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ホテル・カイザリン の商品レビュー

3.5

84件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    42

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

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2024/09/19

いくつかのお話があり、私は人の物が欲しい人の話が1番面白かったです。どういう気持ちでそんな事をするのか?と思っていましたが、納得できました。

Posted byブクログ

2024/09/17

ミステリーかな?と思ったけど、それだけではなかった。 一話一話味付けの違うお料理のようでとても楽しめました。 この著者の本の中でこの本が今一番好きかも。

Posted byブクログ

2024/09/09

 うっすら怖い話の中で「金色の風」だけは爽やかだった。パリオリンピックのマラソンをイメージしながら読めたのがよかった。人の物を羨んで欲しそうにする人や人のことをやっかむ人っているけど、「甘い生活」を読んだら心を入れ替えるのではないか。いや、「老いた犬」のように情けなく吠えてみるか...

 うっすら怖い話の中で「金色の風」だけは爽やかだった。パリオリンピックのマラソンをイメージしながら読めたのがよかった。人の物を羨んで欲しそうにする人や人のことをやっかむ人っているけど、「甘い生活」を読んだら心を入れ替えるのではないか。いや、「老いた犬」のように情けなく吠えてみるか鼻を鳴らして泣くだけか。

Posted byブクログ

2024/08/29

なんとなくゾワッと居心地の悪い短編集だった 表題作のホテル・カイザリンは秘密を わかちあう二人の女性の話。 静寂と孤独を心ゆくまで味わえる場所。 何とゴージャスな。 こんなホテルで家事やら仕事やらから 解放されて自分だけの時間を過ごせたら 贅沢なことなんだろう、と羨ましげに ...

なんとなくゾワッと居心地の悪い短編集だった 表題作のホテル・カイザリンは秘密を わかちあう二人の女性の話。 静寂と孤独を心ゆくまで味わえる場所。 何とゴージャスな。 こんなホテルで家事やら仕事やらから 解放されて自分だけの時間を過ごせたら 贅沢なことなんだろう、と羨ましげに 読んだけれどストーリーは嫌ミス的な展開 後味悪ーー 他人の物ばかりを欲しがる女の子の末路や 学園祭での降霊会、幼馴染に追及される僕 えっ、そういうこと・・・これも後味悪いー 朝方になると洗濯機の音がうるさい上の部屋 これはホラーなの? とおもいきや、なるほど 確かに事故物件より怖い未事故物件 妻と離婚した小説家の話、モラハラ夫って 自覚ないものなんでしょうかね。 バレエをあきらめた女性がパリで再起する話 これは、走り出したくなるような幸福感で 終わってよかった。 一番心に残ったのは宿命的な死に蝕まれた村の お話「孤独の谷」 これだけで1本、長編が書けそうなぐらい ミステリーとホラーが合わさって 続きが気になって引き込まれた。 こちらもダークな結末 それぞれ印象的な話ではあったけど ううーーん、近藤史恵さんの作品の中では 私的には今一つだったかなぁ・・・ ちょっとなんか陰湿って感じの話は苦手なのだ。

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2024/08/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どの話も面白かったです! ホラー、ミステリ、イヤミス…ジャンルは違えどゾクっとする短編集で今の季節にぴったり。 「甘い生活」「未事故物件」「ホテル・カイザリン」の怖さが特に好き。 「金色の風」は他の七編とは趣が違って、犬好き(ですよね?!)な近藤さんならではの逸品。自分もベガになって走ってるようで爽快でした。

Posted byブクログ

2024/07/30

なんとなく『甘い生活』は読んだことあるなあと思ったらアミの会で読んだのか。他人のものを欲しがるとロクな目に合わないな。『金色の風』『迷宮の松露』あたりが良かった。

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2024/07/21

これまで、近藤史恵さんの小説は割と前向きさわやか系、旅系も多いイメージで、この本もタイトルから旅行とか関係する作かなと想像して読みはじめました。 が、自分のイメージとは違い、イヤな感じを残す作品の方が多い短編8作品でした。 ストーリーは、それぞれ興味深く一気読みでした。

Posted byブクログ

2024/07/20

※ 降霊会 金色の風 迷宮の松露 甘い生活 未事故物件◉ ホテル・カイザリン◉ 孤独の谷◉ 老いた犬のように◉ 普段は見えていないけれど、 日常生活の向こうにある危うい世界。 ざわりとした感覚に言葉にできない面白みと 中毒性がある。

Posted byブクログ

2024/06/17

ちょっと暗く、触れられたくない場所を軽く刺される感じのするストーリー展開でした。でも全体的に清らかで美しい余韻があります。

Posted byブクログ

2024/06/15

勝手に長編だと思い込んでいて最初の交霊会がのちのち関わってくるかと思いきやそんなことはなかった。 バレエ姉妹の話。主人公が新たなやりがいやアンナとベガの出会いも素敵だった。 パリの美しい街なみ文章から伝わってきた。 ここからの短編は通勤時にもさくっと読めて、落ちもしっかりして...

勝手に長編だと思い込んでいて最初の交霊会がのちのち関わってくるかと思いきやそんなことはなかった。 バレエ姉妹の話。主人公が新たなやりがいやアンナとベガの出会いも素敵だった。 パリの美しい街なみ文章から伝わってきた。 ここからの短編は通勤時にもさくっと読めて、落ちもしっかりしていたからとても読みやすかった。 「甘い生活」は私自身も妹に搾取されてきたのですごく姉に共感してしまった。主人公の性格の悪さ、ずる賢さにとても気分が悪くなった。最後の展開は自業自得だね。 「未事故物件」はオカルトの類いかと思いきや・・・。怖かった。 タイトルの「ホテル・カイザリン」は少し切ないお話。 冒頭の事情聴取を読み終えてから再読すると、さらに切ない・・・ もう少し二人のエピソードを深堀して読みたくなった。 このホテルの魅力も伝わってきて宿泊したくなった。

Posted byブクログ