1,800円以上の注文で送料無料

さみしい夜にはペンを持て の商品レビュー

4.4

424件のお客様レビュー

  1. 5つ

    198

  2. 4つ

    157

  3. 3つ

    40

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/10/24

毎日同じ日の繰り返し…って思ってたけど、同じ日なんてひとつもないんだってことがわかった。 なんでもメモする癖がついた。

Posted byブクログ

2024/10/24

 うみのなか中学校に通うタコジローくんは、学校でいじめにあっています。 ある朝、どうしても学校に行けなくなったタコジローくんは、うみのなか市民公園に行き、ヤドカリのおじさんに出遭います。  おじさんは、タコジローくんに、いろいろなことを教えてくれます。 ・「思う」ことと「言う」...

 うみのなか中学校に通うタコジローくんは、学校でいじめにあっています。 ある朝、どうしても学校に行けなくなったタコジローくんは、うみのなか市民公園に行き、ヤドカリのおじさんに出遭います。  おじさんは、タコジローくんに、いろいろなことを教えてくれます。 ・「思う」ことと「言う」ことの違い。 ・「書く」ことと「話す」ことの違い。 ・実際に書いてみると、出来事を書くことに囚われて、自分で考えたことを書いていないこと。  そして、自分が、周りのことばかりを気にかけるだけで、本当に考えることをしていないということを。  いまどきのお子さんは、SNSに囲まれ、コミュニケーションをとることに長けていると言われることがあります。  他者とのおしゃべりは、有意義なものではありますが、常に誰かへリアクションをすることを求められます。  そして、人はおしゃべりの中で、ついつい会話で勝つことを考えるようになって、それが嘘や乱暴な物言いにつながり、傷つけあうことが起こる、とヤドカリおじさんは言います。  そんな中で傷ついてきたヤドカリおじさんは、同じ立場のタコジローくんに、自分の考えを深めていくためには、ひとりの時間が大切であること、自分というダンジョンを冒険することが必要だと言い、日記を書くことをすすめます。  そして、タコジローくんは日記を書いてヤドカリおじさんに見せることになるのです。 ・読む人がいることは、書くことのはげみになる。 ・書き続けて残った日記は、将来の自分へのプレゼントになる。 と、ヤドカリおじさんは言うのですが、これって、ブクログみたいですね!  つまり、ブクログは、ダンジョンであり、冒険であり、自分の考えを深める場所なのです。  がんばれ、タコジローくん!  がんばれ、わたし!  

Posted byブクログ

2024/10/20

この本を読んだきっかけは、私の好きなイラストレーターが表紙を描いていたことだった。 主人公であるタコジローには読み進めるにつれて親近感がわいた。 タコジローが出会ったヤドカリのおじいさんがタコジローに伝えることは、本当に納得するものばかりで、頭にすーっと入ってきた。 物語としても...

この本を読んだきっかけは、私の好きなイラストレーターが表紙を描いていたことだった。 主人公であるタコジローには読み進めるにつれて親近感がわいた。 タコジローが出会ったヤドカリのおじいさんがタコジローに伝えることは、本当に納得するものばかりで、頭にすーっと入ってきた。 物語としてもおもしろく、日記の書き方としても参考になる。 “タコっち”とイカリくんとの友情にはほっこりした。 自分も日記を書いて、自分のことを客観的に見て、自分のことを知りたいと思った。

Posted byブクログ

2024/10/16

「日記ってね、毎日の出来事を記録するものじゃないんだ。つまり"その日になにがあったのか"を書いていくんじゃなくて、"その日になにを思ったのか"を書いていくものなんだ。 その目で振り返っていけば、きのうと同じ日なんて ひとつもないはずだよ」 ...

「日記ってね、毎日の出来事を記録するものじゃないんだ。つまり"その日になにがあったのか"を書いていくんじゃなくて、"その日になにを思ったのか"を書いていくものなんだ。 その目で振り返っていけば、きのうと同じ日なんて ひとつもないはずだよ」 物語としてとても面白く、日記を書くため・続けるための実用書としてもとても参考になると思いました。 ところどころ禅問答のような、哲学のような…と 読みながらぐるぐるしてしまう頭を、ヤドカリのおじさんが優しく解いてくれる感覚があり、手帳に書き留めながら読みました。 折に触れて読み返したくなる1冊になりそうです。

Posted byブクログ

2024/10/15

日記の書き方を、タコジローとヤドカリのおじさんという2人が対話形式かつ、タコジローの経験をもとに教えてくれる本。 書いても誰も読まない日記にも読者がいて、それは未来の自分だという。たしかに、過去何していたか、そのとき自分が何を思っていたのかなんていちいち覚えてない。その時の気持...

日記の書き方を、タコジローとヤドカリのおじさんという2人が対話形式かつ、タコジローの経験をもとに教えてくれる本。 書いても誰も読まない日記にも読者がいて、それは未来の自分だという。たしかに、過去何していたか、そのとき自分が何を思っていたのかなんていちいち覚えてない。その時の気持ちや感情を書いて、過去こんなことを思っていたのか、成長したんだなと自分を振り返ることで、また一歩前に進めるのかもしれない。 日記を書き出してからこの本が気になっていたが、読んでよかった。

Posted byブクログ

2024/10/14

いろんなところで紹介されててずっと読んでみたかった本。「全ての中学生と、かつて中学生だったあなたへ」っていうキャッチコピーの通り、悩みを抱えているすべてのひとに読んでほしいです。 大人はもちろんですが、1番多感で、さまざまな悩みが次々に出てくる思春期にこの本に出会えてたら、少しは...

いろんなところで紹介されててずっと読んでみたかった本。「全ての中学生と、かつて中学生だったあなたへ」っていうキャッチコピーの通り、悩みを抱えているすべてのひとに読んでほしいです。 大人はもちろんですが、1番多感で、さまざまな悩みが次々に出てくる思春期にこの本に出会えてたら、少しは生きやすくなるはず。ストーリーと、自分の過去とが重なった部分もあって、あの時にこの本があったらなあ、と強く思いました。

Posted byブクログ

2024/10/13

読み終わると自分も日記を書いてみたくなる。日記を書くことの良さを物語形式でじっくりと語ってくれる。 物語は、タコジローの性格と発話が合わない気がしたりおじさんが普通に不審者だったりで違和感が拭えないが、それを差し引いても、ただ日記の効用をうたうよりもずっと納得できる。 日記には...

読み終わると自分も日記を書いてみたくなる。日記を書くことの良さを物語形式でじっくりと語ってくれる。 物語は、タコジローの性格と発話が合わない気がしたりおじさんが普通に不審者だったりで違和感が拭えないが、それを差し引いても、ただ日記の効用をうたうよりもずっと納得できる。 日記には必ず読者がいる。自分が読者になれるのは程よく書いた時のことを忘れる10日後から。 わたしは日記は出来事だけを書くことを是としているが、本書では出来事ではなく考えを書くことを推奨している。そうするとわたしは嫌なことを嫌なようにしか聞けないんだよなあと思っていたら、それに対する答えとして、感情に任せて書くのではなく客観視すると良いとあった。

Posted byブクログ

2024/10/07

いじめられっ子のタコジローと公園で出会ったヤドカリのおじさんという物語の形をとり、日記を書くという行為を通して書き方などを教えてくれる一冊…と見せかけて、日記を書くことによる自分との向き合い方などを教えてくれる本だ 日記というと行為の記録になりがちだが、そうではなく自分がそれによ...

いじめられっ子のタコジローと公園で出会ったヤドカリのおじさんという物語の形をとり、日記を書くという行為を通して書き方などを教えてくれる一冊…と見せかけて、日記を書くことによる自分との向き合い方などを教えてくれる本だ 日記というと行為の記録になりがちだが、そうではなく自分がそれによってどう感じたか、なぜそう思ったのかなど深堀りすることによって自分の本質を自覚するように促している 感情的になる出来事も、「バカ」と書くのではなく「バカ、と思った」と一度区切る事で、クールダウンできるし客観視もできるようになるなどテクニックも面白い 平易な言葉で書かれていて読みやすいので、各年代に読まれると思うが、単なるノウハウ本ではなく自分と向き合う事で本質を見極めるように導いてくれる良書だ ある意味哲学書のように感じた

Posted byブクログ

2024/10/06

タイトルや装丁に惹かれた本ほど 今のタイミングで読む本なんだと 改めて感じました 昔は私も 日記を書いてたけど… 今は全く書いてないな でもふとした時に 昔の日記を読んだとき 過去の自分が綴った言葉に 救われたことがある… 何より大切なのは 読者に分かってもらおうと...

タイトルや装丁に惹かれた本ほど 今のタイミングで読む本なんだと 改めて感じました 昔は私も 日記を書いてたけど… 今は全く書いてないな でもふとした時に 昔の日記を読んだとき 過去の自分が綴った言葉に 救われたことがある… 何より大切なのは 読者に分かってもらおうと思って 言葉を綴るということ… 読者とは 自分…!!!! 分かってもらおうとする自分 分かりたいと思う自分 自分を1番分かってもらいたい相手は 自分自身! 自分を1番好きになってもらいたい相手も自分自身! 自分と向き合うことの大切さと その書き方を やさしい物語と共に教えてくれる作品でした 私も日記はじめてみようかな! なによりも 未来の自分のために_

Posted byブクログ

2024/09/30

タイトルと表紙の独特なタッチに引かれて、手に取った本。私は書くことが好きな子供だったけど、学校で提出した作文に添えられた評価コメントを目にしたときから、「自分の書きたいことを書く」ことに対して、とっても臆病になってしまった。でも、「自分の書きたいことを書く」って本来は、悪いことじ...

タイトルと表紙の独特なタッチに引かれて、手に取った本。私は書くことが好きな子供だったけど、学校で提出した作文に添えられた評価コメントを目にしたときから、「自分の書きたいことを書く」ことに対して、とっても臆病になってしまった。でも、「自分の書きたいことを書く」って本来は、悪いことじゃないよね。あとは、個人的に「ことばのペン先を細くして、ことばの色彩を豊かにする。」「景色は流れ、記憶も流れていく。それが前に進むってこと(以下略)」など、ページの装飾だけではなくて、表現や比喩が綺麗だと感じる作品だった。

Posted byブクログ