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52ヘルツのクジラたち の商品レビュー

4.3

1219件のお客様レビュー

  1. 5つ

    524

  2. 4つ

    455

  3. 3つ

    144

  4. 2つ

    28

  5. 1つ

    7

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2023/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

感動したし、心温まる話でした。 困っている人がいたら、ちゃんと手を差し伸べられる人になりたいと思いました。ただ、この手のLGBTQの話が最近多いなぁと感じます。(私が敏感に反応しているだけだったり、たまたまそのような本を手に取っている可能性もありますが)なので、アンさんがトランスジェンダーだと分かった時、ああ、そのオチね。。と思ってしまいました。 LGBTQの生きづらさを知ってもらいたいという思いで著者も書いているのかもしれませんが、欲を言えばもうちょっと捻りが欲しかったです。

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2023/06/13

大分県の海辺の町に移り住んだ、三島貴瑚が周りの人に助けられながら、1人の少年と貴瑚の新たな人生を見つけるストーリー。 魂の番(たましいのつがい)に私は出会えていると思う。 その関係を大切に、代わりは効かないことを念頭に、毎日が当たり前などと思うことのないように したい。 また...

大分県の海辺の町に移り住んだ、三島貴瑚が周りの人に助けられながら、1人の少年と貴瑚の新たな人生を見つけるストーリー。 魂の番(たましいのつがい)に私は出会えていると思う。 その関係を大切に、代わりは効かないことを念頭に、毎日が当たり前などと思うことのないように したい。 また、生んでくれた親に感謝を申し上げたくなるような気持ちになった。 貴瑚の壮絶な過去と照らし合わせながら読み進めていた。 私は一般的な家庭よりは不幸な家庭に生まれ、寂しい思いも沢山した。 しかし、今思えば素晴らしい母親のもとで育てられたのだと、この本を読んで実感した。 親との時間もあまり長くないと思うので、会う時間は優しくしようと思う。 登場人物の 村中、美春、愛 アン、チカラ どの登場人物も印象深い人たちばかりで、頭の中に残った。特に村中さん、一番最初は変なこと言ったものの、それ以降は最後まで素晴らしい人物像だった。 映画が2024年に公開とのこと。 時間があったらみようと思う。 以下 読書メモ ※未更新

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2023/06/13

おもしろくて一気読み! 苦しみながらも、なんとか前を向ける道を見つけて、良い終わり方でよかった! 映画化が楽しみ

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2023/06/13

重い話なんだけど前を向ける終わり方で良かった。虐待とかヤングケアラーとかって言葉が身近だと読むのつらいかも。 生きてると色々な障害があるしつらいことや嫌なことや後悔し続けることもあるけど、嫌なことばかりじゃないし周りは敵だけじゃないんだよな。 カバー裏の短編も面白かった。本編読ん...

重い話なんだけど前を向ける終わり方で良かった。虐待とかヤングケアラーとかって言葉が身近だと読むのつらいかも。 生きてると色々な障害があるしつらいことや嫌なことや後悔し続けることもあるけど、嫌なことばかりじゃないし周りは敵だけじゃないんだよな。 カバー裏の短編も面白かった。本編読んでから読むやつ。

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2023/06/12

2021年本屋大賞受賞作、初めての町田そのこ。 自分の人生を家族に搾取され続け、亡き祖母の家に逃れてきた女性と、母親に虐待されムシされ続けている少年との出会いから未来へ向かっていく様子を、過去の出来事を織り交ぜて描いています。 とても素敵で、胸熱な人間ドラマで・・・そして読ませま...

2021年本屋大賞受賞作、初めての町田そのこ。 自分の人生を家族に搾取され続け、亡き祖母の家に逃れてきた女性と、母親に虐待されムシされ続けている少年との出会いから未来へ向かっていく様子を、過去の出来事を織り交ぜて描いています。 とても素敵で、胸熱な人間ドラマで・・・そして読ませます。町田そのこ女史、上手いなぁ・・・ ミステリじゃありませんが、とてもオススメの一冊です!

Posted byブクログ

2023/06/12

本当に良い本に出会えたなと思えた。 中心人物では無く主人公の弟や「ムシ」の母の人生を視点にすると苦労も案外捨てたもんじゃないなと救われる。あと主人公の友達美晴さんいい人だぁ

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2023/06/12

 多くの人が取り上げる話題作。コロナ禍で世に出た2021年の本屋大賞作品は伊達や酔狂じゃなかったと思う作品です。  ストーリーはヒロイン、キナコ(敢えて)が大分の祖母の家に単身移り住んできたところから始まります。  なぜキナコは大分の祖母の家に引っ越してきたのか?また無職なの...

 多くの人が取り上げる話題作。コロナ禍で世に出た2021年の本屋大賞作品は伊達や酔狂じゃなかったと思う作品です。  ストーリーはヒロイン、キナコ(敢えて)が大分の祖母の家に単身移り住んできたところから始まります。  なぜキナコは大分の祖母の家に引っ越してきたのか?また無職なのに妙に生活ぶりが良いことなど不思議だなと思いつつ、ある日、親から「ムシ」と呼ばれ虐待されている中学生の少年に出会う。  ヒロインのキナコの過去に何があったのか?また、虐待されている少年の行方は?気になって仕方がない作品です。  まず、読んでみて思ったのは、ヒロインと保護した少年の辛い過去とづらい今、それだけが『52ヘルツのクジラ』として描かれているわけではなく、決して親ガチャに失敗した子どもたちの不幸と再生を描いてる作品ではないということ。  読んでいけばあの人も52ヘルツのクジラだし、あの人も52ヘルツのクジラ、そして、描かれてはないですが、実はヒロインを虐待した親たちも52ヘルツのクジラかもしれない。そして、読者である私やこの作品読んだ読者やこれから読む読者、皆が52ヘルツで歌っているクジラかもしれない。これが、本作品が話題になる根となる部分なんだろうなと思います。  序盤は正直、設定が重たくてかなり読むのがしんどくなる部分も正直あって、決して楽しいだけのお話ではなく、むしろ不愉快な気持ちで読んでいて大多数の読者が登場人物が可哀想という哀れみの感情を抱くかもしれません。  そして、最後の方ではとこかスカッとするそんな作品と思うかもしれませんが、毒親ははじめから毒親なのか?という問いに、実は度胸がなかっただけなのかもしれませんが、痛い思いをして産んだ子を産んだ事実を隠すために殺してしまう親がニュースに度々なる世の中で、育てることを選択した親が本当に最初から毒親なのか、結局、辿り着けば「52ヘルツのクジラ」だったのかもしれないと思えるくらいには、この52ヘルツのクジラというワードは物凄く考えさせられらワードだと思いました。  それくらい、52ヘルツのクジラというワードに印象が残る本作品ですが、そんな孤独なクジラも孤独でも身勝手ではなく、実は気が付かないところで人に助けられたり、気が付かないところで助けたりするという作者らしい温かいメッセージが込められているような気がして、死んだら何もない、生きて聞こえない声を出して続けていれば、いつか誰かがその声を聞きつけて、助けてくれるかもしれないという希望もあるお話に仕上がっていると思いました。

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2023/06/12
  • ネタバレ

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文庫化を待望してた。結論から言うと、綺麗にまとまったお話だなーという感じ。擦り切れるような痛さとか惨さはなく軽く読める。ポエミーな描写が多いからちょっと読んでて恥ずかしいと思ったり。でも重すぎたら読後感最悪だし読み進めるのもきつかったからこれはこれでいいのかな。読みやすいので一気読みしました。 町田その子の情景描写が好き。 想像していた話とは全く違った。もっと52との話をメインにすると思ったから、キナコの過去が描かれるのかーとびっくり。てか52って呼び名もどうかと思う(笑) 主税はね、お前ってやつは……って感じ。出てきた時点で嫌な予感したわ。違和感バリバリあったもん。それでも最後までキナコちゃんを好きっていうのはすげーよ。 アンさんの最期は泣いた。死に化粧のところとかお母さんの苦悩とか、あぁこの人たちにはこういうことが起こるのねって思った。 しかしなんでこんなにキナコがモテるのかが全く分からなかった。弱くて可哀そうな女が好かれるってこと?

Posted byブクログ

2023/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる―。 ほとんどのシーンが救われない辛い話なので、読む人を選ぶと思います。タイトルからして孤独な人たちの話だというのは分かっていたのですが、それにしても暗いです。 それでもほっと明かりがともるようにラストに盛り上がりがあり、希望で終わります。 「泣ける」という宣伝でしたが私にはちょっとダメだった。セリフが芝居っぽいし、あんまりリアリティがなかった。いくらなんでも「52」呼びはちょっと。。受け入れられませんでした。 主人公が彼を引き取りたいというのも、普通に考えたら難しいのは分かるはず。ツッコミどころも多かったです。 文庫カバー裏にショートストーリーあり。

Posted byブクログ

2023/06/13

本屋大賞受賞作.大雑把にまとめるとキナコの再生の物語かな.読む前の期待が高かった分,評価が厳しめになったかもしれない.

Posted byブクログ