あなたの燃える左手で の商品レビュー
読み終わった後、著者紹介で現役の医師と書かれているのを見てなるほどと思いました。 手の移植から自我や国民性に話が広がる展開が新鮮でしたが、途中で時系列や語り手が入れ替わるので、理解が難しかったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もちろん、表現とか、国境・国に関する話とかは素晴らしいと思いますし、なぜか自分も左手がなくなったように感じてしまうほどですが 主人公があまりにも救われなさすぎて読み終わってしんどい本でした。 でも、主人公の手が暗喩するものが国なのであれば、ウクライナ戦争は誤診ってこと…?
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肢痛や拒絶反応などの左手をめぐる術後の肉体的・精神的描写に圧倒されながら、転がるように何とか最後まで読み切る。勉強不足な日本人である故に到底理解が及んでいない場面もありますが、この小説内で何か凄まじいことが行われているのは解る。まさに必読。
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手の移植から、こんなに色々なことを考えさせられるとは! 他人の手を、自分の腕に、移植する。 他人と自分。 その違いを知り 受け入れることについて、考えさせられた。 描写についてはちょっとややこしくて…どこまでがアサトの現実で、どごまでが妄想?!みたいな部分もあったので、集中し...
手の移植から、こんなに色々なことを考えさせられるとは! 他人の手を、自分の腕に、移植する。 他人と自分。 その違いを知り 受け入れることについて、考えさせられた。 描写についてはちょっとややこしくて…どこまでがアサトの現実で、どごまでが妄想?!みたいな部分もあったので、集中して読まないと置いていかれそうになる(笑) 島国育ちだからこそ、国境についてそこまで日常の中で深く考えない。その部分を突いてくる本でした。
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某本紹介インフルエンサーの方の紹介で気になって手に取った本です。 自分の勉強不足で、途中まで読むのが少しキツかったのですが、読み切れたことで、自分の狭い世界が一回り広がったような感覚を覚えています。 キツかった理由、それは自分が日本で生まれ育った生粋の日本人であるからに違いあり...
某本紹介インフルエンサーの方の紹介で気になって手に取った本です。 自分の勉強不足で、途中まで読むのが少しキツかったのですが、読み切れたことで、自分の狭い世界が一回り広がったような感覚を覚えています。 キツかった理由、それは自分が日本で生まれ育った生粋の日本人であるからに違いありません。 隣接する国を奪うこと、奪われること、奪われる痛み、取り返したいという渇望、不可逆な現実への絶望。領土を奪い合う複雑な歴史を紡いできたヨーロッパ諸国のような土地で生きる人々の意識に当然のようにあるナショナリズムの強靭さ。これらの感覚を心の底から理解できる日本人がどれほどいるでしょうか?恥ずかしながら、自分自身、北方領土問題や竹島問題などのニュースも全く危機感なく眺める程度のものです。でも、同じような人は多いのではないかなと思います。 この本ときちんと向き合うために、中ほどまで読み進めた段階で一度読書から離れ、ウクライナ、ハンガリー、ロシア、クリミアの歴史をざっと学びました。これが大正解で、登場人物たちの抱える葛藤や、アサトの手が理不尽に奪われたことに込められた物語的なメッセージを深く理解することが出来たと思います。 序盤で読むのがしんどくなって来た方、軽く歴史の勉強をしてみるのをオススメします。
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「国」に対する意識、その境界を侵されるということ。おそらく現代日本では想像しがたい事象を、そんなふうに喩え表現するのかという衝撃。出会えてよかった一冊。
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ハンガリーの病院で内視鏡技師として働くアサトは、とんでもない誤診の結果、左手を手首から失ってしまう。何年もの間、幻肢痛に苦しめられた彼は、他人の左手を移植する手術を受けるが……。 現役医師である朝比奈さんならではの作品である。理不尽に体の一部を奪われ、さらに他人のパーツにすげ替え...
ハンガリーの病院で内視鏡技師として働くアサトは、とんでもない誤診の結果、左手を手首から失ってしまう。何年もの間、幻肢痛に苦しめられた彼は、他人の左手を移植する手術を受けるが……。 現役医師である朝比奈さんならではの作品である。理不尽に体の一部を奪われ、さらに他人のパーツにすげ替えられた主人公の苦しみが全篇を覆う。 そして、ロシアによるウクライナ侵攻直前という時代設定、地続きであるハンガリーとの歴史や国民感情、冒頭に置かれた自爆する女性の謎などが重層的に絡む。
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クソほど読みにくい文 最初、読んで合わないと思ったら 離脱したほうがいい 人体と国家は同じだとでも言いたいのかね 興味が持てない体の描写も多く とても、つまらなかった
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とてもとてもわかりにくくてしんどかった作品でした。 難しいわけではなく、とにかくよくわからなかった。
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圧倒されちゃった! 左手を移植したことによって、肉体的、精神的にも境界が曖昧になっていくような話。 手術後の他人の手との接合部をウクライナ国境に例えているところ、意識の視野が広げられていくようで面白かったです。 でも、ちょっと難しいね。
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