さみしい夜にはペンを持て の商品レビュー
書店でたまたま見かけた古賀さんの新著! 実のところ、ずいぶんとナイーブなタイトルと、子どもを意識したキャラクターに、少しだけ購入は躊躇った。しばらくAmazonで様子を見てから、電子書籍で買おうかとも思ったけど、凝った装丁とページデザインを見て物理本として手元に置きたくなったこと...
書店でたまたま見かけた古賀さんの新著! 実のところ、ずいぶんとナイーブなタイトルと、子どもを意識したキャラクターに、少しだけ購入は躊躇った。しばらくAmazonで様子を見てから、電子書籍で買おうかとも思ったけど、凝った装丁とページデザインを見て物理本として手元に置きたくなったことが購入の決め手になった。 読み終えて、あらためて丁寧かつ誠実に言語表現と、その基礎となる自己の感情に向き合う著者の姿勢に敬服する。 また、これから読もうかと考えている人へは、ぜひ物理本での購入をおすすめします。装丁はもちろん、ストーリーと一体になった巻末の仕掛けがすごく良いので。このあたり、ポプラ社さんが児童書で培った読書体験作りのアイデアなのかと思うのですが、流石です。
Posted by
これまで何度も日記を書いてはやめての繰り返しだったけど、どうして途中で書きたくなくなってしまうのか分かった気がした。 一日の出来事を全部書こうとして、薄っぺらい内容になってしまったり、悩みを書くだけの暗い内容になってしまったり、、、そんなものを読み返しても全然楽しくなくて、意味な...
これまで何度も日記を書いてはやめての繰り返しだったけど、どうして途中で書きたくなくなってしまうのか分かった気がした。 一日の出来事を全部書こうとして、薄っぺらい内容になってしまったり、悩みを書くだけの暗い内容になってしまったり、、、そんなものを読み返しても全然楽しくなくて、意味ないと思ってしまってやめてしまう。タコジローがわたしの今までのモヤモヤした悩みを代弁してくれているような気がした。 日記は将来の自分という読者に向けて書く事、一日の中の出来事を全部書く必要はなく、感情が動いた部分にスポットを当てて詳しく書く。嫌なことや愚痴や悩みは、過去形でかく。(もう嫌だ→嫌だと思った。) この書き方で、わたしが今書いている3年日記も楽しい内容になると良いと思う。そうなれば、きっと自分のことを今よりも好きになれる気がする。
Posted by
日記が書きたくなったが、この本で言われている通りに書けるのは余程時間が割ける人だと思う。 言葉の色鉛筆を増やしたい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ SNSで常時だれかとつながっている時代。 だからこそ、積極的に「ひとり」の時間をつくろう。 うみのなか中学校に通うタコジ...
日記が書きたくなったが、この本で言われている通りに書けるのは余程時間が割ける人だと思う。 言葉の色鉛筆を増やしたい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ SNSで常時だれかとつながっている時代。 だからこそ、積極的に「ひとり」の時間をつくろう。 うみのなか中学校に通うタコジローは、 学校にも居場所がなく、自分のことが大嫌い。 ある日、不思議なヤドカリおじさんと出会ったタコジローは その日から、どんどん変わっていく… ・考えるとは「答え」を出そうとすること ・その作文、嘘が混じってない? ・みんなと一緒にいると、自分ではいられなくなる ・考えないのって、そんなに悪いこと?
Posted by
著者の古賀さんの他の作品にも共通していることですが、「言葉を書く」ということの尊さや大切さ、難しさの中にある面白さと正面から向き合い、「書くことによって人は変われる」ということを、心の底から信じているんだな、ということを改めて感じました。 自分が小・中学生の時には、本を読むこと...
著者の古賀さんの他の作品にも共通していることですが、「言葉を書く」ということの尊さや大切さ、難しさの中にある面白さと正面から向き合い、「書くことによって人は変われる」ということを、心の底から信じているんだな、ということを改めて感じました。 自分が小・中学生の時には、本を読むことも文を書くことも苦痛でしかありませんでした。その頃にこんな本に出会っていたらなぁ、と思います。 子供達が夏休みのこの時期に発行されたのは偶然ではないでしょう。大人が読んでも響くポイントはたくさんありますが、やはり出来るだけ多くの10代の人に読んでほしいと思う一冊です。
Posted by