動物たちは何をしゃべっているのか? の商品レビュー
人が関われるのってせいぜい150人ってみんな知ればいいのに。イイね、何万人もいらないよ。確かに、そんなにたくさんの人のこと覚えてないもんなあ。
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動物の言語の話しから始まるが、ヒトの言語の起源と進化、文字の発明、そして、現代のコミュニケーションの問題点にまで話が及んでおり、考えさせられる。 言語化できない部分にこそ、森に住んでいた頃のヒトのコミュニケーションの本質、根幹があるようにも思える。
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非常に読み応えがあった。私はデグーという動物と以前暮らしていて今でも大好きなのですが読み進めていくうちに、あれ?デグーってめちゃくちゃ賢いのでは!?と思えてきた デグーは ・群れの中で老齢な個体が飢饉に備えて果物を蓄える、大人→大人へのフードシェアリングをする ・母親父親だけで...
非常に読み応えがあった。私はデグーという動物と以前暮らしていて今でも大好きなのですが読み進めていくうちに、あれ?デグーってめちゃくちゃ賢いのでは!?と思えてきた デグーは ・群れの中で老齢な個体が飢饉に備えて果物を蓄える、大人→大人へのフードシェアリングをする ・母親父親だけでなく血縁の関係ないコロニー内の大人も子育てに参加する ・昼行性のデグーは夜行性の動物(チンチラなど)と巣を共有する ・17種以上の発声でコミュニケーションを行う ・発声の認知は生来的なものではなく発達により獲得される(つまり親→子に伝達される文化では?) といった本作で書かれた人間にはない言語を携えた動物達に類似している点が多々見受けられる。もしかしたらデグーも文章を組み立てる能力があるのかもしれない、将来デグーが何を喋ってるのかもっとしれるようになったらいいな、デグー言語学者とかいないのかなぁ、なんて
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動物たちの鳴き声などから現代に生きる人間のコミュニケーションまで紐解く、大変に興味深い内容でした。 なぜ人間は視覚優位で鳥は聴覚優位なのかなどを論理的に語っており、新たな発見がありました。
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鳥類の言語の研究をしているという、鈴木俊貴さんの本がないものか、と思ってたどり着いた一冊。山極寿一さんとの対談本です。現状、鳥たちは「今、ここ」を語る言葉しか持ってないように観察されるようだ。言葉やお金のような抽象概念に支配され、振り回されている現代の人間が、「今、ここ」に集中す...
鳥類の言語の研究をしているという、鈴木俊貴さんの本がないものか、と思ってたどり着いた一冊。山極寿一さんとの対談本です。現状、鳥たちは「今、ここ」を語る言葉しか持ってないように観察されるようだ。言葉やお金のような抽象概念に支配され、振り回されている現代の人間が、「今、ここ」に集中するためにマインドフルネスなどの手法を取り入れようともがいている現状と、他の生物との落差を感じた。後書きで山極さんが言うように、他の生物は複雑な言語抜きで豊かな世界を暮らしている。人間はこれから先、言語を飼い慣らせるせるのだろうか?
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD03318555
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京大元総長と東大先端研准教授という国内最高度にアカデミックな真性オタク2人の対談でとてもおもしろいというか可笑しいというか頭おかしいですね(褒めてる) オタクってすばらしい。あと鈴木准教授は、少年期に図鑑の修正したり、院生時代に指導教官を信用せず勝手に論文を海外へ送ったりしていて...
京大元総長と東大先端研准教授という国内最高度にアカデミックな真性オタク2人の対談でとてもおもしろいというか可笑しいというか頭おかしいですね(褒めてる) オタクってすばらしい。あと鈴木准教授は、少年期に図鑑の修正したり、院生時代に指導教官を信用せず勝手に論文を海外へ送ったりしていて、自分の研究を信じてる点と権威に全く臆さない点がいいんだよなー
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鈴木俊貴先生絡みで選んだ一冊。 シジュウカラの鈴木先生と、ゴリラの山極先生との対談。研究対象は違えど、動物行動学のバックボーンがあるから、対談は非常にスムーズで奥が深く感じられた。このような、研究対象の異なる研究者同士の交流こそが、新たなアイディア・発見を生むのだと強く感じさせら...
鈴木俊貴先生絡みで選んだ一冊。 シジュウカラの鈴木先生と、ゴリラの山極先生との対談。研究対象は違えど、動物行動学のバックボーンがあるから、対談は非常にスムーズで奥が深く感じられた。このような、研究対象の異なる研究者同士の交流こそが、新たなアイディア・発見を生むのだと強く感じさせられた。 だから大学のティータイムは大事なのだ。
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動物の言語研究界隈の話題を全然知らずに生きてきたので、色んな研究論文の内容を対談形式で教えてもらえた感じで面白かった。 後半はヒトについての話題に移っていったが、ヒトは言語情報でのやりとりが発達しすぎたことで、非言語情報の認識が難しくなっていくのではという話が怖かった。
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タイトルに惹かれて読み始めました。知らないことばかりでとても面白かったです。動物の話は勿論、4章のTwitterが炎上する理由など、現代の人間の話にもつながり、非常に納得しました。
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