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恐るべき太陽 の商品レビュー

3.9

45件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2023/06/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミシェル・ビュッシ初読。 これまでに「黒い睡蓮」など3作翻訳されているが、評判の高い本作でビュッシデビュー。 ポリネシアの孤島に、創作活動として集まったフランスの有名作家と作家志望の女性5人。 作家が行方不明となったことを皮切りに、順番に殺されていく作家志望の女性たち。 あたかも「そして誰もいなくなった」のように。。。 とんでもない作品だった。 フランス作家の作品のため、信頼できない語り手など色々想像しながら読んだが、まさかそこを逆手に取られるとは。。。 ちょっとした違和感の数々は誰にでも感じとれると思うが、まさかここまでの大仕掛けだとは思いもよらなかった。ん?と思ったところは全て説明できる仕掛けとなっている。いや、本当にとんでもない仕掛け。 事件の起きなさっぷりが若干の中弛みとなるが、それを超えた後に待つ衝撃はおすすめです。 可能なら読み直したい。意外にも読後感も良し。

Posted byブクログ

2023/06/18

真相がわかってしまえばたくさんの違和感やヒントのようなものが散りばめられている。途中でそれに気づいても物語にうまく溶け込んでいて大胆な仕掛けに気づかない。久々に気持ちいいほど騙された。作家志望の5人がベストセラー作家とともに集まり、作家の出す課題に取り組む。そこから失踪、殺人が起...

真相がわかってしまえばたくさんの違和感やヒントのようなものが散りばめられている。途中でそれに気づいても物語にうまく溶け込んでいて大胆な仕掛けに気づかない。久々に気持ちいいほど騙された。作家志望の5人がベストセラー作家とともに集まり、作家の出す課題に取り組む。そこから失踪、殺人が起きていくのだけど展開と構成の上手さに驚いた。もう一度読み返したくなる仕掛け、面白さの一冊。

Posted byブクログ

2023/06/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

普段からとても騙されやすいたちなので、『黒い睡蓮』では完全にやられて星5つつけた記録があるのですが、今回はすんなり見抜いてしまい驚けませんでした。

Posted byブクログ

2023/06/12

けして油断はせず、むしろめちゃ警戒して読んでいたつもりだったのだけど、やられた。そんなわけないだろうと確認したけどそんなわけありました。もちろん普通のクローズドサークルものとしても楽しいです。

Posted byブクログ

2023/06/10

超推し★5 今年の本ミスの目玉!南の島に招待された作家志望の女性たち、そして誰も… #恐るべき太陽 ■きっと読みたくなるレビュー おもろいーーー! 鬼★5 本格ミステリーの括りなら、今年の海外ミステリーはこれだわ、決定。 いやまて、ホロヴィッツやスワンソンの新作も、自由研究完...

超推し★5 今年の本ミスの目玉!南の島に招待された作家志望の女性たち、そして誰も… #恐るべき太陽 ■きっと読みたくなるレビュー おもろいーーー! 鬼★5 本格ミステリーの括りなら、今年の海外ミステリーはこれだわ、決定。 いやまて、ホロヴィッツやスワンソンの新作も、自由研究完結編もあるから早計ですね。でもそのくらい素晴らしい作品でした。 クリスティの名作『そして誰もいなくなった』のオマージュ作品は無数にありますが、その中でも指折りに優れた出来栄え。深みのある環境設定や小道具、登場人物とその背景。会話や行動の中にあふれ出る疑心暗鬼、不安、圧迫感がエグイ。 特筆すべきは、やっぱり謎解き部分なんだけど、元祖クリスティの名作を初めて読んだ時と同じくらいの衝撃だった。完全にオマージュの域を脱している。小手先や捻りじゃなく、元祖と正面で戦えてるレベルです。 物語のプロットもワクワクが止まらねぇ ベストセラー作家に南の島に招待された作家志望の女性五人。彼女たちは、作家からレクチャーを受ける。 「小説の冒頭で効果的なのは、死体が発見されるよりも、行方不明になること。そのほうが読者の疑問が広がるのだ」 その後、彼女たちは島で創作を続けていくのだが、その筋書き通りにベストセラー作家は行方不明になってしまって… こんな展開、続きが気になるっつーの! さらに島に点在する彫像の謎、タトゥーの意味、過去の事件などの要素も入り交じ、物語は混沌を極めていく。次々と事件が発生し、登場人物の不穏な動きと細かい心情の機微も見え隠れしていく。そして少しずつ捜査も進行していく中、作家志望の女性たちの隠されていた真相も明るみになっていき… ねっ、面白そうでしょ! ここまでたくさんの魅力を書いてますが、なんとメインディッシュについては何も書いてないの。後は実際に読んで、楽しんでほしいです。 なお本書は重々しい本格ミステリーながらも、少女マイマ(16歳)の活躍で、調子よく読み進められるんですよね。無邪気で元気、セリフや行動も天真爛漫。でも捜査には真剣なところが可愛い!彼女の役割は物語をうまく中和させています。 謎解き、エンタメ、重厚感。さらに文芸的にも優れているし、小説としても綺麗。 ミステリーへの愛情もめいっぱい感じられるし、ラストの爽快感&納得感もバッチシ。圧倒的に推せるミステリーでした。 ■ぜっさん推しポイント これまで謎解き小説としての魅力を語りましたが、実はメインの登場人物である作家志望の女性五人の描写がまた素晴らしいのよ。本格ミステリーだと、強烈なキャラクター付けや背景を入れ込んだだけの場合がありがちだったりします。 でも本作は全員の個性がめっちゃ豊かに描かれているし、さらに作品を執筆する場面もあって理解も感情移入もしやすい。ひとりひとりの過去も未来も目に浮かんできて、すっかり彼女たちのひとりひとりの魅力に引き込まれてしまうんです。 読み応え、読みどころ、チャレンジ精神が満載の作品ですので、本格ミステリーファンは死ぬまでに読めっ

Posted byブクログ