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52ヘルツのクジラたち の商品レビュー

4.3

1162件のお客様レビュー

  1. 5つ

    500

  2. 4つ

    436

  3. 3つ

    132

  4. 2つ

    27

  5. 1つ

    7

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2024/09/12

親が子に与える業の深さに目眩がする 真っ当な家族としての村中一家が眩しい 読みやすいのに内容は重い ただ情報が多いような印象はあり 盛り込んだことで絡まり合う業や不幸の連鎖に恐ろしさを感じるけど、一つ一つの事柄について上辺をなぞったようになってしまってるところも個人的には感じた

Posted byブクログ

2024/09/09

今を生きている全ての人に読んで欲しい。 現実なのか架空なのか分からなくなったし、何度も読むのを止めようと思うほど辛くて苦しい場面もあったけれどこれは読まなければという話だった。 ひたすら重い話だけど私は好きだなぁ。

Posted byブクログ

2024/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

母にお勧めされ、最近話題のこちらの本を読んだ。 最初はクジラの話?ちょっとつまんなそうとか思いながら読み始めたけど全然違かった笑 ままとも昔話した事がある様な気がするけど、家庭環境ってよっぽどの事がないと繰り返されていくんだよね。虐待する家に生まれたら、それが普通日常だから子供が成長して親になっても自分の子供に手をあげてしまう。なんかそんな話を少し思い出しながら読んだ。私は虐待とは無縁の生活でとても恵まれて育ったから子供がどんな風に追い詰められるのかその気持ちにすごく共感出来たりはしなかったけど、結局は虐待する親も家庭環境の離婚だったり家庭内暴力だったりを受けて育っているからもちろん暴力を振るう親は悪。だけど、その人だけの問題じゃない。その親の親だったり親戚だったり、ずっとずっと親も苦しんできた。そう考えると誰かがいけないって訳じゃないよね。そんな風に思った。親に愛される為に生まれてきた子を愛さないのは親が十分に愛されて育てられなかったから、愛せないのかな。自分のタンクが満たされてないから、再婚相手にタンクを満たしてもらおうとか〇〇して欲しいそんな気持ちだから子供のタンクに愛を注ぐ事も出来ない。愛っていうのは受け身じゃなくて、してあげたい、とか心配するとかそういう与えたいそういう想いが愛なんだと思う。自分の身を捨ててまでどこまでも愛の深いアンさんは何故そこまでして入れ込んだんだろうと不思議だったけど、もしかしたらアンさんもキナコみたいに52ヘルツを誰かに聴いてもらえて、東京で生活し今度はキナコの52ヘルツを聴いてあげようとしたのに出来なかったりしたのかね。そんな想像をしたりした。

Posted byブクログ

2024/09/07

想像していた話と少し違いました。いい意味で。 主人公の壮絶な過去の話は目を逸らしたくなる箇所がいくつもありました。 そんな主人公の声を聞いた人がいて、主人公がまた誰かの声を聞く。そんな連鎖で人は救われていくんだなぁ。

Posted byブクログ

2024/09/03

読んでて苦しくて何度も泣きそうになった。想う相手の幸せを、『=自分の幸せ』として考えられる人はどのくらいいるんだろう。多分私は、自分の幸せを優先してしまうと思う。自分にとっての魂のつがいに出会える日は来るのかなあ、なんて思ったり。もう出会えてるけど、それを自覚できてないのかなあ。

Posted byブクログ

2024/09/03

子ども食堂を運営している講師の方が帯のコメントを書かれたと仰っていたので興味を持ち読みました。 苦しいけど、現実だなぁと。声を聞いて欲しくても届かない、52Hzの周波数が思ってもみなかった近くで発せられているかもしれない、と思うと自分には何が出来るか考えさせられます。 現代で叫ば...

子ども食堂を運営している講師の方が帯のコメントを書かれたと仰っていたので興味を持ち読みました。 苦しいけど、現実だなぁと。声を聞いて欲しくても届かない、52Hzの周波数が思ってもみなかった近くで発せられているかもしれない、と思うと自分には何が出来るか考えさせられます。 現代で叫ばれている子ども虐待、毒親、LGBT、閉鎖的社会、様々な問題に触れられる冷たいながらも優しい物語だと思います。

Posted byブクログ

2024/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本屋大賞を受賞したり映画化されたりしてタイトルが印象に残っていたので読んでみた。 過去に大切な人を亡くしたキナコが祖母の家のある田舎で虐待を受けている少年(ムシ、52、愛/いとし)と出会い、打ち解けていく話。 ヤングケアラー、トランスジェンダー、虐待、介護など社会問題を盛り込んだ話だなぁと思った。こうした問題が可視化されることは大切だけど、お涙頂戴的に消費されることには疑問を感じる。 キナコが主税とアンさんのことがあって贖罪のつもりで52を庇っているように見えてちょっと気持ち悪かったかも。お互い助け合って生きるというのがメッセージなんだろうけど、共依存のスタートにも見えなくないのが少し怖いと思ってしまった。魂のつがいもちょっとくさすぎるかも。 紆余曲折からのハッピーエンドではあったけど、どこかスッキリしない、引っかかるような気持ちになった。 キナコは実父の介護に疲れ死のうとしていたところを同級生の美晴とアンさん(安吾)によって助けられる。その後、キナコは職場で出会った主税(ちから)と付き合うが、実は主税には婚約者がいてキナコは浮気相手でしかなかった。そのことに気付いたアンさんは主税にキナコから離れるよう仕向けるが、それが主税の怒りを買い、主税によってアンさんがトランス男性であることを暴露され、自殺してしまう。キナコはアンさんと主税は自分のせいでこうなってしまったと罪の意識に苛まれ、祖母が生前住んでいた家に1人で住むようになる。 虐待を受けている少年がいることに気付いたキナコは、少年を家に招くようになり、52ヘルツのクジラの話を聞かせる。そのクジラは他のクジラの鳴き声とは違う周波数で鳴くので、どのクジラにも自分の声が届かずひとりぼっちなのだという。その話から少年を52と呼ぶようになり、虐待する実母(琴美)と見て見ぬ振りをする祖父(品城)のもとから引き離そうとする。52が頼りにしていた叔母はすでに亡くなっていたため、祖母(昌子)の元に引き取られる話が進む。しかし52はキナコと離れることを嫌がり自殺しようとするが、キナコが気付いて引き留め、2頭のクジラが海を泳いでいくのを目撃する。52の本当の名前は愛(いとし)といい、キナコは愛と一緒に暮らすための準備をはじめる決意を固める。最後にみんなでバーベキューをしようとしていたところ、品城が乗り込んできてキナコに暴力を振るおうとするが、愛がキナコを守って終わる。

Posted byブクログ

2024/09/03

人は一人では生きていけない。辛辣に窮状を描く作品は多いが、関わり合いから救いを描くのが素敵。52ヘルツのクジラって唯一無二で良いテーマだと思う。 この本の厚みで登場人物全員の深掘りができているのは凄い。構成がめちゃくちゃ上手いのだろう。 肝となるアンさんの件に対しては素直に感動で...

人は一人では生きていけない。辛辣に窮状を描く作品は多いが、関わり合いから救いを描くのが素敵。52ヘルツのクジラって唯一無二で良いテーマだと思う。 この本の厚みで登場人物全員の深掘りができているのは凄い。構成がめちゃくちゃ上手いのだろう。 肝となるアンさんの件に対しては素直に感動できなかった。この複雑な感情こそリアルだとは思うのだが、そこが刺さりきらなくて。

Posted byブクログ

2024/09/05

全てがドラマチック。失ったものがあるから得られるものがある。再生の物語。 でもやっぱり自分の弱さを人にぶつけるべきではないと思う。

Posted byブクログ

2024/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画公開されて気になって購入。 愛されなかった人、悩みを抱えた人それぞれの物語。 何が幸せか、何が正義か。 人との関わり方を考えさせられるお話。 愛って何かな…。 誘拐って法ではアウトだけど、虐待で誰にも気づかれず小さな檻の中にいるくらいならその誘拐は犯罪ではないのでは?とか思う。 悲しくて切ないけど、みんな幸せになれ〜と思うお話でした。

Posted byブクログ