恐るべき太陽 の商品レビュー
本書の感想は、「騙された〜」という感じです。 ミシェル・ビュッシの「黒い睡蓮」を読んで、フレンチミステリーの面白さに目覚めました。 本書も、読み進めないと収まらないくらい、謎が謎をよびました。 途中から恐くなって… chatGTPに「クレムは、精神を病んでいるのか…?」と質問...
本書の感想は、「騙された〜」という感じです。 ミシェル・ビュッシの「黒い睡蓮」を読んで、フレンチミステリーの面白さに目覚めました。 本書も、読み進めないと収まらないくらい、謎が謎をよびました。 途中から恐くなって… chatGTPに「クレムは、精神を病んでいるのか…?」と質問したくらいです。 chat GTPの答えは…そう思わせるのが作者の意図だそう。 最後まで読んでみて…複雑な構成だと感心しながらも、やや納得のいかないところもありました。 犯行は短略的ですし、ハッピーエンド寄りの結末も取って付けたように感じました。
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『黒い睡蓮』を読んでミシェル・ビュッシの語りの手口を分っていたので、クレムは本性を巧妙に隠して嘘をつかない語り手を装っているのではないか、エロイーズがクレムを装って物語を書いているのではないか、参加者は実はもう1人いるのではないか…と仮説を立てて何度もこまめに読み返しながら読み進...
『黒い睡蓮』を読んでミシェル・ビュッシの語りの手口を分っていたので、クレムは本性を巧妙に隠して嘘をつかない語り手を装っているのではないか、エロイーズがクレムを装って物語を書いているのではないか、参加者は実はもう1人いるのではないか…と仮説を立てて何度もこまめに読み返しながら読み進めていたのに見事に騙されました(気持ちいい!) なぜマイマの日記と『海に流す私の瓶』の合間にヤン視点の話が挟まるのか、なぜ語り手が襲われている最中の記述が残っているのか、最後の最後で物語中に感じていた違和感が収束していく感覚が気持ちよく、これこそ叙述ミステリーを読む醍醐味だなと思いながら読了しました。
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うわあ!またすごい作家に出逢えた!! 大ネタがわかったときは、大袈裟でなく声を上げてしまった。自宅でよかった。 解説の阿津川辰海によれば(その解説が読めるのも豪華。ぜひ解説まで読んで欲しい)、フランス・ミステリーの真髄は「かたり」にあるそうで。 気持ちよくやられた〜という、ミス...
うわあ!またすごい作家に出逢えた!! 大ネタがわかったときは、大袈裟でなく声を上げてしまった。自宅でよかった。 解説の阿津川辰海によれば(その解説が読めるのも豪華。ぜひ解説まで読んで欲しい)、フランス・ミステリーの真髄は「かたり」にあるそうで。 気持ちよくやられた〜という、ミステリ好きとしては素晴らしい読書体験だった。シチュエーションもかなりクローズド・サークルに近いし、島での殺人事件なんて面白くないわけがないでしょう。 ミシェル・ビュッシ、わたしが知らなかっただけで、翻訳されている既刊がけっこうあるみたいなので、読破したいと思います。フランス・ミステリーはあまり読んでこなかったからとても新鮮。やはり国によって雰囲気や特徴ってあるものなのだなと再認識。いろいろな国のミステリをこれからも読み比べたくなる、そんな嬉しい発見だった。
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画家ゴーギャンや歌手ジャック・ブレルが愛した南太平洋仏領ポリネシアのヒバオア島。この地に、出版社の企画で、同社のお抱えベストセラー作家が指導する創作アトリエに作家志望の女性5人が選ばれ参加するが、5人に加え夫が1人、義理の娘1人も同行した。ところが作家は突然失踪してしまう。果た...
画家ゴーギャンや歌手ジャック・ブレルが愛した南太平洋仏領ポリネシアのヒバオア島。この地に、出版社の企画で、同社のお抱えベストセラー作家が指導する創作アトリエに作家志望の女性5人が選ばれ参加するが、5人に加え夫が1人、義理の娘1人も同行した。ところが作家は突然失踪してしまう。果たして彼は生きているのか、死んでしまったのか。そうしているうちに彼女たちが1人、また1人と死体となって見つかる。これは皆を殺すことを狙っているのだろうか? 作中でも言及されているように、『そして誰もいなくなった』を想起するような展開。もちろん宿泊するペンションのオーナー家族や島民もいるのだが、警察がすぐには駆けつけられないということで、舞台設定として一種のクローズドサークルが作られている。 いかにもフレンチミステリらしい語り=騙りの作品なんだろうなと思って読み進めるのだが、見事に騙されてしまった。半分くらいでちょっとおかしいなとは思ったのだが、正解にはたどり着けなかった。 参加者の義娘で探偵役に憧れる少女、マイマの活躍も見どころの一つ。
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注意深く読み進めたつもりなのに、まんまと騙されました。意表を突くやり方だったけど、ああ確かに!と後から気付いて悔しい。ヒントはいっぱいあったのになー。
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なるほど!こうくるか・・・ 確かに、読んでいる間に感じた少しの違和感の正体はこれか・・・と感心。 それにしても、ティティーヌとチャーリーの生涯の恋は1週間寄港しただけだからでしょうね。 猫や犬に対する愛情は決して目減りしないのに(たとえお布団に3日連続でオシッコしても、家具をカ...
なるほど!こうくるか・・・ 確かに、読んでいる間に感じた少しの違和感の正体はこれか・・・と感心。 それにしても、ティティーヌとチャーリーの生涯の恋は1週間寄港しただけだからでしょうね。 猫や犬に対する愛情は決して目減りしないのに(たとえお布団に3日連続でオシッコしても、家具をガリガリかじっても、壁紙をはがしても)なぜ、人間相手だと目減りし変質していくのか。
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【2024年203冊目】 作家を生むための創作合宿――南太平洋仏領ポリネシアのヒバオア島に集められた五人の女達。号令をかけたのは人気ベストセラー作家。島で滞在しながらそれぞれが創作に勤しむだけの理想的な環境。の筈だったのに、参加者の一人が滅多刺しの死体で発見されて――。 外国の...
【2024年203冊目】 作家を生むための創作合宿――南太平洋仏領ポリネシアのヒバオア島に集められた五人の女達。号令をかけたのは人気ベストセラー作家。島で滞在しながらそれぞれが創作に勤しむだけの理想的な環境。の筈だったのに、参加者の一人が滅多刺しの死体で発見されて――。 外国の小説というのは翻訳されていても、日本の小説とは全く文体も、リズムも違うので、初めて読む方は戸惑うのではと思います。訳者によっても読みやすさは大いに異なるのですが本作は読みやすいので安心できますし、異国のリズム感を楽しめます。 明示されているようで隠されているようにしか思えない真実に翻弄されっぱなしでした。ミステリーに慣れた読者でも疑いはしても確信はできず、終始居心地の悪さを感じることになるのではないでしょうか。 謎解きは結構明白にされるので、ややこしい設定でもちゃんと理解できますご安心を。信じたり疑ったり、読みながらも一緒に推理できる小説で楽しいと思います。 唯一私的に混乱したのは名前。カタカナに弱いので、適宜登場人物一覧に戻りながら読みました。
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南洋の島で開かれる創作アトリエに参加したベストセラー作家と作家志望の五人の女性。しかし五人に課題を残して作家は失踪、やがて殺人事件が起こる。明るい印象のリゾート地だし実は無人島ではないし、だけれどやはり孤島ミステリの風格がある、スリリングなミステリです。 「語りにして騙りのミステ...
南洋の島で開かれる創作アトリエに参加したベストセラー作家と作家志望の五人の女性。しかし五人に課題を残して作家は失踪、やがて殺人事件が起こる。明るい印象のリゾート地だし実は無人島ではないし、だけれどやはり孤島ミステリの風格がある、スリリングなミステリです。 「語りにして騙りのミステリ」とはなるほど。叙述ミステリーの巨匠って、それはもうネタバレでは、という気もしなくもないけれど、だからといって見抜けはしません。参加者が一人減り二人減り、最後の二人になってからでも「え?」と驚かされます。うわ、そういうことか~。そして真相を知ってからもう一度各ポイントをチェック。ううむ、お見事。 物語としてのラストもちょっと素敵。参加者たちが遺した「死ぬまでにわたしがしたいのは」が、切ないながらも少しの優しさをもって思い起こされるのにほろりとしました。死んでしまってからなんだけれど、少しは叶ってるんですよね……。
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騙された〜〜〜 解説を読むと「ああ確かに!あそこはちょっと違和感あったわ」ってなるけど、本編読んでる間はわからないよね〜 でも、だから何?とは思う。うわ〜騙された〜ってなって終わり。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
トリックのためのトリック。なるほど〜、とは思わせられて、え〜そうだったっけと何ページも読み返させられる。 だけど今一つ技巧以上のものがない。フランス人の文学に関する思いはあるのかもしれないけどそれにはあまり心を惹かれなかった。
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