!?と思えてきた デグーは ・群れの中で老齢な個体が飢饉に備えて果物を蓄える、大人→大人へのフードシェアリングをする ・母親父親だけでなく血縁の関係ないコロニー内の大人も子育てに参加する ・昼行性のデグーは夜行性の動物(チンチラなど)と巣を共有する ・17種以上の発声でコミュニケーションを行う ・発声の認知は生来的なものではなく発達により獲得される(つまり親→子に伝達される文化では?) といった本作で書かれた人間にはない言語を携えた動物達に類似している点が多々見受けられる。もしかしたらデグーも文章を組み立てる能力があるのかもしれない、将来デグーが何を喋ってるのかもっとしれるようになったらいいな、デグー言語学者とかいないのかなぁ、なんて
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動物たちの鳴き声などから現代に生きる人間のコミュニケーションまで紐解く、大変に興味深い内容でした。 なぜ人間は視覚優位で鳥は聴覚優位なのかなどを論理的に語っており、新たな発見がありました。
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