さみしい夜にはペンを持て の商品レビュー
◾️日記を書こう。読者は10日後の自分自身。 ◾️コツは全体より細部を見る、語彙を増やす、世界をスローモーションで眺める。 ◾️愚痴や悪口も書いていい。過去形にして、距離を置く。
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挿し絵が沢山で、漢字も少なめなので、 対象年齢は低めなのかなと思ったけど、 内容はしっかりしていて色々と考えさせられました。 日記を読むために書くというのは自分にはなかった視点でした! 何回でも読み返したくなる本です。 ただ何で海の世界をモチーフにしたのかは謎でした。笑 そのせ...
挿し絵が沢山で、漢字も少なめなので、 対象年齢は低めなのかなと思ったけど、 内容はしっかりしていて色々と考えさせられました。 日記を読むために書くというのは自分にはなかった視点でした! 何回でも読み返したくなる本です。 ただ何で海の世界をモチーフにしたのかは謎でした。笑 そのせいで引用する文献が「泳げメロス」や「吾輩はウニである」などに変更されてて内容も分かりづらくなってる気がしました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
なかなか面白い本だった。 見た目は子ども向け、文章も平易で、ほぼ会話で構成されている。漢字も少な目。 海の中の生きものが登場人物で、「うみのなか中学校」に通うタコジローが主人公、クラスメイトのイカリ、トビオ、ウツボリが登場し、担任はカニエ先生だ。挿絵もふんだんに盛り込まれていて、ちょっと文字が多めの絵本のようでもある。 中学生にありがちな悩みを、タコジローが学校をさぼって訪れた「うみのなか市民公園」で出会ったヤドカリのおじさんと出会い、気持ちを整理し、自分の考えを持ち、自分自身を見つめ直す手立てとして、日記を書くことへと導かれていくお話。 もやもやした自分の感情を、「ことばにする」ことで喜びを感じ、その場限りの“思い”でしかない“ことば”を、書き留めることで“考え”へと深めていく。 考えることは、答えを探すこと、それを文章にするのは、暗算で計算するのではなく、筆算で問題を解いていくようなものだという例えは、分かりやすくて面白い。 日記を書くことで、自分自身を客観的に見詰め、一時的な感情である“ことば”を、文章にすることで距離を置く、そんな日記をしたためる効用を、ヤドカリのおじさんが丁寧に説いていく。 「考えないのは、危険なんだ」 「だれかが用意してくれた『わかりやすい答え』に飛びつくんだよ」 SNS上や、薄い人間関係のなかで交わされる会話だけで過ごすことの多い昨今。自ら考えることへと導いていく教えは、とても貴重だ。 平易な文章と、ちょっとした冒険譚にもなっている物語で、大切な教えを伝え、書くことに興味を持たせる、なかなか意義ある一冊。
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2023.20th (言葉にすることで考える。)考える習慣がないとわかりやすい都合のいい答えに飛びつくことになる。 日記の読者は将来の自分。 装丁が綺麗で惹かれて購入しました! 上に書いたようななるほど!と思う箇所はあったものの、全体的にはそれほど刺さる書籍ではなかったかな。レビ...
2023.20th (言葉にすることで考える。)考える習慣がないとわかりやすい都合のいい答えに飛びつくことになる。 日記の読者は将来の自分。 装丁が綺麗で惹かれて購入しました! 上に書いたようななるほど!と思う箇所はあったものの、全体的にはそれほど刺さる書籍ではなかったかな。レビューとかSNSで書き慣れてる人にとっては言わずもがなな部分も多いですからね。
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読みやすく一気に読んだ。日記を書くことの意味とコツが分かりやすく書いてあるけど、それだけではない。考えることの大切さ。この本には希望があると思う。10代の人だけでなく、私みたいなおばさんも何か書きたくなった。
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ならのさんのイラストが素敵で思わず手に取ってしまった1冊「書く」ことについてこんなにもわかりやすく説明されたことなかった 数々の自己啓発本で日記、メモ、手帳など書くことの大切さは説かれてきたけれど こんなにも素直に書きたいって気持ちにさせてくれるのは初めての経験 日記はついつい反...
ならのさんのイラストが素敵で思わず手に取ってしまった1冊「書く」ことについてこんなにもわかりやすく説明されたことなかった 数々の自己啓発本で日記、メモ、手帳など書くことの大切さは説かれてきたけれど こんなにも素直に書きたいって気持ちにさせてくれるのは初めての経験 日記はついつい反省文や不安の吐露などネガティブな言葉になりがちだけど、こうやって書いたらいいんだと目の前が明るくなった 表紙や扉のイラストだけでなく挿絵もすごく可愛いです
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文句無しの今年個人的ベスト本。 私は実習中、質問ができない自分が嫌いだった。 悔しかった。 ままならなかった。 答えがでない時間を過ごすのが辛かった。 そんな私の心に染みる一冊。 書くことの難しさ、そこから生じる自己像について考えさせられた 自分は傲慢で滑稽で見え張りなのかもしれ...
文句無しの今年個人的ベスト本。 私は実習中、質問ができない自分が嫌いだった。 悔しかった。 ままならなかった。 答えがでない時間を過ごすのが辛かった。 そんな私の心に染みる一冊。 書くことの難しさ、そこから生じる自己像について考えさせられた 自分は傲慢で滑稽で見え張りなのかもしれないがペンを持ちたくなった、書きたくなってしまった‥ 目的の本がなくて迷った末に手に取った本書でしたが、本屋さんは思わぬ出逢いがあるから面白い、だから紙の本は辞められないと再度思わせてくれた作品でした
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※このレビューにはネタバレを含みます
自分と対話することの大切さ、対話の仕方について物語で教えてくれる本。 物語の設定から学生のような若い世代に特に関心が持たれそうではあるが、自分を理解することについてはどの世代であっても大切だし、誰にでも刺さる本ではあると思う。 再読予定なので、その際に感想追加予定
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中学生とか悩み多い思春期の子たちが読むと大きくその後の学校生活が変わるんじゃないかなと思った。 自分も学生時代にこの本に出会ってたらもっと物事の見方が変わってただろうなと思う。 日記は1日の全てを記さないとと思いがちだけど 衝撃的な一部分を切り抜くといいというヤドカリのおじさん...
中学生とか悩み多い思春期の子たちが読むと大きくその後の学校生活が変わるんじゃないかなと思った。 自分も学生時代にこの本に出会ってたらもっと物事の見方が変わってただろうなと思う。 日記は1日の全てを記さないとと思いがちだけど 衝撃的な一部分を切り抜くといいというヤドカリのおじさんのアドバイスがいい。 最後がほんとによかった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
タコジローは緊張すると顔が真っ赤になってしまうため学校で「ゆでダコジロー」と呼ばれていた。「タコでなければ・・・」海の学校を舞台にすることで学生が感じているままならなさを明確に描き出す。 タコジローはある出来事がきっかけで、翌朝学校に行くのが億劫になり、公園でヤドカリのおじさんと出会う。自分の中に抱えるモヤモヤした「思い」(コトバミマン)を「言葉」にして誰かに伝えることで「考え」を外に出すこと。そのはじめの一歩として「日記」を書くことを提案される。 「日記」は今自分が思っていることではなく、「過去」の自分がその時思っていたことを書く。「過去」の自分を「現在」の自分が咀嚼して「文章」にすることでさらに先の「未来」の自分は読者としてその日記に書かれた「自分」を知ることができる。 日記の中に現れるもう一人の自分を好きになることは、生きずらさを抱える自分の理解者を作ってあげることにもなる。つまり、「日記は未来の自分へのプレゼント」とも考えられるのではないだろうか。 「さみしい夜にはペンを持て」これは眠れない夜にラジオネームで投稿したメールが忘れたころにラジオで紹介され多くのリスナーの一人として自分の耳に入ってくる感覚に似ている。
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