ホテル・カイザリン の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どの話も面白かったです! ホラー、ミステリ、イヤミス…ジャンルは違えどゾクっとする短編集で今の季節にぴったり。 「甘い生活」「未事故物件」「ホテル・カイザリン」の怖さが特に好き。 「金色の風」は他の七編とは趣が違って、犬好き(ですよね?!)な近藤さんならではの逸品。自分もベガになって走ってるようで爽快でした。
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なんとなく『甘い生活』は読んだことあるなあと思ったらアミの会で読んだのか。他人のものを欲しがるとロクな目に合わないな。『金色の風』『迷宮の松露』あたりが良かった。
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これまで、近藤史恵さんの小説は割と前向きさわやか系、旅系も多いイメージで、この本もタイトルから旅行とか関係する作かなと想像して読みはじめました。 が、自分のイメージとは違い、イヤな感じを残す作品の方が多い短編8作品でした。 ストーリーは、それぞれ興味深く一気読みでした。
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※ 降霊会 金色の風 迷宮の松露 甘い生活 未事故物件◉ ホテル・カイザリン◉ 孤独の谷◉ 老いた犬のように◉ 普段は見えていないけれど、 日常生活の向こうにある危うい世界。 ざわりとした感覚に言葉にできない面白みと 中毒性がある。
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ちょっと暗く、触れられたくない場所を軽く刺される感じのするストーリー展開でした。でも全体的に清らかで美しい余韻があります。
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勝手に長編だと思い込んでいて最初の交霊会がのちのち関わってくるかと思いきやそんなことはなかった。 バレエ姉妹の話。主人公が新たなやりがいやアンナとベガの出会いも素敵だった。 パリの美しい街なみ文章から伝わってきた。 ここからの短編は通勤時にもさくっと読めて、落ちもしっかりして...
勝手に長編だと思い込んでいて最初の交霊会がのちのち関わってくるかと思いきやそんなことはなかった。 バレエ姉妹の話。主人公が新たなやりがいやアンナとベガの出会いも素敵だった。 パリの美しい街なみ文章から伝わってきた。 ここからの短編は通勤時にもさくっと読めて、落ちもしっかりしていたからとても読みやすかった。 「甘い生活」は私自身も妹に搾取されてきたのですごく姉に共感してしまった。主人公の性格の悪さ、ずる賢さにとても気分が悪くなった。最後の展開は自業自得だね。 「未事故物件」はオカルトの類いかと思いきや・・・。怖かった。 タイトルの「ホテル・カイザリン」は少し切ないお話。 冒頭の事情聴取を読み終えてから再読すると、さらに切ない・・・ もう少し二人のエピソードを深堀して読みたくなった。 このホテルの魅力も伝わってきて宿泊したくなった。
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近藤史恵さんの著書はこれで2作目。こういうのも書くんだーというのが率直な感想。少し背筋がゾクっとするような短編を集めた作品でした。文章は読みやすくて好印象。他の作品ももっと読みたくなった。
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表題作を含む8話短編集。少し毒のある、人の内面の負の部分を描いた作品。どれも面白かった。「孤独の谷」の宿命に抗えない孤独が印象に残った。
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巻頭とラストの語り手が男性なのはわざとか?カイザリンは女性だけど。 「金色の風」の姉妹のバレエダンサー『テレプシコーラ』のヒロイン姉妹を思い出した。お母さんがバレエ教室主催なのも同じだし。 デーツのお菓子って近藤さんの他の作品にも出ていたよね。近藤さんの好きな味なんだな。 「孤独...
巻頭とラストの語り手が男性なのはわざとか?カイザリンは女性だけど。 「金色の風」の姉妹のバレエダンサー『テレプシコーラ』のヒロイン姉妹を思い出した。お母さんがバレエ教室主催なのも同じだし。 デーツのお菓子って近藤さんの他の作品にも出ていたよね。近藤さんの好きな味なんだな。 「孤独の谷」はちょっと三津田信三っぽい。最近読んだからどう思ったのかな。 自分のもの何でも欲しがる妹がいたら、しかもその妹が美人だったら、嫌だろうな。
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やっぱり題名にもなってるホテルカイザリンが面白かったかな。 短編だとどうしても物足りなさというか、消化不良感が否めない。
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