あなたの燃える左手で の商品レビュー
レビューが面白そうで読みましたが、思っていた作品と違い私には少し合わず難しかったです。 個人的にはかなり読みづらく読了にかなり苦戦しました。話も理解したようなしてないような… もう少し大人になってからリベンジしたいです。 他の方のレビューを拝見すると少しだけですが、この本が伝えた...
レビューが面白そうで読みましたが、思っていた作品と違い私には少し合わず難しかったです。 個人的にはかなり読みづらく読了にかなり苦戦しました。話も理解したようなしてないような… もう少し大人になってからリベンジしたいです。 他の方のレビューを拝見すると少しだけですが、この本が伝えたかった事が理解できた気がします
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幻肢痛や新しい腕への拒絶反応が、失った大切な人の死を受け入れられない(現実の拒絶)や苦しみにも例えているように感じられた。非常におもしろかった。
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すごい作品だと思いました。 楽しいかと言われると、楽しくはないけどすごい。 硬質で、ドライで、知的。遠藤周作とか、大江健三郎と似たものを感じました。それってものすごい。雰囲気に圧倒されて、ストーリーがどうこう言いたくならない。 これと『受け手のいない祈り』を読んだら結構違っていた...
すごい作品だと思いました。 楽しいかと言われると、楽しくはないけどすごい。 硬質で、ドライで、知的。遠藤周作とか、大江健三郎と似たものを感じました。それってものすごい。雰囲気に圧倒されて、ストーリーがどうこう言いたくならない。 これと『受け手のいない祈り』を読んだら結構違っていた。『受け手のいない祈り』は本作に比べると感情的に思える。作品によって色々変えているのかもしれない(共通しているのはやっぱり医療関係というのと、グロいというかナンセンスというか、ちょっと胸が悪くなるような気持ち悪いシーンが入れてくるということ…)。 デビュー作と芥川賞受賞作も気になる。
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なかなか読むのが苦痛な感じのタイプの本でした。すごい力があるなという雰囲気だけは感じつつ。後に芥川賞作家になるけれど、この作品もそこに通じる雰囲気を持っているなと思った。 手の移植か…あまり自分ごととして考えたことがないテーマなだけに考えにふけりたくなるテーマではある。
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※このレビューにはネタバレを含みます
診断ミスで左手を切断された日本人医師の話。 場所がドイツとかでウクライナとロシアの戦争の話とかもあって奥さんはそれに関わって死んでしまって。 手がなくなるってどんな感覚なんだろう怖いな。ピアノ弾けなくなるしペンも持てなくなっちゃう怖いなと思った。 島国って恵まれているのかなぁと初めて思った。
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生々しい。ラスト数ページのところで鳥肌がたって、読了後も数分間、鳥肌がたって、ひいて、を繰り返していた。 島国に生まれ、島国で育ち、島国から出る気のないわたし。 居心地の良いこの国でこの本を日本語で読んで、アキトのことを、ハンナのことを、キーウのことを、ウクライナのことを、考え...
生々しい。ラスト数ページのところで鳥肌がたって、読了後も数分間、鳥肌がたって、ひいて、を繰り返していた。 島国に生まれ、島国で育ち、島国から出る気のないわたし。 居心地の良いこの国でこの本を日本語で読んで、アキトのことを、ハンナのことを、キーウのことを、ウクライナのことを、考えるということ。 ヤパァナとして、考えるということ。
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時代が行ったり来たりし、一度読んだだけでは、私には理解が追いつかなかった。もし左手に他の人の手が移植されていたら、どんな気分なのだろうか。
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良かった! 誤診で左腕を切断され 白人の腕を移植された日本人男性 この医療的描写はさすが医師である作者だからこそ 凄くリアルでした 時系列が前後したり 視点が代わったりで最初は??でしたが 計算された構成でした 腕への違和感は ロシアのクリミア半島の併合とリンクしていて ...
良かった! 誤診で左腕を切断され 白人の腕を移植された日本人男性 この医療的描写はさすが医師である作者だからこそ 凄くリアルでした 時系列が前後したり 視点が代わったりで最初は??でしたが 計算された構成でした 腕への違和感は ロシアのクリミア半島の併合とリンクしていて 読み手の私はこの感覚を引きずってしまいまい ウクライナの状況と重ねて感じてしまいました テレビで映されるウクライナの情報では どうしてもリアルに感じないのですが この物語の感覚を通して ウクライナの人達の感覚を味わえるのかもしれません もちろんこの小説はフィクションです ウクライナの人からしたら そんなもんじゃあない!!だと思います でも 小説の力を 私自身は感じました あと 外からみた 日本 日本人も この小説では強く描いています 芥川賞受賞作品を図書館で予約したついでに この作品を手にしましたが 他の作品もぜひ読みたい作家さんです!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
左手を切断してまたくっつけた人の話。 他人の手をくっつけるなんて超空想の話のようだが、その描写がめちゃくちゃリアル。 くっついた手(=他人の手)の厚みとか、色とか、指毛まで細かく描かれていて、だからこそその違和感や気持ち悪さが際立っていたような気がする。 個人的にはその気持ち悪さがこの小説のけっこう重要な要素だと思っており、しっかり表現できていて味わい深い小説だなと思った。 他人の手をくっつけて自分のものとして受け入れる(そのプロセスにおいて一定反発が発生するし、場合によっては受け入れられず終わる)という構造が、主人公のアサトだけでなく国と国の関係にまでメタ的に読み解くことができ、すごい視点だなぁと思った。 日本は島国で、日本の人々は他人(他国)を拒む性質を持ち合わせていないという解釈と、日本人である主人公の身体が他人の手を受容する事実を重ねて考えるとか、普通に生きてたら考えつかないよねぇ。 あと、個人的には手をくっつけてくれた医者のゾルタンがこの小説における重要要素だと思った。ナショナリストで医者としてのプライドも高い彼がいることで、人の身体を国と見立てて考える支店が生まれてるし、彼が患者を対等な人間としてみていない様子が、アサトの虚しさや哀れさを強調していると感じた。 一点わからなかったのは、最終的にゾルタンは医者を辞めるのだが、その理由はなんだったのだろうか。アサトの次にやる予定だった接合手術してないからアサトきっかけだと思うが、なんでなんだろう。 いろいろ書いたけど、すごくリアルで面白い本だった。朝比奈さんの他の本も読んでみよう。
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面白かった。確かに手とか足とかの移植ってきかないなあと思ったり。だから最初未来の話かなあと思ったり。モデルとかいたのかなあとか思ったり。
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